この節では,JP1/IMの統合スコープに表示するCosminexus用の監視ツリーを自動生成するための設定について説明します。
まず,次の表に示すサーバおよびクライアントに,監視ツリーの自動生成に必要なJP1の製品またはCosminexusの製品の構成ソフトウェアをインストール,セットアップしておいてください。なお,JP1/IMと連携する場合のシステム構成については,「14.3.1 システムの集中監視に必要なプログラム」を参照してください。
表14-5 監視ツリーの自動生成に必要な製品または構成ソフトウェア
サーバ/クライアント | 製品/構成ソフトウェア |
---|---|
J2EEサーバ |
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Cosminexusの運用管理サーバ |
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JP1統合運用管理サーバ |
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運用管理クライアント |
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Cosminexus用の監視ツリーを自動生成するための手順を次に示します。
監視ツリーの自動生成に使用する定義情報を収集するために,JP1/Baseによって実行されるCosminexusアダプタコマンドをJP1/Baseに登録します。
Cosminexusの運用管理サーバでmngsvr_adapter_setupコマンドを実行して,JP1/Baseの環境にCosminexus用のアダプタコマンド設定ファイルを追加します。なお,mngsvr_adapter_setupコマンドを実行するユーザにはAdministrator権限(UNIXの場合は,root権限)が必要です。mngsvr_adapter_setupコマンドの実行例を次に示します。
mngsvr_adapter_setupコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvr_adapter_setup(Cosminexusアダプタコマンドのセットアップとアンセットアップ)」を参照してください。
Cosminexusアダプタコマンドを実行するための環境は,Management Serverの運用管理コマンドであるmngsvrutilコマンドのクライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)に設定します。
Cosminexusの運用管理サーバで,OSユーザ(SYSTEMユーザ)のホームディレクトリ(UNIXの場合は,JP1/Baseを起動したOSユーザのホームディレクトリ)に,クライアント側定義ファイルを作成して,次のパラメタを指定します。
クライアント側定義ファイルは,mngsvrutilコマンドのオプションのデフォルト値を設定するファイルです。なお,mngsvrutilコマンドの実行環境を変更したい場合は,Management Serverの運用管理コマンドであるmngsvrutilコマンドのサーバ側定義ファイル(mngsvrutil.properties)で変更します。
mngsvrutilコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvrutil(Management Serverの運用管理コマンド)」を参照してください。クライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.15 .mngsvrutilrc(mngsvrutilコマンドのクライアント側定義ファイル)」を参照してください。サーバ側定義ファイル(mngsvrutil.properties)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.16 mngsvrutil.properties(mngsvrutilコマンドのサーバ側定義ファイル)」を参照してください。
監視ツリーを自動生成する前に,Management Serverで次の設定をしてください。
運用管理エージェントとManagement Serverの起動および停止については,「2.6 システムの起動と停止の設定」を参照してください。
なお,論理サーバの構成やJ2EEアプリケーションの数を変更した場合は,もう一度監視ツリーを自動生成する必要があります。
JP1/IMが管理するシステムの構成を定義するJP1/Baseの構成定義ファイルを作成します。また,JP1/Baseの構成定義ファイルに定義したホストへ,定義情報を配布します。
JP1/Baseの構成定義の作成手順を次に示します。なお,詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド」,またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 構築ガイド」のシステムの構成定義情報の設定に関する説明を参照してください。
運用管理クライアントにあるJP1/IM - Viewで,監視ツリーを自動生成します。
監視ツリーを自動生成するための手順を次に示します。監視ツリーの自動生成は,JP1/IM - Viewがインストールされた運用管理クライアント(Windows)で実施してください。JP1/IMの起動と停止,ログインとログアウトなどの操作については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド」,またはマニュアル「JP1 Version 9 JP1/Integrated Management - Manager 運用ガイド」を参照してください。
図14-6 Cosminexusの業務指向ツリーの生成,編集例