21.4.6 クラスタアドミニストレータでのクラスタサーバの環境設定

クラスタアドミニストレータを使用して,実行系,待機系アプリケーションサーバの系で稼働させる実行サーバや待機サーバの環境を定義します。なお,クラスタアドミニストレータの設定の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

N:1リカバリシステムの場合の設定内容を次に示します。

<この項の構成>
(1) リソースグループの設定
(2) リソースの設定

(1) リソースグループの設定

次の手順でリソースグループを設定します。

  1. クラスタノードを設定します。
    クラスタにノード(Node1,Node2,Node3,Node4,NodeR)を追加します。
  2. リソースグループを作成します。
    [ファイル]-[新規作成]-[グループ]を選択して,次のリソースグループを作成します。
    項目設定値
    Node1Node2Node3Node4
    名前Group1Group2Group3Group4
    説明グループ1グループ2グループ3グループ4
    優先所有者Node1,NodeRNode2,NodeRNode3,NodeRNode4,NodeR

(2) リソースの設定

次の手順でリソースを設定します。

  1. 共有ディスクを設定します。
  2. クラスタIPアドレスを設定します。
  3. クラスタ名を設定します。
  4. 汎用スクリプトを設定します。

各作業について説明します。

(a) 共有ディスクの設定

トランザクション情報を共有ディスクに格納するための設定をします。アプリケーションサーバで設定する「インプロセストランザクションサービスのステータスファイル」の格納先をこの共有ディスクに設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次の物理ディスクリソースを作成します。

項目設定値
Node1Node2Node3Node4
名前Disk1Disk2Disk3Disk4
説明共有ディスク1共有ディスク2共有ディスク3共有ディスク4
リソースの種類物理ディスク物理ディスク物理ディスク物理ディスク
グループGroup1Group2Group3Group4
実行所有者Node1,NodeRNode2,NodeRNode3,NodeRNode4,NodeR
共有ディスクIドライブ(I:¥)Jドライブ(J:¥)Kドライブ(K:¥)Lドライブ(L:¥)
(b) クラスタIPアドレスの設定

クラスタを管理するためのIPアドレスを設定します。Management Serverやクライアントから認識されるIPアドレスを設定してください。N:1リカバリ構成では,J2EEサーバはクラスタ内ではなく,仮想サーバ内で動作するため,クラスタIPアドレスではなく,仮想サーバのIPアドレスを設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次のIPアドレスリソースを作成します。

項目設定値
Node1Node2Node3Node4
名前IPAddress1IPAddress2IPAddress3IPAddress4
説明仮想サーバ1のIPアドレス仮想サーバ2のIPアドレス仮想サーバ3のIPアドレス仮想サーバ4のIPアドレス
リソースの種類IP アドレスIP アドレスIP アドレスIP アドレス
グループGroup1Group2Group3Group4
実行所有者Node1,NodeRNode2,NodeRNode3,NodeRNode4,NodeR
依存関係なしなしなしなし
アドレス172.16.12.31172.16.12.32172.16.12.33172.16.12.34
サブネットマスク255.255.0.0255.255.0.0255.255.0.0255.255.0.0
ネットワークPublic Cluster ConnectionPublic Cluster ConnectionPublic Cluster ConnectionPublic Cluster Connection
(c) クラスタ名の設定

クラスタを管理するためのクラスタ名を設定します。N:1リカバリ構成では,J2EEサーバはクラスタ内ではなく,仮想サーバ内で動作するため,仮想サーバのホスト名を設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次のネットワーク名リソースを作成します。

項目設定値
Node1Node2Node3Node4
名前Server1Server2Server3Server4
説明仮想サーバ名仮想サーバ名仮想サーバ名仮想サーバ名
リソースの種類ネットワーク名ネットワーク名ネットワーク名ネットワーク名
グループGroup1Group2Group3Group4
実行所有者Node1,NodeRNode2,NodeRNode3,NodeRNode4,NodeR
依存関係IPAddress1IPAddress2IPAddress3IPAddress4
ネットワーク名COSMICOSMICOSMICOSMI
(d) 汎用スクリプトの設定

Microsoft Cluster Serviceからアプリケーションサーバを起動,停止する汎用スクリプトリソースを設定します。[ファイル]-[新規作成]-[リソース]を選択して,次の汎用スクリプトリソースを作成してください。

項目設定値
Node1Node2Node3Node4
名前ClusterAClusterAClusterAClusterA
説明ClusterA用汎用スクリプトClusterA用汎用スクリプトClusterA用汎用スクリプトClusterA用汎用スクリプト
リソースの種類汎用スクリプト汎用スクリプト汎用スクリプト汎用スクリプト
グループGroup1Group2Group3Group4
実行所有者Node1,NodeRNode2,NodeRNode3,NodeRNode4,NodeR
依存関係Disk1,
IPAddress1,
Server1
Disk2,
IPAddress2,
Server2
Disk3,
IPAddress3,
Server3
Disk4,
IPAddress4,
Server4
スクリプトのファイルパスC:¥MSCS¥Script.vbsC:¥MSCS¥Script.vbsC:¥MSCS¥Script.vbsC:¥MSCS¥Script.vbs