20.7.2 相互系切り替えシステムの停止

相互系切り替えシステムの停止手順について説明します。

ここでは,次の二つの場合の停止手順について説明します。

<この項の構成>
(1) 実行系と待機系の両方の仮想ホストを停止する場合
(2) 待機系の仮想ホストだけ停止する場合

(1) 実行系と待機系の両方の仮想ホストを停止する場合

実行系と待機系の両方の仮想ホストを停止する場合の手順について説明します。

実行系と待機系の両方の仮想ホストを停止する場合の,相互系切り替えシステムの停止の流れを次の図に示します。

図20-12 相互系切り替えシステムの停止の流れ

[図データ]

参考
仮想ホスト1および仮想ホスト2の停止順序は任意です。このマニュアルでは,仮想ホスト1,仮想ホスト2の順序で停止する場合の手順について説明します。

すべての仮想ホストを停止したあと,アプリケーションサーバ1およびアプリケーションサーバ2の各ホストのManagement Serverを停止します。

図中のManagement Serverの停止の手順1.~手順2.については,次のマニュアルを参照してください。

なお,自動停止の設定をしている場合,ホストの停止時に,Management Server,および運用管理エージェントも停止されるため,手順1.~手順2.は省略できます。システムの停止方法の設定については,「2.6 システムの起動と停止の設定」を参照してください。

ここでは,図中の仮想ホストの停止手順について説明します。アプリケーションサーバ1およびアプリケーションサーバ2の各ホストでの停止手順を次に示します。

  1. アプリケーションサーバ1でmonendコマンドを実行して,実行系の仮想ホスト1を停止します。

    # monend CosminexusAP1

    これによって,アプリケーションサーバ1の実行系1(仮想ホスト1)が停止します。また,HAモニタによって待機系に自動的に停止指示が出され,アプリケーションサーバ2の待機系1(仮想ホスト1)も停止します。
  1. アプリケーションサーバ2でmonendコマンドを実行して,実行系の仮想ホスト2を停止します。

    # monend CosminexusAP2

    これによって,アプリケーションサーバ2の実行系2(仮想ホスト2)が停止します。また,HAモニタによって待機系に自動的に停止指示が出され,アプリケーションサーバ1の待機系2(仮想ホスト2)も停止します。

(2) 待機系の仮想ホストだけ停止する場合

実行系の仮想ホストを停止しないで待機系の仮想ホストで待機状態をやめる場合の手順について説明します。