ここは,ゲートウェイ指定機能を使用するための設定について説明します。
クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合,ゲートウェイ指定機能を使用することで,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようになります。
ゲートウェイ指定機能を使用するための設定方法を次に示します。
なお,ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームは,簡易構築定義ファイルに指定します。論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
ゲートウェイ指定機能の設定例を次に示します。
図3-25 ゲートウェイ指定機能の設定例
この例では,クライアントとWebサーバの間にSSLアクセラレータを配置しています。クライアントからSSLアクセラレータへのアクセスがHTTPSの場合でも,SSLアクセラレータからWebサーバへのアクセスはHTTPとなるため,WebコンテナはHTTPによるアクセスであると認識します。このため,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面へのリダイレクト先URLのスキームはHTTPとなります。この場合,ゲートウェイ指定機能を使用して,スキームを常にHTTPSと見なすように指定することで,正しくリダイレクトできるようになります。
簡易構築定義ファイルの例を次に示します。ここでは,リダイレクト先URLのスキームを常にHTTPSと見なすようにJkGatewayHttpsSchemeパラメタで「On」を指定します。
:
<param>
<param-name>JkGatewayHost</param-name>
<param-value>host1</param-value>
</param>
<param>
<param-name>JkGatewayPort</param-name>
<param-value>4443</param-value>
</param>
<param>
<param-name>JkGatewayHttpsScheme</param-name>
<param-value>On</param-value>
</param>
: