2.5.8 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

JSP事前コンパイル機能を使用する場合,またはコンパイル結果の保持をする場合,J2EEサーバの設定が必要です。

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。JSP事前コンパイル機能を使用する場合,またはコンパイル結果の保持をする場合の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのJSP事前コンパイル機能を使用する場合,またはコンパイル結果の保持をする場合の定義について次の表に示します。

表2-16 簡易構築定義ファイルでのJSP事前コンパイル機能を使用する場合,またはコンパイル結果の保持をする場合の定義

項目指定するパラメタ設定内容
JSP事前コンパイルwebserver.jsp.additional.import.listJSP コンパイル時に暗黙にインポートしたいクラス名(完全修飾名のクラス名または,「パッケージ名.*」)を指定します。
webserver.jsp.keepgeneratedJSPファイルから生成したJavaソースファイルを保持しておくかどうかを指定します。
webserver.jsp.compile.backcompatJavaソースファイルをコンパイルするときのJava言語仕様のバージョンを指定します。
なお,Webアプリケーションによって,JSPファイルから生成されたJavaソースファイルのバージョンが異なる場合は,Webアプリケーションごとにバージョンを指定してJSP事前コンパイルを実施してください。
webserver.jsp.precompile.jsp_work_dirJSP事前コンパイルを実施する場合のコンパイル結果を出力するディレクトリを指定します。
webserver.xml.validateWebアプリケーションに含まれるサーブレットのバージョンが2.3以前の場合に,JSP事前コンパイル実行時にTLDファイルの検証を実施するかどうかを指定します。
なお,このパラメタは,Webアプリケーションのバージョンが2.3以前のときに指定します。Webアプリケーションのバージョンが2.4以降のときはデフォルトで検証を実施するため,このパラメタへの指定はできません。
JSPファイルのコンパイル結果の保持webserver.work.cleanコンパイル結果を保持するかどうかを指定します。
webserver.work.directoryコンパイル結果の出力先(JSP用テンポラリディレクトリ)を指定します。デフォルトの出力先を変更する場合に指定します。デフォルトの出力先については,「2.5.6(3) JSPコンパイル結果の出力先」を参照してください。なお,この出力先はJSP事前コンパイルを実施しない場合の出力先となります。
注※ JSP用テンポラリディレクトリの設定を変更する場合
JSPコンパイル結果を保持する設定でWebコンテナを稼働したあと,JSP用テンポラリディレクトリの設定を変更した場合,変更前のJSP用テンポラリディレクトリは削除されません。このため,手動で削除する必要があります。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。