7.10.4 Timer Serviceの場合

Timer Serviceのトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。

<この項の構成>
(1) createTimerの場合
(2) cancelの場合
(3) コールバックの場合

(1) createTimerの場合

(a) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表7-34 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(createTimerの場合)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x84601TimerService.createTimer(Date initialExpiration, long intervalDuration, Serializable info)処理開始A
0x84621TimerService.createTimer(Date expiration, Serializable info) 処理開始A
0x84641TimerService.createTimer(long initialDuration, long intervalDuration, Serializable info) 処理開始A
0x84661'TimerService.createTimer(long duration, Serializable info) 処理開始A
0x84612TimerService.createTimer(Date initialExpiration, long intervalDuration, Serializable info)処理終了A
0x84632TimerService.createTimer(Date expiration, Serializable info) 処理終了A
0x84652'TimerService.createTimer(long initialDuration, long intervalDuration, Serializable info) 処理終了A
0x84672TimerService.createTimer(long duration, Serializable info) 処理終了A

(凡例)A:標準

注※ 図7-24中の番号と対応しています。


createTimerの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-24 Timer Serviceのトレース取得ポイント(createTimerの場合)

[図データ]

(b) 取得できるトレース情報

createTimerの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表7-35 Timer Serviceで取得できるトレース情報(createTimerの場合)

図中の番号イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x8460Aコールバック対象Beanのクラス名引数情報
10x8462Aコールバック対象Beanのクラス名引数情報
10x8464Aコールバック対象Beanのクラス名引数情報
10x8466Aコールバック対象Beanのクラス名引数情報
20x8461Aコールバック対象Beanのクラス名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻:例外名:メッセージ>
20x8463Aコールバック対象Beanのクラス名
20x8465Aコールバック対象Beanのクラス名
20x8467Aコールバック対象Beanのクラス名

(凡例)A:標準 -:該当なし

注※ 図7-24中の番号と対応しています。


(2) cancelの場合

(a) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表7-36 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(cancelの場合)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x84681javax.ejb.Timer.cancel()処理開始A
0x84692javax.ejb.Timer.cancel()処理終了A

(凡例)A:標準

注※ 図7-25中の番号と対応しています。


cancelの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-25 Timer Serviceのトレース取得ポイント(cancelの場合)

[図データ]

(b) 取得できるトレース情報

cancelの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表7-37 Timer Serviceで取得できるトレース情報(cancelの場合)

図中の番号イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x8468Aコールバック対象Beanのクラス名
20x8469Aコールバック対象Beanのクラス名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>

(凡例)A:標準 -:該当なし

注※ 図7-25中の番号と対応しています。


(3) コールバックの場合

(a) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表7-38 Timer Serviceでのトレース取得ポイントの詳細(コールバックの場合)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x846C1スレッドがコールバック処理開始B
0x846A2Enterprise Beanのタイムアウトコールバックメソッドをコールバック開始A
0x846B3Enterprise Beanのタイムアウトコールバックメソッドをコールバック終了A
0x846D4スレッドがコールバック処理終了B

(凡例)A:標準 B:詳細

注※ 図7-26中の番号と対応しています。


コールバックの場合のTimer Serviceでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-26 Timer Serviceのトレース取得ポイント(コールバックの場合)

[図データ]

(b) 取得できるトレース情報

コールバックの場合のTimer Serviceで取得できるトレース情報を次の表に示します。

なお,ルートアプリケーション情報には,タイムアウトメソッドのコールバック時に取得する情報が出力されます。また,クライアントアプリケーション情報には「0」が出力されます。

表7-39 Timer Serviceで取得できるトレース情報(コールバックの場合)

図中の番号イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x846CBコールバック対象Beanのクラス名
20x846AAコールバック対象Beanのクラス名
30x846BAコールバック対象Beanのクラス名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻:例外名:メッセージ>
40x846DBコールバック対象Beanのクラス名

(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし

注※ 図7-26中の番号と対応しています。