15.2 ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJSとの連携)の概要

システムの自動運転は,サーバやアプリケーションの開始や停止のスケジュールをあらかじめ定義しておくことで,効率的なリソースの配分や業務の効率化,省略化を図る運用方法です。JP1/AJSと連携することでジョブによるシステムの自動運転が実現できます。

JP1/AJSは,日々の業務の中から,定型的・定期的なものを自動化して,システム運用に掛かるコストを削減し,少ない人員で確実な運用を実現するためのプログラム群です。JP1/AJSでは,システム運用の各作業を,ジョブとして扱います。ジョブは,コマンド,シェルスクリプト,バッチファイルなどの集まりに対応します。また,ジョブの実行順序を関連づけたものを,ジョブネットといいます。

JP1/AJSは,次の3種類のプログラムで構成されています。

JP1/AJSの詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Automatic Job Management System 2 解説」またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド」を参照してください。

また,シナリオによるJP1/AJS2 - SOと連携したシステムの自動運転については,「16. シナリオによるシステムの自動運転(JP1/AJS2 - SOとの連携)」を参照してください。

なお,この章では,JP1のプログラムやシステムと,Cosminexusのアプリケーションサーバのプログラムやシステムとを区別しやすいように,アプリケーションサーバのことをCosminexusと呼びます。例えば,アプリケーションサーバの運用管理サーバのことを,Cosminexusの運用管理サーバと呼びます。

<この節の構成>
15.2.1 ジョブによるシステムの自動運転の仕組み
15.2.2 ジョブによるシステムの自動運転に必要なプログラム
15.2.3 カスタムジョブによるジョブの定義(Windowsの場合)
15.2.4 論理サーバおよびJ2EEアプリケーションの起動と停止の自動化の仕組み