アプリケーションサーバの設定では,Management ServerとHAモニタのコマンドを使用してアプリケーションサーバをクラスタ構成に配置します。また,論理サーバをセットアップして設定情報を配布し,J2EEサーバにJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポート,および開始します。アプリケーションサーバの設定手順を次に示します。
- Node1およびNode2で,それぞれ運用管理エージェント,およびManagement Serverを起動します。
運用管理エージェント,およびManagement Serverの起動方法については,「2.6 システムの起動と停止の設定」を参照してください。
- Node1およびNode2でHAモニタのmonbeginコマンドを実行して,現用系のアプリケーションサーバを実行系として起動し,予備系のアプリケーションサーバを待機状態にします。
- Node1でのコマンドの実行例
「# monbegin CosminexusAP1」を実行して,Node1の現用系1を起動します。
「# monbegin CosminexusAP2」を実行して,Node1の予備系2を待機状態にします。
- Node2でのコマンドの実行例
「# monbegin CosminexusAP1」を実行して,Node2の予備系1を待機状態にします。
「# monbegin CosminexusAP2」を実行して,Node2の現用系2を起動します。
現用系のアプリケーションサーバ(Node1の現用系1とNode2の現用系2)が起動されて,予備系のアプリケーションサーバ(Node2の予備系1とNode1の予備系2)が待機状態になっている,通常の運用状態になります。
![[図データ]](figure/zu181400.gif)
- 現用系のアプリケーションサーバ(Node1の現用系1とNode2の現用系2)に対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして,起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。
J2EEアプリケーションの設定とリソースアダプタの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「8.8 リソースとJ2EEアプリケーションの設定」を参照してください。また,サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。
- Node2でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。
- Node2でのコマンドの実行例
「# monswap CosminexusAP2」を実行して,サーバ識別名「CosminexusAP2」で系を切り替えます。Node1の予備系2が起動され,Node2の現用系2が待機状態になります。
![[図データ]](figure/zu181500.gif)
- Node1の予備系2のアプリケーションサーバに対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。
Node1の予備系2には,Node2の現用系2と同じJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。
- Node1でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えて通常の運用状態に戻します。
- Node1でのコマンドの実行例
「# monswap CosminexusAP2」を実行して,サーバ識別名「CosminexusAP2」で系を切り替えます。Node2の現用系2が起動され,Node1の予備系2が待機状態になります。
![[図データ]](figure/zu181600.gif)
- Node1でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えます。
- Node1でのコマンドの実行例
「# monswap CosminexusAP1」を実行して,サーバ識別名「CosminexusAP1」で系を切り替えます。Node2の予備1が起動され,Node1の現用系1が待機状態になります。
![[図データ]](figure/zu181700.gif)
- Node2の予備系1のアプリケーションサーバに対して,Management ServerのSmart Composer機能のコマンドで,設定済みの簡易構築定義ファイルを基に,Webシステムをセットアップして起動します。また,サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートして,インポートしたJ2EEアプリケーションとリソースアダプタを開始します。
Node2の予備系1には,Node1の現用系1と同じJ2EEアプリケーションとリソースアダプタをインポートします。
- Node2でHAモニタのmonswapコマンドを実行して,系を切り替えて通常の運用状態に戻します。
- Node2でのコマンドの実行例
「# monswap CosminexusAP1」を実行して,サーバ識別名「CosminexusAP1」で系を切り替えます。Node1の現用系1が起動され,Node2の予備1が待機状態になります。
![[図データ]](figure/zu181800.gif)