アプリケーションサーバでは,ステータス監視によって,システムが正常に稼働しているかどうかを監視できます。ステータス監視には次の2種類があります。
Smart Composer機能のコマンド(cmx_list_statusコマンド)を使用して,サービスユニットの稼働状態(ステータス)を監視できます。cmx_list_statusコマンドの使用方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_list_status(サービスユニット状況の表示)」を参照してください。サービスユニットのステータス監視では,特定のユニット,またはWebシステム中のすべてのユニットの稼働状態をCSV形式にファイル出力できます。
論理サーバのステータス監視では,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して論理サーバの稼働状態(ステータス)を監視できます。ステータス情報は標準出力に出力したり,CSV形式またはSNMP連携様式にファイル出力したりできます。
ここでは,論理サーバの稼働状態(ステータス)の監視方法と,監視できる項目について説明します。
論理サーバのステータスは,運用管理コマンド(mngsvrutil)で監視できます。
論理サーバのステータスを監視するには,運用管理コマンド(mngsvrutil)にサブコマンド「list」を指定して実行します。これによって,論理サーバのステータス情報を標準出力に出力したり,CSV形式またはSNMP連携用形式にファイル出力したりできます。
「list」の引数に指定する値によって,ステータスを出力する対象を指定できます。
運用管理コマンドおよびそのサブコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「7.3 mngsvrutilコマンドのサブコマンドの詳細」を参照してください。
次に,実行形式と実行例を示します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザID> -p <管理パスワード> list status |
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザID> -p <管理パスワード> -t <論理サーバ名> list appStatus |
ステータス監視では,論理サーバの起動/停止状態が確認できます。ステータスは,すべての論理サーバで確認できます。
ステータスは,次の単位で確認できます。
確認できるステータスの種類と意味を次に示します。
表2-4 稼働状況のステータスの種類と意味
稼働状況の ステータス | 説明 |
---|---|
停止 | 初期状態および停止要求を受け付け停止処理が完了したあとの,論理サーバが停止した状態です。または,通信障害の回復後に運用管理エージェントが停止状態であることを確認できた状態です。 |
起動中 | 起動要求を受け付けてから論理サーバが稼働状態になるまでの起動処理中の状態です。 |
稼働中 | 起動要求を受け付け起動処理が完了したあとの,論理サーバが稼働している状態です。または,通信障害の回復後に運用管理エージェントが稼働状態であることを確認できた状態です。 |
停止中 | 停止要求を受け付けてから論理サーバが停止状態になるまでの停止処理中の状態です。 |
強制停止中 | 強制停止要求を受け付けてから論理サーバが停止状態になるまでの強制停止処理中の状態です。 |
異常停止 | 停止要求を受け付けていない状態で,論理サーバの停止を検出した状態です。 |
回復中 | 異常停止状態で起動要求を受け付けてから稼働状態になるまでの,論理サーバの起動処理中の状態です。 |
通信障害 | 運用管理エージェントとの通信で障害が発生し,ステータスの表示ができない状態です。 |
自動停止中 | 運用管理エージェントから論理サーバの異常通知(プロセスはあるが動作していない状態の通知)を受けて論理サーバの強制停止中の状態です。 |
自動再起動中 | 自動再起動指定ありの論理サーバで,稼働中状態に運用管理エージェントから論理サーバの停止通知を受けて自動再起動処理中の状態です。 |
計画停止中 | 計画停止要求を受け付けてから,論理Webサーバが停止状態になるまでの計画停止処理中の状態です。このステータスに遷移するのは,論理Webサーバの場合だけです。 |