2.2 日常運用での起動と停止

アプリケーションサーバで構築したシステムを運用するためには,アプリケーションサーバの構成ソフトウェアの複数のサーバプロセスを適切な順序で起動する必要があります。システムの構成によっては,同じ種類のサーバプロセスを複数起動することもあります。また,サービスを開始するためには,J2EEアプリケーションの開始も必要です。

アプリケーションサーバのシステムでは,J2EEサーバやWebサーバで構成される業務サービスを提供する,閉じた部分系をサービスユニットとして管理します。Smart Composer機能のコマンドを使用すると,論理サーバをサービスユニット単位で,またはすべてのサービスユニットを一括で起動・停止できます。また,Webシステム内のすべてのサービスユニットを一括で起動・停止することもできます。

Smart Composer機能では,運用管理にManagement Serverを使用するため,次の流れでシステムを起動します。停止の場合は,起動と逆の流れになります。論理サーバの起動と停止の仕組みについては,「2.3 論理サーバの起動・停止の仕組み」を参照してください。また,システムの起動・停止の設定については,「2.6 システムの起動と停止の設定」を参照してください。

  1. 運用管理エージェントの起動
  2. Management Serverの起動
  3. サービスユニットの準備状態での起動(Smart Composer機能のコマンド)
  4. リソースアダプタの開始(サーバ管理コマンド)
  5. J2EEアプリケーションの開始(サーバ管理コマンド)
  6. サービスユニットの稼働状態での起動(Smart Composer機能のコマンド)

Smart Composer機能を使用したシステムの起動・停止方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「2.3.1 セットアップウィザードでセットアップしたシステムの起動と停止」を参照してください。