19.10.1 1:1系切り替えシステムの起動

1:1系切り替えシステムを利用する場合のシステム起動時の留意事項,およびシステムの起動手順について説明します。

<この項の構成>
(1) システム起動時の留意事項
(2) システムの起動手順

(1) システム起動時の留意事項

1:1系切り替えシステムを利用する場合のシステム起動時の留意事項を次に示します。

(2) システムの起動手順

1:1系切り替えシステムを利用する場合のシステムの起動手順を次に示します。

  1. 現用系のホストでmonbeginコマンドを実行して,現用系のホストを実行系として起動します。

    # monbegin サーバの識別名

    下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されているサーバの識別名を指定します。
    これによって,運用管理エージェントを起動するスクリプトファイルに定義されている処理が実行されて,現用系のホストが実行系として起動します。
  2. 予備系のホストでmonbeginコマンドを実行して,予備系のホストを待機系として起動します。

    # monbegin サーバの識別名

    下線部分には,serversファイルのオペランド「alias」に指定されているサーバの識別名を指定します。
    これによって,予備系のホストが待機系となり,実行系の障害に備えます。

 

注意
Management Server起動時に運用管理ドメイン内の論理サーバを一括起動する設定にしていない場合は,現用系のホストの各論理サーバを起動してください。なお,Management Server起動時に運用管理ドメイン内の論理サーバを一括起動するように設定にしている場合,論理サーバの手動起動は不要です。起動方法については,次のマニュアルを参照してください。
  • J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合
    マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.1 システムの起動手順」およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「4.1.2 システムの起動方法」を参照してください。
  • バッチアプリケーションを実行するシステムの場合
    マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「6.1.1 システムの起動手順」およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「6.1.2 システムの起動方法」を参照してください。
参考
serversファイルの定義(HAモニタでのサーバの環境設定)については,「19.6.6 サーバ対応の環境設定」,または「19.7.7 サーバ対応の環境設定」を参照してください。