旧バージョンから移行する場合,アプリケーションの動作確認後,手動でバックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリを削除する必要があります。バックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリを別の場所に保存しておくことをお勧めします。
移行前の作業ディレクトリ,移行後の作業ディレクトリ,バックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリの例を次の表に示します。
表12-21 ディレクトリの移行の例(Windowsの場合)
J2EEサーバのサーバ名称 | 移行前の作業ディレクトリ | 移行後の作業ディレクトリ,およびバックアップ作業ディレクトリ |
---|---|---|
SERVERA | <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public (デフォルト) |
|
SERVERB | C:¥work_dir |
|
SERVERC | ||
- | D:¥replication_dir |
|
表12-22 ディレクトリの移行の例(UNIXの場合)
J2EEサーバのサーバ名称 | 移行前の作業ディレクトリ | 移行後の作業ディレクトリ,およびバックアップ作業ディレクトリ |
---|---|---|
SERVERA | /opt/Cosminexus/CC/server/public (デフォルト) |
|
SERVERB | /・・・/work_dir |
|
SERVERC | ||
- | /・・・/replication_dir |
|
上記の表の例では,アップグレードインストール前に,「SERVERA」,「SERVERB」,および「SERVERC」のJ2EEサーバがセットアップされています。「SERVERA」,および「SERVERB」ではDB Connectorを使用しています。これらのJ2EEサーバが利用している作業ディレクトリが,Windowsの場合は「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public」と「C:¥work_dir」,UNIXの場合は「/opt/Cosminexus/CC/server/public」と「/・・・/work_dir」です。Windowsの場合の「D:¥replication_dir」,UNIXの場合の「/・・・/replication_dir」はユーザが複製した作業ディレクトリで,J2EEサーバからは利用されていません。
このような状況でcjenvupdateコマンド,およびcjrarupdateコマンドを実行した場合,それぞれ使用中の作業ディレクトリに対して,バックアップが作成されます。アプリケーションの動作確認後,手動でバックアップを削除してください。なお,未使用の作業ディレクトリ「D:¥replication_dir」または「/・・・/replication_dir」は,移行されません。