4.1 この章の構成

アプリケーションサーバでは,Webサーバ機能としてインプロセスHTTPサーバを提供しています。インプロセスHTTPサーバとは,J2EEサーバのプロセス内で提供されるWebサーバ機能です。Webサーバを経由しないで,HTTPリクエストをJ2EEサーバのプロセスが直接受信することによって,Webサーバ連携時よりも優れた処理性能でWebサーバの機能を利用できます。

インプロセスHTTPサーバの機能と参照先を次の表に示します。

表4-1 インプロセスHTTPサーバの機能と参照先

機能参照先
インプロセスHTTPサーバの概要4.2
Webクライアントからの接続数の制御4.3
リクエスト処理スレッド数の制御4.4
Webクライアントからの同時接続数の制御によるリクエストの流量制御4.5
同時実行スレッド数の制御によるリクエストの流量制御4.6
リダイレクトによるリクエストの振り分け4.7
Persistent ConnectionによるWebクライアントとの通信制御4.8
通信タイムアウト(インプロセスHTTPサーバ)4.9
IPアドレス指定(インプロセスHTTPサーバ)4.10
アクセスを許可するホストの制限によるアクセス制御4.11
リクエストデータのサイズの制限によるアクセス制御4.12
有効なHTTPメソッドの制限によるアクセス制御4.13
HTTPレスポンスを使用したWebクライアントへのレスポンスのカスタマイズ4.14
エラーページのカスタマイズ(インプロセスHTTPサーバ)4.15
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知4.16
ログ・トレースの出力4.17

なお,アプリケーションサーバで提供するインプロセスHTTPサーバの機能には,Java EEで規定された機能にアプリケーションサーバ独自の機能を拡張したものと,アプリケーションサーバ独自の機能として提供しているものがあります。アプリケーションサーバ独自の機能かどうかについては,「1.2 システムの目的と機能の対応」を参照してください。