稼働情報ファイルを使用すると，J2EEサーバ，バッチサーバ，およびSFOサーバの機能ごとの稼働情報を収集できます。稼働情報ファイルには，稼働情報として，サーバ性能，およびサーバリソースに関する情報が出力されます。稼働情報ファイルの対象となるJ2EEサーバ，バッチサーバ，およびSFOサーバの機能，およびそれぞれの機能で取得できる稼働情報の種類を次に示します。

表3-4　機能ごとに取得できる稼働情報の種類

機能	機能の説明	稼働情報の種類
JavaVM	J2EEサーバ・SFOサーバが使用するJavaVM	JavaVMヒープサイズ コピーガーベージコレクション回数 フルガーベージコレクション回数 ロードされているクラス数 稼働中のスレッド数 モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数 Explicitヒープサイズ Explicitヒープ領域のExplicitメモリブロックの個数 Explicitメモリブロックの最大サイズ HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの最大サイズ HTTPセッションで取得したExplicitメモリブロックの個数 HTTPセッションで取得したExplicitヒープ領域を除いたコンテナが管理しているExplicitヒープサイズ ユーザアプリケーションおよびJavaVMが管理しているExplicitヒープサイズ
プロセスリソース	J2EEサーバ・SFOサーバが使用するプロセスリソース	スレッド数 ファイルディスクリプタ数
Stateful Session Bean	J2EEサーバ上で動作するStateful Session Bean	接続セッション数
Stateless Session Bean	J2EEサーバ上で動作するStateless Session Bean	プールされたインスタンス数 プール内の使用中インスタンス数 実行待ちリクエスト数
Message-driven Bean	J2EEサーバ上で動作するMessage-driven Bean	プールされたインスタンス数 プール内の使用中インスタンス数 受け付けメッセージ数
DB Connector	J2EEサーバ上で動作するDB Connector	プールされたPreparedStatement数 プールされたCallableStatement数 PrepareStatementメソッドが呼び出された回数 PrepareCallメソッドが呼び出された回数 プール内PreparedStatementヒット回数 プール内CallableStatementヒット回数
JCAリソース	リソースアダプタが使用するJCAリソース	プールされたコネクション数 プール内の使用中コネクション数 コネクション取得待ちスレッド数 コネクション取得失敗数
トランザクションサービス	J2EEサーバで使用されるトランザクションサービス	決着済みトランザクション数 トランザクションロールバック数
Webアプリケーション	J2EEサーバ上で動作するWebアプリケーション	同時実行スレッド数 Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数 Webアプリケーション単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 受け付けリクエスト数 応答済みリクエスト数 セッション数
Webコンテナ	J2EEサーバ上で動作するWebコンテナ	同時実行スレッド数 Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数 Webコンテナ単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数
URLグループ	Webアプリケーションに定義されたURLグループ単位の同時実行数制御	同時実行スレッド数 URLグループ単位の実行待ちリクエスト数 URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 受け付けリクエスト数 応答済みリクエスト数

注　稼働情報監視の対象がSFOサーバの場合，JavaVMとプロセスリソースの稼働情報が取得できます。