12.1.7 J2EEサーバまたはバッチサーバの移行コマンドの実行

ここでは,J2EEサーバおよびバッチサーバの移行コマンドであるcjenvupdateコマンドの実行について説明します。バッチサーバの場合は,「J2EEサーバ」を「バッチサーバ」と読み替えてください。

<この項の構成>
(1) バックアップ作業ディレクトリ
(2) J2EEサーバの移行方法

(1) バックアップ作業ディレクトリ

J2EEサーバの移行コマンドを実行すると,J2EEサーバの作業ディレクトリ内のファイルを変換する前にバックアップを作成します。このマニュアルでは,バックアップされた作業ディレクトリのことを,バックアップ作業ディレクトリと呼びます。バックアップ作業ディレクトリには,移行前の情報(ファイル)が残ります。移行コマンドの実行が終了したとき,バックアップ作業ディレクトリは自動的に削除されません。

注意
  • Windowsで,作業ディレクトリが「・・・¥<ディレクトリ名>」の場合,バックアップ作業ディレクトリは,「・・・¥<ディレクトリ名>¥<ディレクトリ名>_old」になります。例えば,作業ディレクトリが「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public」の場合,バックアップ作業ディレクトリは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public¥public_old」になります。
  • UNIXで,作業ディレクトリが「・・・/<ディレクトリ名>」の場合,バックアップ作業ディレクトリは,「・・・/<ディレクトリ名>/<ディレクトリ名>_old」になります。例えば,作業ディレクトリが「/opt/Cosminexus/CC/server/public」の場合,バックアップ作業ディレクトリは,「/opt/Cosminexus/CC/server/public/public_old」になります。
  • 作業ディレクトリの移行が必要ないバージョンからのバージョンアップの場合,cjenvupdateコマンドは作業ディレクトリの移行は行いません。この場合,バックアップ作業ディレクトリは作成されません。

(2) J2EEサーバの移行方法

cjenvupdateコマンドを実行します。cjenvupdateコマンドの実行形式を次に示します。

cjenvupdateコマンドを実行すると,作業ディレクトリおよびユーザ定義ファイルが移行されます。なお,cjenvupdateコマンドのログは,06-00以降,次の場所に出力されます。

cjenvupdateコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjenvupdate(作業ディレクトリおよびユーザ定義ファイルの移行)」を参照してください。