1.4 Component Container管理者によるシステムの運用(UNIXの場合)

UNIXの場合,J2EEサーバやバッチサーバのセットアップ,起動・停止などはスーパーユーザで実施しますが,スーパーユーザ以外の一般ユーザでも権限を与えることでこれらの操作ができるようになります。このユーザをComponent Container管理者といいます。Component Container管理者を設定することで,スーパーユーザ以外のユーザを運用管理者にできます。

Component Container管理者の設定は,アプリケーションサーバの構成ソフトウェアであるCosminexus Component Containerをインストールしたあとに実施します。なお,Component Container管理者の設定後,Component Container管理者ができる操作は,一部の操作を除き,スーパーユーザでは操作できなくなるので注意してください。

Component Container管理者を設定した場合に,スーパーユーザおよびComponent Container管理者が実施できる操作について,次の表に示します。

表1-8 スーパーユーザおよびComponent Container管理者が実施できる操作

操作スーパーユーザComponent Container管理者
Cosminexus Component Containerのインストール×
Component Container管理者のセットアップ(cjenvsetupコマンド)×
作業ディレクトリおよびユーザ定義ファイルの移行(cjenvupdateコマンド)×
J2EEサーバまたはバッチサーバのセットアップ/アンセットアップ(cjsetupコマンド)×
リダイレクタの設定×
J2EEサーバまたはバッチサーバの起動/停止
(cjstartsvコマンド,cjstopsvコマンド)
×
サーバ管理コマンドの実行
スレッドダンプの取得(cjdumpsvコマンド)
OS状態情報の取得(cjgetsysinfoコマンド)
バッチ実行コマンド(cjexecjobコマンド)
バッチ強制停止コマンド(cjkilljobコマンド)
バッチ一覧表示コマンド(cjlistjobコマンド)

(凡例) ○:できる。  ×:できない。

注※ バッチアプリケーションの場合に使用できるコマンドです。


参考
Component Container管理者を設定しない場合は,スーパーユーザが運用管理者となるため,表中のComponent Container管理者の操作はスーパーユーザが実施します。