20.5 相互系切り替えシステムの設定(UNIXの場合)

相互系切り替えシステムは,アプリケーションサーバの実行系と待機系を1:1にする構成の一つで,それぞれのアプリケーションサーバを実行系として稼働させながら,お互いの待機系にする構成(相互スタンバイ構成)のシステムです。それぞれのアプリケーションサーバに同じ種類のJ2EEサーバを配置して,異なるJ2EEサーバを起動しておくことで,それぞれのアプリケーションサーバが実行系として動作しながらお互いの待機系として機能します。どちらか一方の系に障害が発生すると,もう一方の系に切り替えられます。これによって,少ない台数のアプリケーションサーバマシンで,むだの少ない運用ができるようになります。このシステムは,Smart Composer機能を使用して構築します。この節では,相互系切り替えシステムの設定について説明します。

なお,相互系切り替えシステムの運用は,AIX,HP-UXまたはLinuxの場合だけ使用できます。

機能の詳細については,「20.2 相互系切り替えシステムの概要」を参照してください。システム構成については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.4 アプリケーションサーバの実行系と待機系を相互スタンバイにする構成」を参照してください。また,HAモニタについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。

<この節の構成>
20.5.1 相互系切り替えシステムの設定手順
20.5.2 クラスタサーバの環境設定
20.5.3 設定ファイルの編集
20.5.4 HAモニタの環境設定
20.5.5 シェルスクリプトファイルの作成
20.5.6 サーバ対応の環境設定
20.5.7 LANの状態設定
20.5.8 アプリケーションサーバの設定