サーブレットエンジンモードを使用する場合のインストール,システム構築の流れ,システム構築で使用するファイルについて説明します。なお,旧バージョンでサーブレットエンジンモードを使用していた場合の移行情報については,「12.2 サーブレットエンジンモードの場合の移行」を参照してください。
サーブレットエンジンモードの場合,インストールと初期設定は,J2EEサーバの場合と同じです。J2EEサーバの場合のインストールと初期設定の概要については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.1 インストールと初期設定の概要」を参照してください。なお,サーブレットエンジンモードの場合には,次のように読み替えてください。
また,インストール後のディレクトリ構成については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.9 インストール後のディレクトリ構成」を参照してください。
ここでは,J2EEサーバモードの場合と異なる内容について説明します。
Webコンテナサーバの場合の,インストール方法ごとのユーザ環境の扱いを次の表に示します。
表10-22 インストール方法ごとのユーザ環境の扱い(Webコンテナサーバの場合)
インストール方法 | Webコンテナサーバのユーザ定義 | Webアプリケーション配置ディレクトリ | リダイレクタのユーザ定義 |
---|---|---|---|
新規インストール | インストーラが,デフォルトのWebコンテナサーバをセットアップし,ユーザ定義を作成します。 | インストーラが,デフォルトのWebコンテナサーバをセットアップし,Webアプリケーション配置ディレクトリを作成します。 | インストーラが,デフォルトの定義を作成します。 |
上書きインストール | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 |
アップグレードインストール | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 | 引き継ぎます。 |
Cosminexus Component Containerを上書きインストールすると,前の設定が自動的に引き継がれます。なお,デフォルトのWebコンテナサーバ(ホスト名称のサーバ)のディレクトリ(<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥containers¥<ホスト名称>,または/opt/Cosminexus/CC/web/containers/<ホスト名称>)がない場合には,サーバが自動的にセットアップされます。
サーブレットエンジンモードの場合,環境変数の設定は,J2EEサーバモードで,CTMおよびトランザクションサービスの両方を使用しないときの設定と同じです。詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.3 環境変数の設定」を参照してください。
Webコンテナサーバで使用するリソースの見積もり方法を次に示します。
Webコンテナサーバの作業ディレクトリについては,「10.6.7 Webコンテナサーバの作業ディレクトリ」を参照してください。
サーブレットエンジンモードでのシステム構築の流れを次の図に示します。
図10-3 システム構築の流れ(サーブレットエンジンモードの場合)
項番 | 参照先マニュアル | 参照個所 |
---|---|---|
1 | このマニュアル | 10.6.2 |
2 | 基本・開発編(Webコンテナ) | 付録D.3 |
3 | このマニュアル | 10.6.3 |
4 | このマニュアル | 10.6.4 |
5 | 基本・開発編(Webコンテナ) | 3章 |
6 | このマニュアル | 10.6.5 |
7 | このマニュアル | 10.6.6 |
8 | 運用/監視/連携編 | 2章 |
図中の1.~8.について説明します。
ここでは,システムの構築で使用するファイルのうち,主なファイルについて説明します。ここで説明していないファイルについては,システム構築の手順の中で適宜説明します。