Webコンテナサーバは作業ディレクトリ中にサーバ名やWebアプリケーションのコンテキストルート名,WARファイル中のファイルなどを用いてディレクトリやファイルを生成します。ディレクトリ名やファイル名,パス全体の長さには上限があり,作業ディレクトリ全体がパス全体の上限に収まらないとWebコンテナサーバは正常に動作できません。ここでは,Webコンテナサーバの作業ディレクトリの構成と作業ディレクトリのパス長の見積もり式を説明します。
Webコンテナサーバの作業ディレクトリは,Webコンテナサーバが動作する上で必要な作業領域です。この領域には,ユーザ定義ファイル,ログ,Webアプリケーションなどの情報が格納されます。
Webコンテナサーバには,次の作業ディレクトリがあります。
上記の作業ディレクトリの構成についてそれぞれ説明します。
ディレクトリ構成を図で示したあと,各ディレクトリを説明します。なお,図中の番号と説明の番号は対応しています。
Webアプリケーションのディレクトリ構成を次の図に示します。
図10-4 Webアプリケーションのディレクトリ構成
JSP用一時ディレクトリのディレクトリ構成を次の図に示します。
図10-5 JSP用一時ディレクトリのディレクトリ構成
作業ディレクトリのパス長の見積もり式は次のようになります(単位:バイト)。これらの式がすべて満たされるように,各種パラメタを調整してください。なお,見積もり式中の「最大パス長」とは,OSで規定されているパス長の制限のことです。OSのパス長の制限については,ご使用のOSのドキュメントなどで確認してください。