2.3.1 論理サーバの起動と稼働確認

論理サーバの起動と稼働確認について次の図に示します。

図2-1 論理サーバの起動と稼働確認

[図データ]

  1. Management Serverは運用管理エージェントに論理サーバの起動要求を出します。
  2. 運用管理エージェントは,論理サーバの起動コマンドを実行して,要求された論理サーバを起動します。
  3. 運用管理エージェントで論理サーバプロセスのプロセスIDを取得します。
  4. 運用管理エージェントは,Management Serverに論理サーバの起動完了を通知します。
  5. 運用管理エージェントは,論理サーバのプロセス監視および動作確認を実施します。
    論理サーバプロセスのプロセスIDを使用してプロセスがあるかどうかを確認し,プロセスの存在が確認できると,論理サーバの動作確認を実施します。
  6. 運用管理エージェントは,論理サーバのステータスをManagement Serverに通知します。

論理サーバの種類ごとのプロセス確認および動作確認の内容を,次の表に示します。なお,表中の動作確認の項目がない論理サーバについては,プロセスの存在確認だけが実施されます。

表2-2 論理サーバの稼働確認方法

論理サーバの種類プロセスの起動方法論理サーバの稼働確認方法
プロセス存在確認動作確認
論理パフォーマンストレーサ間接起動パフォーマンストレーサの提供コマンドで取得したプロセスIDの存在を確認する。
論理スマートエージェント直接起動起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。
論理ネーミングサービス直接起動起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。ルートコンテキストを取得できることを確認する。
論理CTMドメインマネジャ間接起動CTMドメインマネジャの提供コマンドで取得したプロセスIDの存在を確認する。
論理CTMネーミングサービス直接起動起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。
CTMデーモン間接起動CTMデーモンの提供コマンドで取得したプロセスIDの存在を確認する。
論理SFOサーバ直接起動起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。メトリックが取得できることを確認する。
SFOサーバアプリケーションが開始されていることを確認する。
論理J2EEサーバ直接起動起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。IIOPでの呼び出しに応答することを確認する。
論理Webサーバ間接起動Webサーバが生成するhttpd.pidファイルから取得した制御プロセスとWebサーバのサーバプロセスのプロセスIDの存在を確認する。Webサーバ動作確認用URLに対してHTTPアクセスで正しいレスポンスが受信できるかどうかを確認する。応答はWebサーバのサーバプロセスが行う。
論理ユーザサーバ直接起動論理ユーザサーバ定義ファイルにgetProcessIDコマンドが定義されている場合は,getProcessIDコマンドで取得したプロセスIDの存在を確認する。定義されていない場合は,起動コマンドのプロセスIDの存在を確認する。論理ユーザサーバ定義ファイルにisAliveコマンドが定義されている場合は,isAliveコマンドを使用してプロセスが稼働しているかを確認する。定義されていない場合は,動作確認は成功したものと見なす。
間接起動getProcessIDコマンドで取得したプロセスIDの存在を確認する。論理ユーザサーバ定義ファイルにisAliveコマンドが定義されている場合は,isAliveコマンドを使用する。定義されていない場合は,動作確認は成功したものと見なす。

(凡例) -:なし

注※ 直接起動では,実行したコマンドそのものが監視対象となります。間接起動では,コマンドが起動したサービスやプロセスが監視対象となります。コマンドを実行して監視対象のサービスやプロセスが起動されると,コマンドは終了します。