Management ServerのSmart Composer機能の簡易構築定義ファイルで,Webシステムおよびホストの定義をします。論理サーバを設置するホストおよび各論理サーバの構成を定義するときの留意点を次に示します。
- Webシステムの定義
Smart Composer機能で用いるWebシステムの定義をします。仮想ホストごとに,異なるWebシステムを設定します。
- ホストの定義
運用管理ドメイン内のホストを定義します。現用系および予備系の仮想ホストで,<host-name>タグにそれぞれのサーバの運用に使用するエイリアスIPアドレスを設定します。例では,次のように設定します。
- Node1の現用系1とNode2の予備系1の場合:192.168.1.111
- Node2の現用系2とNode1の予備系2の場合:192.168.2.222
また,<agent-host>タグには,自ホストのステーショナリIPアドレスを設定します。例では,次のように設定します。
- Node1の場合:192.168.0.11
- Node2の場合:192.168.0.22
また,論理J2EEサーバ(j2ee-server),論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグの設定での留意点を次に示します。
(a) 論理J2EEサーバの設定
- ホストの固定の設定
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内の次のパラメタに,任意の値を設定して,管理用ホストおよび運用用ホストを固定してください。
- mngagent.connector.hostパラメタ※(運用管理エージェントのホスト名またはIPアドレス)
- vbroker.se.iiop_tp.hostパラメタ(J2EEサーバ単位でEJBコンテナのホスト名またはIPアドレス)
- webserver.connector.http.bind_hostパラメタ(Webコンテナの管理用サーバで使用するローカルIPアドレス,または解決できるローカルホスト名称)
- webserver.connector.inprocess_http.bind_hostパラメタ(インプロセスHTTPサーバで使用するIPアドレスまたはホスト名)
- webserver.connector.ajp13.bind_hostパラメタ(リダイレクタからの通信を受け付けるホスト名またはIPアドレス)
注※ mngagent.connector.hostパラメタとあわせて,mngagent.connector.portパラメタを指定する場合は,仮想ホストごとに異なるポート番号を指定してください。
- グローバルトランザクションの設定
グローバルトランザクションを使用する場合は,論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内の次のパラメタに,次の設定をしてください。
- ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledパラメタ(ライトトランザクション機能の有効または無効の設定)に「true」を設定します。デフォルトでは「false」が設定されています。
- ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ(インプロセスOTSのステータスファイルのバックアップの格納先)に,共有ディスク装置のディレクトリを設定します。デフォルトでは「otsstatus」が設定されています。
設定例
/hamon
(b) 論理Webサーバの設定
論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に,次の設定が必要です。
- ホストの固定の設定
Listenパラメタで,リクエストを受け付けるIPアドレスまたはホスト名を設定して,Webサーバのホストを固定してください。