日立固有のJavaVMのコマンドを使用すると,拡張スレッドダンプにクラス別統計情報やExplicitヒープ詳細情報を取得できます。
クラス別統計情報を含む拡張スレッドダンプは,jheapprofコマンドを実行して取得します。クラス別統計情報は,クラス別統計機能で出力する情報で,ガーベージコレクションによるJavaオブジェクトの変化や,Javaオブジェクトの参照関係などを調査する場合に使用します。クラス別統計機能については,「8.3 クラス別統計機能」を,クラス別統計情報の出力方法については,「8.3.3 クラス別統計情報の出力」を参照してください。jheapprofコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「jheapprof(日立クラス別統計情報付き拡張スレッドダンプの出力)」を参照してください。
Explicitヒープ詳細情報のうち,次の情報は明示管理ヒープ機能が有効な場合に,拡張スレッドダンプに必ず取得されます。
Explicitヒープ詳細情報のオブジェクト統計情報は,eheapprofコマンドを実行して拡張スレッドダンプに取得します。オブジェクト統計情報は,Explicitメモリブロック内の詳細情報です。明示管理ヒープ機能を使用するシステムのデバッグや障害解析に使用します。
明示管理ヒープ機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したフルガーベージコレクションの抑止」を参照してください。eheapprofコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「eheapprof(Explicitヒープ詳細情報付き拡張スレッドダンプの出力)」を参照してください。
eheapprof [-f|-i] -p <プロセスID> |
eheapprof [-f|-i] [-force] -p <プロセスID> |
% eheapprof -p 2463 |
Force VM to output ExplicitHeapProf: ? (y/n) |
send SIGQUIT to 2463: ? (y/n) |
Writing Java core to javacore2463.030806215140.txt... OK |