19.5.6 クラスタアドミニストレータでのクラスタサーバの環境設定

クラスタアドミニストレータを使用して,現用系,予備系アプリケーションサーバの系で稼働させる実行サーバや待機サーバの環境を定義します。なお,クラスタアドミニストレータの設定の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

運用管理サーバの1:1系切り替えの場合の設定内容を次に示します。

<この項の構成>
(1) リソースグループの設定
(2) リソースの設定

(1) リソースグループの設定

次の手順でリソースグループを作成します。

  1. クラスタノードを設定します。
    クラスタにノード(Node1,Node2)を追加します。
  2. リソースグループを作成します。
    [ファイル]-[新規作成]-[グループ]を選択して,次のリソースグループを作成します。
    項目設定例
    名前Group
    説明グループ
    優先所有者Node1,Node2

(2) リソースの設定

次の手順でリソースを設定します。

  1. 共有ディスクを設定します。
  2. クラスタIPアドレスを設定します。
  3. クラスタ名を設定します。
  4. 汎用スクリプトを設定します。

各作業について説明します。

(a) 共有ディスクの設定

アプリケーションサーバで設定する「インプロセストランザクションサービスのステータスファイル」の格納先をこの共有ディスクに設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次の物理ディスクリソースを作成します。

項目設定値
名前Cluster_Disk
説明Cluster共有ディスク
リソースの種類物理ディスク
グループGroup
実行所有者Node1,Node2
共有ディスクLドライブ(L:¥)
(b) クラスタIPアドレスの設定

クラスタを管理するためのIPアドレスを設定します。クラスタIPアドレスとして,Management Serverやクライアントから認識されるIPアドレスを設定してください。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次のIPアドレスリソースを作成します。

項目設定値
名前Cluster_IPAddress
説明ClusterIPアドレス
リソースの種類IP アドレス
グループGroup
実行所有者Node1,Node2
依存関係なし
アドレス192.168.255.111
サブネットマスク255.255.255.0
ネットワークPublic Cluster Connection
(c) クラスタ名の設定

[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次のネットワーク名リソースを作成します。

項目設定値
名前Cluster_HostName
説明Clusterクラスタ名
リソースの種類ネットワーク名
グループGroup
実行所有者Node1,Node2
依存関係Cluster_IPAddress
ネットワーク名COSMI
(d) 汎用スクリプトの設定

Microsoft Cluster Serviceからアプリケーションサーバを起動,停止する汎用スクリプトリソースを設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次の汎用スクリプトリソースを作成します。

項目設定値
名前Cluster
説明Clusterスクリプト
リソースの種類汎用スクリプト
グループGroup
実行所有者Node1,Node2
依存関係Cluster_Disk,Cluster_IPAddress,Cluster_HostName
スクリプトのファイルパスC:¥MSCS¥GenericScript.vbs