アプリケーションサーバでは,Webサーバと連携するためのリダイレクタの機能を提供しています。リダイレクタとは,Webコンテナで提供しているライブラリです。リダイレクタをWebサーバに登録することで,WebサーバあてのHTTPリクエストのうち特定のリクエストを,指定したWebコンテナに処理させたり,複数のWebコンテナにリクエストを振り分けて処理させたりできるようになります。
Webサーバ連携に関する機能と参照先を次の表に示します。
表3-1 Webサーバ連携に関する機能と参照先
機能 | 参照先 |
---|---|
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け | 3.2 |
URLパターンでのリクエストの振り分け | 3.3 |
ラウンドロビン方式によるリクエストの振り分け | 3.4 |
POSTデータサイズでのリクエストの振り分け | 3.5 |
通信タイムアウト(Webサーバ連携) | 3.6 |
IPアドレス指定(Webサーバ連携) | 3.7 |
エラーページのカスタマイズ(Webサーバ連携)※ | 3.8 |
ドメイン名指定でのトップページの表示 | 3.9 |
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知 | 3.10 |
また,Webサーバと連携した場合,Hitachi Web ServerのSSLによる認証やデータ暗号化,およびMicrosoft IISのSSLによる認証やデータ暗号化の機能も使用できます。Hitachi Web ServerのSSLによる認証やデータ暗号化については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「9.2.5 Hitachi Web ServerのSSLの設定」または「9.2.6 Hitachi Web ServerのSSLの設定(Webリダイレクタ環境の場合)」を参照してください。Microsoft IISのSSLによる認証やデータ暗号化については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「9.2.7 Microsoft IISの設定(Webリダイレクタ環境の場合)」を参照してください。なお,この機能が使用できるのはWebリダイレクタ環境でだけです。
なお,アプリケーションサーバで提供するWebサーバ連携の機能には,Java EEで規定された機能にアプリケーションサーバ独自の機能を拡張したものと,アプリケーションサーバ独自の機能として提供しているものがあります。アプリケーションサーバ独自の機能かどうかについては,「1.2 システムの目的と機能の対応」を参照してください。