16.2.2 シナリオによるシステムの自動運転を行うシステムの構築

JP1/AJS2 - SOと連携して,シナリオによるシステムの自動運転を行う場合の,システム構築の流れの概要について説明します。

なお,システム構築を開始する前に,各サーバのインストールと初期設定が完了している必要があります。初期設定で行うシナリオによるシステムの自動運転のための設定については,「16.3 シナリオによるシステムの自動運転の設定」を参照してください。また,Smart Composer機能でシステムを構築するときに必要となる,そのほかの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「1.2 J2EEアプリケーションを実行するシステムの構築」を参照してください。

  1. 簡易構築定義ファイルを作成します。
    簡易構築定義ファイルで,Webシステムの構成を定義します。簡易構築定義ファイルはエディタを使用して作成しますが,テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで運用できます。
    作成した簡易構築定義ファイルと抽象パラメタから,「抽象パラメタ展開済み簡易構築定義ファイル」を作成します。
  2. Smart Composer機能で提供するコマンドを使用して,システムを構築します。
    Smart Composer機能で提供するコマンドを使用して,次の操作を実施します。
    • 「抽象パラメタ展開済みの簡易構築定義ファイル」の情報から,Cosminexusの運用管理サーバ上のManagement ServerにWebシステムの情報モデルを生成します。
    • Management Server上の情報モデルを基にWebシステムを構築します。
    • WebシステムにJ2EEアプリケーションおよびDB Connectorをデプロイします。
  3. シナリオを作成し,システムの運用を開始します。
    構築済みのシステムを開始し,シナリオテンプレートを基に,JP1/AJS2 - SOを使用してシナリオを作成します。作成したシナリオをJP1/AJSに登録して,システムの運用を開始します。

Smart Composer機能で提供するコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。また,Smart Composer機能を使用したシステムの構築方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。