9.2.2 使用できるアプリケーションサーバの機能

ベーシックモードでの,アプリケーションサーバの各機能の使用可否について説明します。

<この項の構成>
(1) Webコンテナの機能
(2) Webサーバ連携の機能
(3) インプロセスHTTPサーバの機能
(4) EJBコンテナの機能
(5) EJBクライアントの機能
(6) ネーミング管理の機能
(7) リソース接続とトランザクション管理の機能
(8) OpenTP1からのアプリケーションサーバを呼び出す機能(TP1インバウンド連携機能)
(9) アプリケーションサーバで使用するJPAの機能
(10) Cosminexus JPAプロバイダの機能
(11) Cosminexus JMSプロバイダの機能
(12) セキュリティ管理の機能
(13) アノテーションの機能
(14) J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能
(15) コンテナ拡張ライブラリの機能
(16) バッチアプリケーション実行時に使用する機能
(17) CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能
(18) そのほかの拡張機能
(19) システムの日常運用を支援する機能
(20) システムの保守を支援する機能
(21) J2EEアプリケーションの運用機能
(22) システムの監査を支援する機能
(23) JP1連携による運用管理機能
(24) クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能
(25) システムの保守のための機能
(26) 日立固有のJavaVMの機能

(1) Webコンテナの機能

Webコンテナの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。Webコンテナの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2. Webコンテナ」を参照してください。

表9-2 Webコンテナの機能のベーシックモードでの使用可否

Webコンテナの機能ベーシックモードでの使用可否
Webアプリケーションの実行機能
JSPの実行機能×
JSPデバッグ機能×
JSPの事前コンパイルとコンパイル結果の保持JSP事前コンパイル機能×
JSP事前コンパイルを使用しない場合のJSPコンパイル結果
デフォルトの文字エンコーディング設定機能
セッション管理機能Webクライアントが保持する無効なセッションIDの削除
HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定
セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加
アプリケーションのイベントリスナ
リクエストおよびレスポンスのフィルタリング
HTTPレスポンス圧縮機能
EJBコンテナとの連携
データベースとの接続
Webコンテナによるスレッドの作成
ユーザスレッドの使用
同時実行スレッド数の制御Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御
Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御
URLグループ単位での同時実行スレッド数の制御×
同時実行スレッド数の動的変更
エラーページのカスタマイズ
静的コンテンツのキャッシュ
簡易Webサーバ機能簡易WebサーバでのIPアドレス指定(バインド先アドレス設定機能)
簡易Webサーバへのアクセスの制御
URIのデコード機能
Webアプリケーションのバージョン設定機能
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
△:使用できる。ただし,1.4モードと機能差がある
×:使用できない
注※
ユーザスレッドで使用できる機能のうち,ベーシックモードで使用できる機能だけが使用できます。

(2) Webサーバ連携の機能

Webサーバ連携の機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。Webサーバ連携の機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「3. Webサーバ連携」を参照してください。

表9-3 Webサーバ連携の機能のベーシックモードでの使用可否

Webサーバ連携の機能ベーシックモードでの使用可否
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け
通信タイムアウト(Webサーバ連携)
IPアドレスの指定(Webサーバ連携)
エラーページのカスタマイズ(Webサーバ連携)
ドメイン名指定でのトップページの表示
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(3) インプロセスHTTPサーバの機能

インプロセスHTTPサーバの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。インプロセスHTTPサーバの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「4. インプロセスHTTPサーバ」を参照してください。

表9-4 インプロセスHTTPサーバの機能のベーシックモードでの使用可否

インプロセスHTTPサーバの機能ベーシックモードでの使用可否
Webクライアントからの接続数の制御
リクエスト処理スレッド数の制御
Webクライアントからの同時接続数の制御によるリクエストの流量制御
同時実行スレッド数の制御によるリクエストの流量制御
リダイレクトによるリクエストの振り分け
Persistent ConnectionによるWebクライアントとの通信制御
通信タイムアウト(インプロセスHTTPサーバ)
IPアドレス指定(インプロセスHTTPサーバ)
アクセスを許可するホストの制限によるアクセス制御
リクエストデータのサイズの制限によるアクセス制御
有効なHTTPメソッドの制限によるアクセス制御
HTTPレスポンスを使用したWebクライアントへのレスポンスのカスタマイズ
エラーページのカスタマイズ(インプロセスHTTPサーバ)
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知
ログ・トレースの出力
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(4) EJBコンテナの機能

EJBコンテナの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。EJBコンテナの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2. EJBコンテナ」を参照してください。

表9-5 EJBコンテナの機能のベーシックモードでの使用可否

EJBコンテナの機能ベーシックモードでの使用可否
Enterprise Beanの実行
EJB仕様準拠のチェック
CMPフィールドとデータ型のマッピング
EJBコンテナのJNDI名前空間へのリファレンス登録
外部リソースとの接続
Enterprise Beanでのトランザクション管理
Entity Beanのキャッシュモデル(コミットオプション指定)
Stateless Session Bean,Entity Beanのプールの管理
Enterprise Beanへのアクセス制御
EJBコンテナでのタイムアウトの設定Stateful Session Beanのタイムアウト
Entity BeanのEJBオブジェクトのタイムアウト
インスタンス取得待ちのタイムアウト×
RMI-IIOP通信のタイムアウト
Timer Serviceの機能×
EJBのリモートインタフェースの呼び出し
EJBコンテナの通信ポートとIPアドレスの固定(TPBrokerのオプション)
インターセプタの使用×
ジェネリクスの使用×
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない
注※
SessionSynchronizationを実装したStateful Session Beanへのトランザクション属性には,Required,RequiresNewおよびMandatoryだけが指定できます。

(5) EJBクライアントの機能

EJBクライアントの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。EJBクライアントの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3. EJBクライアント」を参照してください。

表9-6 EJBクライアントの機能のベーシックモードでの使用可否

EJBクライアントの機能ベーシックモードでの使用可否
EJBクライアントアプリケーションの開始
Enterprise Beanの呼び出し
EJBクライアントアプリケーションでのトランザクションの実装
EJBクライアントアプリケーションでのセキュリティの実装
RMI-IIOPスタブ,インタフェースの取得
EJBクライアントアプリケーションのシステムログ出力
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(6) ネーミング管理の機能

ネーミング管理の機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。ネーミング管理の機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2. ネーミング管理」を参照してください。

表9-7 ネーミング管理の機能のベーシックモードでの使用可否

ネーミング管理の機能ベーシックモードでの使用可否
JNDI名前空間へのオブジェクトのバインドとルックアップ
Enterprise BeanまたはJ2EEリソースへの別名付与(ユーザ指定名前空間機能)
ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索
ネーミング管理機能でのキャッシング
CORBAネーミングサービスの切り替え
EJBホームオブジェクトリファレンスの再利用(EJBホームオブジェクトへの再接続機能)×
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない
注※
リモートホームインタフェースに対する別名だけを使用できます。
ローカルホームインタフェース,リモートビジネスインタフェースまたはローカルビジネスインタフェースに対しても別名は設定できます。ただし,ベーシックモードではこれらのインタフェースがサポートされていないため,設定した別名は使用できません。

(7) リソース接続とトランザクション管理の機能

リソース接続とトランザクション管理の機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。なお,接続できるリソースやリソース接続で使用できる機能については,「9.3 ベーシックモードでのリソース接続」を参照してください。リソース接続とトランザクション管理の機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3. リソース接続とトランザクション管理」を参照してください。

表9-8 リソース接続とトランザクション管理の機能のベーシックモードでの使用可否

リソース接続とトランザクション管理の機能ベーシックモードでの使用可否
コネクションプーリング※1
コネクションプールのウォーミングアップ×
コネクションプール数調節機能×
コネクションシェアリング・アソシエーションコネクションシェアリング
コネクションアソシエーション×
ステートメントプーリング×
ライトトランザクション×
インプロセストランザクションサービス×
DataSourceオブジェクトのキャッシング
DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化
コネクションの障害検知×
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち×
コネクションの取得リトライ※1
コネクションプールの情報表示
コネクションプールのクリア
コネクションの自動クローズWebコンテナによるコネクション自動クローズ×
EJBコンテナによるコネクション自動クローズ
コネクションの強制クローズ※2
コネクションスイーパ
トランザクションタイムアウトとステートメントキャンセル※3
トランザクションリカバリ×
障害調査用SQLの出力×
オブジェクトの自動クローズ
リソースアダプタのライフサイクル管理×
リソースアダプタのワーク管理×
メッセージインフロー×
管理対象オブジェクトのルックアップ×
コネクション定義の複数指定×
コネクションプールのクラスタ化(コネクションプールの一時停止・再開・状態表示)×
リソースへの接続テスト※4
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない
-:該当しない

注※1 データソースを利用する場合に使用できます。詳細については,「9.3.3 データソースによるデータベースへの接続で使用できる機能」を参照してください。

注※2 コネクションの強制クローズについては,「9.3.3 データソースによるデータベースへの接続で使用できる機能」を参照してください。

注※3 トランザクションタイムアウトは使用できます。詳細については,「9.3.3 データソースによるデータベースへの接続で使用できる機能」を参照してください。

注※4 データソースおよびSMTPサーバを利用する場合に使用できます。詳細については,「9.3.4 リソースへの接続テスト」を参照してください。


(8) OpenTP1からのアプリケーションサーバを呼び出す機能(TP1インバウンド連携機能)

TP1インバウンド連携機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(9) アプリケーションサーバで使用するJPAの機能

アプリケーションサーバで使用するJPAの機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(10) Cosminexus JPAプロバイダの機能

Cosminexus JPAプロバイダの機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(11) Cosminexus JMSプロバイダの機能

Cosminexus JMSプロバイダの機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(12) セキュリティ管理の機能

セキュリティ管理の機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。セキュリティ管理の機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「9. セキュリティ管理」を参照してください。

表9-9 セキュリティ管理の機能のベーシックモードでの使用可否

セキュリティ管理の機能ベーシックモードでの使用可否
SSL使用による認証情報とデータの暗号化
ロールに基づくWebコンテナのユーザ認証
SecurityManagerによるWebコンテナの実行時の保護
セキュリティアイデンティティを使用した認証
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
△:使用できる。ただし,1.4モードと機能差がある

注※ サーブレット/JSPからEJBを呼び出す際に,web.xmlに指定した<run-as>タグの情報は使用されません。


(13) アノテーションの機能

アノテーションの機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(14) J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能

J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「12. J2EEアプリケーションの形式とデプロイ」を参照してください。

表9-10 J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能のベーシックモードでの使用可否

J2EEアプリケーションの形式とデプロイの機能ベーシックモードでの使用可否
アーカイブ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ
展開ディレクトリ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ×
J2EEアプリケーションの入れ替え◎△※1
J2EEアプリケーションのリデプロイ
J2EEアプリケーションの更新検知とリロード×
Webアプリケーションの更新検知とリロード×
リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションの操作※2
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
△:使用できる。ただし,1.4モードと機能差がある
×:使用できない

注※1 機能差については,「(21) J2EEアプリケーションの運用機能」を参照してください。

注※2 リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションのインポートはできますが,J2EEアプリケーションの開始はできません。また,開始状態のJ2EEアプリケーションをインポートした場合,J2EEアプリケーションにリソースアダプタが含まれている場合は開始できません。


(15) コンテナ拡張ライブラリの機能

注意
コンテナ拡張ライブラリには次のアクセス権が付与されます。アクセス権は変更できません。
java.security.AllPermission
ただし,java.lang.RuntimePermissionのsetSecurityManagerアクセス権は付与されません。

コンテナ拡張ライブラリの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。コンテナ拡張ライブラリの機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13. コンテナ拡張ライブラリ」を参照してください。

表9-11 コンテナ拡張ライブラリの機能のベーシックモードでの使用可否

コンテナ拡張ライブラリの機能ベーシックモードでの使用可否
コンテナ拡張ライブラリ
サーバ起動・停止フック機能
スマートエージェント経由でのCORBAオブジェクトの呼び出し
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(16) バッチアプリケーション実行時に使用する機能

バッチアプリケーション実行時に使用する機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(17) CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能

CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散」を参照してください。

表9-12 CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能のベーシックモードでの使用可否

CTMによるEnterprise Beanのスケジューリング機能ベーシックモードでの使用可否
リクエストの流量制御
リクエストの優先制御
リクエストの同時実行数の動的変更
リクエストの閉塞制御
リクエストの負荷分散
リクエストのキューの滞留監視
CTMのゲートウェイ機能を利用したTPBroker/OTMクライアントとの接続
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(18) そのほかの拡張機能

そのほかの拡張機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。そのほかの拡張機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「1.2.3 そのほかの拡張機能」を参照してください。

表9-13 そのほかの拡張機能のベーシックモードでの使用可否

そのほかの拡張機能ベーシックモードでの使用可否
バッチアプリケーションのスケジューリング×
セッションフェイルオーバ機能(データベースセッションフェイルオーバ)×
セッションフェイルオーバ機能(メモリセッションフェイルオーバ)
明示管理ヒープ機能を使用したフルガーベージコレクションの抑止
クライアント性能の測定と分析×
統合ユーザ管理
ユーザログ出力
スレッド非同期並行処理×
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない

(19) システムの日常運用を支援する機能

システムの日常運用を支援する機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。システムの日常運用を支援する機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「1.2.1 システムの日常運用を支援する機能」を参照してください。

表9-14 システムの日常運用を支援する機能のベーシックモードでの使用可否

システムの日常運用を支援する機能ベーシックモードでの使用可否
システムの起動・停止◎△
稼働情報の監視(稼働情報収集機能)×
リソースの枯渇監視×
運用管理コマンドによる稼働情報の出力
Managementイベントの通知とManagementアクションによる処理の自動実行×
CTMの稼働統計情報の収集
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
△:使用できる。ただし,1.4モードと機能差がある
×:使用できない

注※ プロセスの依存関係とプロセスの再起動方法がJ2EEサーバモードの場合と異なります。詳細については,「9.5 プロセスの依存関係とプロセスの再起動方法」を参照してください。


(20) システムの保守を支援する機能

システムの保守を支援する機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。システムの保守を支援する機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「1.2.2 システムの保守を支援する機能」を参照してください。

表9-15 システムの保守を支援する機能のベーシックモードでの使用可否

システムの保守を支援する機能ベーシックモードでの使用可否
コンソールログの出力
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

(21) J2EEアプリケーションの運用機能

J2EEアプリケーションの運用機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。J2EEアプリケーションの運用機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「1.2.3 J2EEアプリケーションの運用機能」を参照してください。

表9-16 J2EEアプリケーションの運用機能のベーシックモードでの使用可否

J2EEアプリケーションの運用機能ベーシックモードでの使用可否
J2EEアプリケーションの実行時間の監視とキャンセル×
J2EEアプリケーションのサービスの閉塞
J2EEアプリケーションの停止通常停止
強制停止×
J2EEアプリケーションの入れ替えWebアプリケーションのサービスの部分閉塞による入れ替え
リデプロイによるJ2EEアプリケーションの入れ替え
リロードによるJ2EEアプリケーションの入れ替え×
J2EEアプリケーションのテスト機能×
J2EEアプリケーションからのネットワークリソースへのアクセス×
(凡例)
○:使用できる
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない

(22) システムの監査を支援する機能

システムの監査を支援する機能は,ベーシックモードでは使用できません。

(23) JP1連携による運用管理機能

JP1連携による運用管理機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。JP1連携による運用管理機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「1.2.5 JP1連携による運用管理機能」を参照してください。

表9-17 JP1連携による運用管理機能のベーシックモードでの使用可否

JP1連携による運用管理機能ベーシックモードでの使用可否
JP1と連携したシステムの運用
システムの構成定義および管理(JP1/IM - CMとの連携)
システムの集中監視(JP1/IMとの連携)
ジョブによるシステムの自動運転(JP1/AJSとの連携)
シナリオによるシステムの自動運転(JP1/AJS2 - SOとの連携)
監査ログの収集および一元管理(JP1/NETM/Auditとの連携)
(凡例)
○:使用できる

参考
ベーシックモードで動作しているJ2EEサーバはManagement Serverの管理対象となります。このため,ベーシックモードで動作しているJ2EEサーバはJP1連携による管理の対象となります。なお,JP1連携による運用管理機能と動作モードは,直接関係ありません。

(24) クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能

クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「1.2.6 クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能」を参照してください。

表9-18 クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能のベーシックモードでの使用可否

クラスタソフトウェアとの連携による系切り替え機能ベーシックモードでの使用可否
1:1系切り替えシステムアプリケーションサーバの1:1系切り替えシステム
運用管理サーバの1:1系切り替えシステム
相互系切り替えシステム
N:1リカバリシステム×
ホスト単位管理モデルを対象にした系切り替えシステム×
(凡例)
○:使用できる
×:使用できない

(25) システムの保守のための機能

システムの保守のための機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。

表9-19 システムの保守のための機能のベーシックモードでの使用可否

システムの保守のための機能ベーシックモードでの使用可否参照先
トラブルシューティング※12章3章4章5章
性能解析トレースを使用したシステムの性能解析※26章7章
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる

注※1 障害検知時コマンドは使用できません。

注※2 機能レイヤのうち,JTA,JCAコンテナおよびDB Connectorでは性能解析情報を出力しません。


(26) 日立固有のJavaVMの機能

日立固有のJavaVMの機能のベーシックモードでの使用可否を次の表に示します。

表9-20 日立固有のJavaVMの機能のベーシックモードでの使用可否

日立固有のJavaVMの機能ベーシックモードでの使用可否参照先
クラス別統計機能8.3
インスタンス統計機能8.4
STATICメンバ統計機能8.5
参照関係情報出力機能8.6
統計前のガーベージコレクション選択機能8.7
Tenured領域内不要オブジェクト統計機能×8.8
Tenured増加要因の基点オブジェクトリスト出力機能×8.9
クラス別統計情報解析機能×8.10
Survivor領域の年齢分布情報出力機能8.11
ファイナライズ滞留解消機能8.12
hndlwrap機能×8.13
JITコンパイル時のCヒープ確保量の上限値設定機能8.14
スレッド数の上限値設定機能8.15
(凡例)
◎:J2EEの機能に加えてアプリケーションサーバで拡張した機能を使用できる,またはアプリケーションサーバ独自の機能を使用できる
×:使用できない