6.6.2 Webサーバのレスポンスタイムの解析

ここでは,Webサーバがクライアントからリクエストを受けてから返却するまでに掛かった時間を解析する方法を,例を使用して説明します。

リダイレクタに割り当てられたイベントID「0x8001」および「0x8101」をキーにして,Webサーバで収集した性能解析トレースファイルをフィルタリングします。フィルタリングに使用するイベントIDが示すトレース取得ポイントは次のとおりです。

表6-6 フィルタリングに使用するイベントIDが示すトレース取得ポイント

イベントIDトレース取得ポイント
0x8001Webコンテナへのリクエストヘッダ情報の送信
0x8101Webコンテナからのレスポンス完了通知の受信

イベントID「0x8001」および「0x8101」をキーにして,性能解析トレースをフィルタリングした例を次に示します。

図6-5 性能解析トレースファイルをフィルタリングした例

[図データ]

「0x8001」および「0x8101」のトレース取得時刻から,リクエストごとのレスポンスタイムを解析できます。図6-5の例では,クライアントアプリケーション情報の通信番号が「0x00000000000000c7」と「0x00000000000000cc」のリクエストのレスポンスタイムを比較すると,「0x00000000000000c7」のリクエストの方が処理に時間が掛かっていることがわかります。