ここでは,Managementアクションの実行制御について説明します。
同一のManagementアクションの実行を一定時間抑止したり,同時実行数の上限を設定したりすることによって,Managementアクションの実行を制御できます。これによって,同一のManagementアクションが重複して実行されたり,Managementアクションの実行が集中したりすることを防ぎます。
なお,Managementアクションの実行とは,Managementアクションとして指定されたコマンドを実行してから,コマンドが終了またはタイムアウトするまでのことを指します。
Managementアクションの実行制御方式を次の表に示します。
表9-2 Managementアクションの実行制御方式
制御方式 | 説明 |
---|---|
抑止時間制御 | Managementアクションの実行後に,同一のManagementアクションが実行されるのを一定時間抑止します。これによって,一定時間内に発生するManagementイベントに対して実行される,Managementアクションが集約されます。 |
同時実行数制御 | 同一のManagementアクションの同時実行数を制限します。これによって,Managementアクション実行中に,同一のManagementアクションが過度に重複して実行されることを防ぎます。同時実行数はManagementアクションIDごとに適用されます。 |
なお,上記二つの方式を同時に指定した場合,同時実行数の上限値に達していないときでも,抑止時間内のManagementアクションの実行は抑止されます。
Managementアクションの制御方式について例を使って説明します。
図9-2 Managementアクションの制御例1
図9-3 Managementアクションの制御例2
図9-4 Managementアクションの制御例3