16.2 シナリオによるシステムの自動運転JP1/AJS2 - SOとの連携)の概要

システムの自動運転は,サーバやアプリケーションの開始や停止のスケジュールをあらかじめ定義しておくことで,効率的なリソースの配分や業務の効率化,省略化を図る運用方法です。JP1/AJS2 - SOと連携することで,シナリオによるシステムの自動運転が実現できます。

JP1/AJS2 - SOは,運用環境に合わせたジョブを展開するためのシナリオテンプレートを作成するためのプログラムです。シナリオテンプレートは,JP1/AJSのカスタムジョブをより汎用化したものです。

シナリオによるシステムの自動運転をする場合は,Smart Composer機能を使用して構築したシステムが前提となります。Cosminexusでは,Smart Composer機能で使用するためのシナリオテンプレートを提供しています。シナリオテンプレートを組み合わせることで,Smart Composer機能を使用して構築したシステムの自動運転を定義できます。

ポイント
なお,ジョブによるJP1/AJSと連携したシステムの自動運転については,「15. ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJSとの連携)」を参照してください。

Cosminexusでは,Smart Composer機能のコマンドを定義したシナリオテンプレートを提供しています。JP1/AJS2 - SOでは,シナリオテンプレートを組み合わせて,システムを自動運転するためのシナリオを作成します。

Cosminexusで提供するシナリオテンプレートでは,例えば,次のような運用ができます。

なお,この章では,JP1のプログラムやシステムと,Cosminexusのアプリケーションサーバのプログラムやシステムとを区別しやすいように,アプリケーションサーバのことをCosminexusと呼びます。例えば,アプリケーションサーバの運用管理サーバのことを,Cosminexusの運用管理サーバと呼びます。

<この節の構成>
16.2.1 シナリオによるシステムの自動運転に必要なプログラム
16.2.2 シナリオによるシステムの自動運転を行うシステムの構築
16.2.3 シナリオテンプレートによるシナリオの定義