Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 運用/監視/連携編
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
ネットワークリソースにアクセスするためには,次に示す手順で設定します。なお,ここでは,Windows Server 2008の場合を例に説明します。
- 「コントロールパネル」から[管理ツール]−[サービス]を開く。
- 運用管理エージェントのログオンアカウントをAdministratorsグループに所属するアカウントに変更する。
[Cosminexus Management Server - Administration Agent]のログオンアカウントをローカルホストのAdministratorsグループに所属するアカウントに変更します。
- adminagentuser.cfgに,J2EEアプリケーションで使用するネットワークドライブを設定する。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\adminagentuser.cfgに,次の記述を追加してください。この例は,Xドライブに\\host\dirを割り当てる場合です。
add.network.drive=X=\\host\dir
なお,この設定は,ネットワークドライブを使用してネットワークリソースにアクセスする場合だけ実施します。UNCでアクセスする場合は設定不要です。
- ポイント
- 手順3.のネットワークドライブの割り当ての設定について
- この設定は,運用管理エージェントを起動する前に実施します。設定したネットワークドライブは,運用管理エージェント起動時に割り当てられます。ただし,運用管理エージェントのログオンアカウントがローカルシステムアカウントの場合は割り当てられません。手順3.で設定する内容について詳細を説明します。
- 使用するファイル
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\adminagentuser.cfg
- 設定内容
add.network.driveキーに,ネットワークドライブとして割り当てるドライブの名前と割り当て先のディレクトリパスを指定します。
指定例:X=\\host\dir
なお,この設定をUNIXの環境で設定した場合は,<Managerのログ出力ディレクトリ>/adminagent.errにKEOS21401-Eメッセージが出力され,終了コード1で運用管理エージェントが終了されます。
また,ネットワークドライブの割り当ては複数,指定できます。
- add.network.driveキーの設定例と動作について次の表に示します。
表5-31 add.network.driveキーの設定例と動作内容
| 指定値 |
設定例 |
動作内容 |
| キーなし |
(add.network.driveの定義なし) |
ネットワークドライブの割り当てをしない。 |
| 値なし |
add.network.drive= |
| 一つのネットワークドライブを指定 |
add.network.drive=X=\\host\dir |
KEOS21304-Iメッセージを出力して,Xドライブに\\host\dirを割り当てる。 |
| 複数のネットワークドライブを指定 |
add.network.drive=X=\\host\dir
add.network.drive=Y=\\host\dir2 |
KEOS21304-Iメッセージを出力して,Xドライブに\\host\dirを,Yドライブに\\host\dir2を割り当てる※1。 |
| 複数のネットワークドライブを指定(ドライブ名が同じ場合) |
add.network.drive=X=\\host\dir
add.network.drive=X=\\host\dir2 |
KEOS21304-Iメッセージを出力して,Xドライブに\\host\dirを割り当てる※1。
KEOS21305-Wメッセージを出力して,二つ目の\\host\dir2の割り当てには失敗する※2。 |
注 運用管理エージェントのログオンアカウントがローカルシステムアカウントの場合は,<Managerのログ出力ディレクトリ>\adminagent.errにKEOS21307-Wメッセージを出力して,ネットワークドライブを割り当てないで処理を続行します。
注※1 指定したネットワークドライブの割り当てに成功した場合は,<Managerのログ出力ディレクトリ>\adminagent.errにKEOS21304-Iメッセージを出力して,処理を続行します。
注※2 指定したネットワークドライブの割り当てに失敗した場合は,<Managerのログ出力ディレクトリ>\adminagent.errにKEOS21305-Wメッセージを出力して,処理を続行します。
- 「コントロールパネル」から,[ユーザアカウント]−[ネットワークパスワードの管理]を開く。
ログオンアカウントがドメインユーザの場合は「パスワードの管理」を開いてください。ここで,ネットワークリソースへアクセスする際にアクセス認証処理を省略するための設定をします。この設定は運用管理エージェントを起動するログオンアカウントのデスクトップ上から実施してください。
- [ユーザ名およびパスワードの保存]ダイアログでアクセス先のホスト名,ユーザ名,パスワードを設定する。
ただし,設定するユーザは共有ディレクトリへのアクセスが許可されている必要があります。
- ポイント
- 手順5.のアクセス先ホスト名の指定について
- 手順5.で設定するアクセス先のホスト名には,IPアドレスではなくホスト名を指定してください。手順5.のネットワークドライブの設定でホスト名に<IPアドレス>を指定している場合で,手順3.で割り当てるホストが<ホスト名>のときは,Windowsの仕様によってアクセス先のホストにログインができないため,割り当てに失敗します。
- ホスト名「host」(IP=10.10.10.10)を割り当てる場合を例に,手順3.で指定するホスト名と手順5.で指定するホスト名の組み合わせごとに,割り当てができるかどうかを次の表に示します。
表5-32 ネットワークの割り当ての可否
| 手順5.で指定するホスト名 |
手順3.で指定するホスト名 |
割り当て |
| 「host」 |
add.network.drive=X=\\host\dir |
○ |
| add.network.drive=X=\\10.10.10.10\dir |
○ |
| 「10.10.10.10」 |
add.network.drive=X=\\host\dir |
× |
| add.network.drive=X=\\10.10.10.10\dir |
○ |
- (凡例)○:割り当てできる ×:割り当てできない
All Rights Reserved. Copyright (C) 2008, 2011, Hitachi, Ltd.