12.1.13 メモリセッションフェイルオーバ機能を使用している場合のバージョンアップ
(1) SFOサーバの移行の手順
次の手順に従って,SFOサーバを07-50以降の環境に移行してください。
- SFOサーバ移行の準備
- SFOサーバの移行
- SFOサーバアプリケーションのセットアップ
(2) SFOサーバ移行の準備
SFOサーバ移行に必要な準備として,次の作業を実施します。
- J2EEサーバを停止します。
移行するSFOサーバに接続するJ2EEサーバの稼働状況を確認して,稼働中のJ2EEサーバがあった場合は停止してください。停止には,cjstopsvコマンドを使用します。
- SFOサーバを起動します。
移行するSFOサーバの稼働状況を確認して,停止している場合は起動してください。起動には,cjstartsvコマンドを使用します。
- SFOサーバアプリケーションを停止します。
SFOサーバにインポートされているSFOサーバアプリケーションを停止します。停止するSFOサーバアプリケーションの名称は,「CCC_SFO_Server_Application」です。
停止には,サーバ管理コマンドのcjstopappコマンドを使用します。
- SFOサーバアプリケーションを削除します。
手順3.で停止したSFOサーバアプリケーション「CCC_SFO_Server_Application」を,サーバ管理コマンドを使用して削除します。削除には,サーバ管理コマンドのcjdeleteappコマンドを使用します。
- SFOサーバを停止します。
停止には,cjstopsvコマンドを使用します。
(3) SFOサーバの移行
(4) SFOサーバアプリケーションのセットアップ
移行したSFOサーバに対して,SFOサーバアプリケーションをセットアップします。
SFOサーバアプリケーションのセットアップとして,次の作業を実施します。
- SFOサーバを起動します。
起動には,cjstartsvコマンドを使用します。
- SFOサーバアプリケーションをインポートします。
インポートには,サーバ管理コマンドのcjimportappコマンドを使用します。
SFOサーバアプリケーションの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sfo_server¥sfo_server_application.zip
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/sfo/sfo_server/sfo_server_application.zip
- 注意
- SFOサーバアプリケーションのインポートだけを実行する場合でも,cjstartsvコマンドに-nosecurityオプションを指定して,SFOサーバを起動してください。SFOサーバアプリケーションは,インポートすると自動的に開始する設定になっています。そのため,-nosecurityオプションなしでSFOサーバを起動した場合,SFOサーバアプリケーションの開始処理でエラーとなり,SFOサーバとしての機能を開始できません。
- SFOサーバアプリケーションは実行時情報付きファイルの形式(ZIP形式)で提供されており,実行に必要なJ2EEリソースの設定は実施済みです。インポート後,SFOサーバアプリケーションの設定を変更してはいけません。
(5) サーバ管理コマンドを使用したSFOサーバ移行の実行例
サーバ管理コマンドによるSFOサーバの移行の実行例を示します。
- 前提としている条件
- この実行例は,次の条件に従っています。
- SFOサーバのJ2EEサーバ名は「MySFOServer」である。
- SFOサーバが稼働するホストと同一のホストでサーバ管理コマンドを実行する。
- SFOサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号は900である(デフォルトの設定)。
- Cosminexus Component Containerのインストールディレクトリは「C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC」である(デフォルトの設定)。
- J2EEサーバはすべて停止している状態とする。
- SFOサーバは開始している状態とする。
- なお,この例では,PRFデーモンの起動と終了の操作については省略しています。
- SFOサーバ移行準備をします。
コンソールでの実行例を次に示します。
C:¥>cd "Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin"
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin >cjstopapp MySFOServer -name CCC_SFO_Server_Application
KDJE37048-I Connecting to MySFOServer...
KDJE37049-I Searching CCC_SFO_Server_Application...
KDJE37055-I Stopping CCC_SFO_Server_Application...
KDJE37046-I Application has been stopped successfully. Name=[CCC_SFO_Server_Application]
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin>cjdeleteapp MySFOServer -name CCC_SFO_Server_Application
KDJE37048-I Connecting to MySFOServer...
KDJE37049-I Searching CCC_SFO_Server_Application...
KDJE37056-I Deleting CCC_SFO_Server_Application...
KDJE37047-I Application has been deleted successfully. Name=[CCC_SFO_Server_Application]
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin>cd ..¥..¥server¥bin
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥server¥bin>cjstopsv MySFOServer |
- SFOサーバを移行します。
- SFOサーバアプリケーションをセットアップします。
まず,SFOサーバを起動する実行例を次に示します。
C:¥>cd "Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥server¥bin"
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥server¥bin>cjstartsv MySFOServer -nosecurity
(省略:J2EEサーバ起動メッセージ)
KDJE30028-I The J2EE server has started. Server name = MySFOServer |
次に,SFOサーバアプリケーションのインポートの実行例を次に示します。
C:¥>cd "Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin"
C:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥admin¥bin>cjimportapp MySFOServer -f "C:¥Program Files¥HITACHI¥Cosminexus¥CC¥sfo¥sfo_server¥sfo_server_application.zip" |