HiRDBクライアントでは,SQLトレースファイル,エラーログファイル,および再接続トレースファイルに,コネクションIDやコネクト通番などの情報が出力されます。
SQLトレースファイル,エラーログファイル,および再接続トレースファイルの取得方法と出力形式について説明します。
実行したUAPのSQLトレース情報を出力したトレースファイルです。SQLの実行終了時に出力されます。
UAP実行時にSQLエラーが発生した場合,SQLトレースファイルを参照すると,エラーの原因となるSQLを特定できます。
クライアント環境定義のPDCLTPATHに指定したディレクトリに格納されます。
次に示す形式で,サーバ名称,コネクト通番,およびサーバのプロセスIDが出力されます。
(省略) |
SQLトレースファイルには,SQL文,SQL実行時刻やSQL文中の変数に設定した値なども出力されます。出力形式の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
クライアントとHiRDBサーバ間の通信処理中,またはX/Openで規定したXAインタフェースでエラーが発生した場合のエラー情報を出力したログファイルです。SQL実行時,通信処理時,またはX/Openで規定したXAインタフェース関数実行時でエラーが発生したときに出力されます。
クライアント環境定義のPDCLTPATHに指定したディレクトリに格納されます。
次に示す形式で,SQLトレースにサーバのプロセスIDが出力されます。
エラーログ先頭識別子('>>'または'>') UAPのプロセスID UAPのスレッド番号 サーバのプロセスID エラーログカウンタ (以降省略) |
出力形式の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
エラーログ情報には,接続情報のほか,エラー取得時刻,SQLCODEやエラーが発生したSQLのオペレーションコードなどが出力されます。
HiRDBクライアントの自動再接続機能で再接続が実行された場合,HiRDBが内部的に管理している接続ハンドルの値,再接続前の接続情報,再接続後の接続情報,および再接続時刻を出力したトレースファイルです。自動再接続機能で自動的に接続が実行された場合に出力されます。
クライアント環境定義PDCLTPATHに指定したディレクトリに再接続トレースファイルが格納されます。格納されるファイル名称は,pdrcnct1.trcおよびpdrcnct2.trcです。
再接続トレースは次の形式で出力されます。
接続ハンドルの値 再接続結果(SまたはF) 再接続開始日時 - 再接続完了日時 再接続前の接続情報 => 再接続後の接続情報 |
コネクションIDは再接続後の接続情報として出力されます。
出力形式の詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。
再接続トレースファイルの出力例を次に示します。太字はコネクションIDです。
40004250 S 2004/04/12 11:10:36.766 - 2004/04/12 11:10:41.846 sds:9:23763 => sds:10:23750 |