3.4.2 イベントの発行方法

イベントの発行方法は,しきい値を設定する監視対象によって,回数型と増減型の2種類があります。フルガーベージコレクション回数の監視は回数型,URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の監視は増減型です。

<この項の構成>
(1) フルガーベージコレクション回数の場合(回数型)
(2) URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の場合(増減型)

(1) フルガーベージコレクション回数の場合(回数型)

設定した監視時間(しきい値監視間隔)単位で発生したフルガーベージコレクション回数をカウントし,しきい値に達した場合にイベントを発行します。

フルガーベージコレクション回数の場合の,しきい値のイベント発行について次の図に示します。

図3-3 しきい値のイベント発行(フルガーベージコレクション回数の場合)

[図データ]

この図の場合,フルガーベージコレクション回数のしきい値が10,しきい値監視間隔が5分です。稼働情報の監視を開始した時点からしきい値監視間隔ごとにフルガーベージコレクションの回数をカウントし,一回のしきい値監視間隔でフルガーベージコレクションが10回を超えるとイベントを発行します。

(2) URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の場合(増減型)

上限しきい値および下限しきい値を設定し,URLグループ単位の実行待ちリクエスト数が,それぞれのしきい値に達した時にイベントを発行します。上限しきい値のイベント,および下限しきい値のイベントは次のタイミングで発行されます。なお,上限しきい値は下限しきい値より大きく設定する必要があります。

URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の場合の,しきい値のイベント発行について次の図に示します。

図3-4 しきい値のイベント発行(URLグループ単位の実行待ちリクエスト数の場合)

[図データ]

この図の場合,正常域から上限しきい値に達した時に,上限しきい値のイベントが発行されます。その後,上限しきい値以下になってから,再度上限しきい値に達しますが,この時には上限しきい値のイベントは発行されません。これ以降,下限しきい値に達した時に下限しきい値のイベントが,上限しきい値に達した時に上限しきい値のイベントが発行されます。