12.1.2 アプリケーションサーバの移行の手順

次の手順に従って,旧バージョンからアプリケーションサーバ 08-70へ移行してください。

  1. 旧バージョンからの仕様変更の確認
  2. J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリのディスク容量の確認
  3. 移行前の確認
  4. 定義などのバックアップ
  5. 他構成ソフトウェアの移行準備
  6. 全構成ソフトウェアのアップグレードインストール
  7. J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行
  8. リソースアダプタの移行コマンドの実行
  9. Management Serverの移行コマンドの実行
  10. 手動による定義などの修正
  11. 他構成ソフトウェアの移行実施
  12. 移行後の確認
  13. 移行コマンドで作成されたバックアップ削除

このほか,メモリセッションフェイルオーバ機能を使用している場合,Management Serverを使用しているシステムでは,手動でSFOサーバを移行する必要があります。詳細については,「12.1.10 手動による定義などの修正」を参照してください。なお,Management Serverを使用していないシステムでは,J2EEサーバの移行前に,SFOサーバの移行が必要です。SFOサーバの移行手順については,「12.1.13 メモリセッションフェイルオーバ機能を使用している場合のバージョンアップ」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 旧バージョンからの仕様変更の確認
(2) J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリのディスク容量の確認
(3) 移行前の確認
(4) 定義などのバックアップ
(5) 他構成ソフトウェアの移行準備
(6) 全構成ソフトウェアのアップグレードインストール
(7) J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行
(8) リソースアダプタの移行コマンドの実行
(9) Management Serverの移行コマンドの実行
(10) 手動による定義などの修正
(11) 他構成ソフトウェアの移行実施
(12) 移行後の確認
(13) 移行コマンドで作成されたバックアップ削除

(1) 旧バージョンからの仕様変更の確認

旧バージョンからの仕様変更を確認します。機能の変更や追加に伴い,旧バージョンで使用している機能,使用条件,使用方法によっては,次の作業が必要となります。

なお,互換性を保つためのオプションが提供されている場合もありますが,推奨のオプションではありません。詳細については,「12.1.3 旧バージョンからの仕様変更の確認」を参照してください。

(2) J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリのディスク容量の確認

移行のために十分なディスク容量があるかを確認します。詳細については,「12.1.4 J2EEサーバまたはバッチサーバの作業ディレクトリのディスク容量の確認」を参照してください。

(3) 移行前の確認

移行前にアプリケーションサーバの動作環境,動作状態などを確認します。詳細については,「12.1.5 移行前の確認」を参照してください。

(4) 定義などのバックアップ

移行前に定義ファイルなどをバックアップします。詳細については,「12.1.6 定義などのバックアップ」を参照してください。

(5) 他構成ソフトウェアの移行準備

次に示す構成ソフトウェア以外の,他構成ソフトウェアの移行を準備します。

移行の準備の詳細はそれぞれの他構成ソフトウェアのドキュメントを参照してください。なお,ここで準備した情報を基に,「(11) 他構成ソフトウェアの移行実施」で他構成ソフトウェアを移行してください。

(6) 全構成ソフトウェアのアップグレードインストール

使用しているアプリケーションサーバの全構成ソフトウェアをアップグレードインストールします。ただし,アプリケーションサーバ Version 6から移行する場合で,UNIX環境に次の構成ソフトウェアがインストールされているときは,これらの構成ソフトウェアを必ずアンインストールしてから,アップグレードインストールを実施してください。

なお,インストール方法,インストール時の注意事項,およびアップグレードインストールの注意については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7. インストールと初期設定」を参照してください。

(7) J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行

定義情報,DD情報などを継続して利用できるようにするため,J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンド(cjenvupdate)を実行します。詳細については,「12.1.7 J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行」を参照してください。

(8) リソースアダプタの移行コマンドの実行

旧バージョンでDB Connectorを使用していた場合,またはほかのリソースアダプタをアップグレードインストールする場合,DB Connectorやほかのリソースアダプタを入れ替えるためには,リソースアダプタの移行コマンド(cjrarupdate)を実行します。詳細については,「12.1.8 リソースアダプタの移行コマンドの実行」を参照してください。

(9) Management Serverの移行コマンドの実行

旧バージョンでManagement Serverを使用していた場合,J2EEサーバの移行に合わせてManagement Serverの構成情報も移行するためには,Management Serverの移行コマンド(mngsvrupdate)を実行します。詳細については,「12.1.9 Management Serverの移行コマンドの実行」を参照してください。

(10) 手動による定義などの修正

手動で定義などを修正します。機能の変更,追加に伴い,互換性を保つためのオプションが提供されています。旧バージョンで使用している機能,使用方法,使用条件によっては,次の作業が必要となります。

詳細については,「12.1.10 手動による定義などの修正」を参照してください。

(11) 他構成ソフトウェアの移行実施

他構成ソフトウェアを移行します。移行の詳細はそれぞれの他構成ソフトウェアのドキュメントを参照してください。なお,「(5) 他構成ソフトウェアの移行準備」で準備した情報を基に移行を実施してください。

(12) 移行後の確認

移行後にアプリケーションサーバの動作確認を実施します。

(13) 移行コマンドで作成されたバックアップ削除

移行コマンドでは,各種バックアップを作成します。移行後の確認が完了したあと,バックアップを削除してください。詳細については,「12.1.11 移行コマンドで作成されたバックアップの削除」を参照してください。