データベース監査証跡との連携機能を使用する場合,J2EEサーバの設定が必要です。
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。データベース監査証跡との連携機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのデータベース監査証跡との連携機能の定義について次の表に示します。
表7-3 簡易構築定義ファイルでのデータベース監査証跡との連携機能の定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
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データベース監査証跡機能に対応したJDBCドライバのJARファイルのパスの設定 | add.class.path | JDBCドライバのJARファイル※1をJ2EEサーバのユーザクラスパスに追加します。 パラメタの設定値には,JARファイルのパスを指定します。add.class.pathは,簡易構築定義ファイルの,J2EEサーバの拡張パラメタに設定します。 |
データベース監査証跡連携機能の設定※2 | ejbserver.container.audit_trail.enabled | データベース監査証跡連携機能を使用するかどうかを指定します。プロパティを省略した場合,データベース監査証跡連携機能は無効になります。 パラメタは,J2EEサーバのJavaVMのシステムプロパティで定義します。 |
- 注※1
- HiRDB(バージョン08-02以降)と連携する場合に使用するJDBCドライバは,HiRDB Type4 JDBC Driverです。また,JDBCドライバのJARファイルは,pdjdbc2.jarです。
- なお,データベース監査証跡連携機能の設定のパラメタで機能を使用する設定をした場合でも,データベース監査証跡連携機能に対応したJDBCドライバのJARファイルがJ2EEサーバのユーザクラスパスに追加されていないときは,KDJE54001-Iのメッセージが出力され,データベース監査証跡連携機能は無効になります。この場合,J2EEサーバ起動時にKDJE54000-Iは出力されません。
- 注※2
- データベース監査証跡連携機能が有効かどうかは,J2EEサーバ起動時に確認できます。データベース監査証跡連携機能が有効な場合,J2EEサーバ起動時にKDJE54000-Iのメッセージが出力され,無効な場合,メッセージは出力されません。このデータベース監査証跡連携機能の有効・無効を通知するメッセージは,J2EEサーバ起動後には出力されません。そのため,データベース監査証跡連携機能を使用する場合は,J2EEサーバ起動時にKDJE54000-Iのメッセージが出力されることを確認してください。
簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
- 注意
- データベース監査証跡連携機能を使用して,監査証跡にアプリケーションサーバのシステムの情報を出力できるデータベース以外のデータベースと接続する場合は,この機能を使用する設定にしないでください。アプリケーションサーバからJDBCドライバに監査証跡を出力しようとする不要な処理が行われる場合があります。この場合,KDJE54000-Iのメッセージが出力されても,データベース監査証跡連携機能は使用できません。