7.6.1 トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル(セッショントレース)

セッショントレースに関連するトレースの,イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8203」,「0x8202」,「0x8207」,「0x8206」および「0x8300」では,グローバルセッションについての情報も出力されます。

表7-12 Webコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(セッショントレース)

イベントID図中の番号※1トレース取得ポイントレベル※2
0x82001リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(Webサーバ経由の場合)A/B
0x82024,9サーブレット/JSP呼び出し直前A/B
0x82032,3リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略した場合,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x82067RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し直前B
0x82074,9静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet)B
0x82085セッション生成後B
0x82096セッション破棄後B
0x821017セッションタイムアウト後B
0x82111リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由の場合)A/B
0x82148フォワード時に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x82158インクルード時に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x82162エラーページに転送される際に実行されるフィルタの呼び出し直前
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタを呼び出した場合)
B
0x830016リクエスト処理完了直後(Webサーバ経由の場合)A/B
0x830210,13サーブレット/JSP処理完了直後A/B
0x830314,15リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで""REQUEST""を指定したフィルタの処理が完了した場合)
B
0x830612RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了直後B
0x830710,13静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet)B
0x831116リクエスト処理完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由の場合)A/B
0x831411フォワード時に実行されるフィルタの処理完了直後
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"FORWARD"を指定したフィルタの処理が完了した場合)
B
0x831511インクルード時に実行されるフィルタの処理完了直後
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"INCLUDE"を指定したフィルタの処理が完了した場合)
B
0x831615エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタの処理が完了した場合)
B

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※1 図7-12中の番号と対応しています。

注※2 セッショントレースについての情報はレベルが「詳細」の場合だけ出力されます。


Webコンテナでのセッショントレースのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-12 Webコンテナのトレース取得ポイント(セッショントレース)

[図データ]

それぞれのポイントで取得できるセッションIDについて説明します。

1のポイント
セッションIDを取得できます。ただし,リクエストヘッダのCookieまたはURLからセッションIDを取得するため,無効なセッションID(J2EEアプリケーションで破棄されたHttpSessionのIDまたは有効期限切れで破棄されたHttpSessionのID)を取得する場合があります。
また,有効なセッションIDを取得した場合も,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
2,3,4,7,8,9のポイント
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
また,これらのポイントでは,グローバルセッションIDも取得できます。取得できるグローバルセッションIDの内容は,トレース取得ポイントごとに異なります。
  • 2のポイントは,一つのリクエストで最初にイベントID「0x8203」が出力されるトレース取得ポイントです。このトレース取得ポイントでは,Webクライアントからリクエストとして送信されたグローバルセッションIDが取得できます。ただし,このポイントでは,すでに無効になっているグローバルセッションIDが出力される場合もあります。
  • 3,4,7,8,9のポイントで出力される,イベントIDが「0x8216」「0x8202」「0x8203」「0x8206」「0x8207」「0x8214」「0x8215」のトレースには,その時点で有効なグローバルセッションIDが取得できます。
5のポイント
J2EEアプリケーションでセッションが生成された場合だけ,トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
6のポイント
J2EEアプリケーションでセッションが破棄された場合だけ,トレース取得ポイントで無効になったセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
10,11,12,13のポイント
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。ただし,J2EEアプリケーションでセッションが破棄される場合があります。
14,15のポイント
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。なお,このトレース取得ポイントでリクエスト処理が完了すると,以降のJ2EEアプリケーションでセッションが破棄されることはありません。
16のポイント
トレース取得ポイントで有効なセッションIDを取得できます。なお,このトレース取得ポイントでリクエスト処理が完了すると,以降のJ2EEアプリケーションでセッションが破棄されることはありません。
また,グローバルセッションを生成した場合,リクエスト処理が終了した時点で有効なグローバルセッションIDを取得できます。
17のポイント
有効期限を超えたセッションが破棄された場合だけ,無効になったセッションIDを取得できます。