7.13.6 ワーク管理を使用する場合のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報

Connector1.5に準拠したリソースアダプタでワーク管理を使用する場合のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

なお,日立のリソースアダプタ以外を使用している場合,0x8B86を出力するときにルートAP情報が新規に採番されます。DD(ra.xml)の<resourceadapter>-<resourceadapter-class>の値が"com.hitachi"または"com.cosminexus"で始まっている場合,日立のリソースアダプタであると判断されます。

WorkからMessage-driven Beanを呼び出した場合,MDBコンテナの入り口で設定されるルートAP情報は,WorkのルートAP情報となります。個々のMessage-driven Beanの処理は,スレッドIDで区別されます。

<この項の構成>
(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
(2) 取得できるトレース情報

(1) トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表7-67 DB Connector,JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(ワーク管理を使用する場合)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x8B861javax.resource.spi.work.WorkManagerのメソッドの呼び出し直後A
0x8B876,9,14javax.resource.spi.work.WorkManagerのメソッドのリターン直前A
0x8B882,4,7,12javax.resource.spi.work.WorkListenerのメソッドの呼び出し直前B
0x8B893,5,8,13javax.resource.spi.work.WorkListenerのメソッドのリターン直後B
0x8B8A10javax.resource.spi.work.Workのメソッド呼び出し直前A
0x8B8B11javax.resource.spi.work.Workのメソッドのリターン直後A

(凡例)A:標準 B:詳細

注※ 図7-39~図7-41中の番号と対応しています。


トレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-39 DB Connector,JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(scheduleWork()呼び出し時)

[図データ]

図7-40 DB Connector,JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(startWork()呼び出し時)

[図データ]

図7-41 DB Connector,JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(doWork()呼び出し時)

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

取得できるトレース情報を次の表に示します。

表7-68 DB Connector,JCAコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(ワーク管理を使用する場合)

図中の番号※1イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x8B86AWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名
20x8B88BWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名※2
30x8B89BWorkのクラス名メソッド名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
40x8B88BWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名※2
50x8B89BWorkのクラス名メソッド名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
60x8B87AWorkのクラス名メソッド名
70x8B88BWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名※2
80x8B89BWorkのクラス名メソッド名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
90x8B87AWorkのクラス名メソッド名
100x8B8AAWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名※2
110x8B8BAWorkのクラス名メソッド名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
120x8B88BWorkのクラス名メソッド名リソースアダプタの表示名※2
130x8B89BWorkのクラス名メソッド名
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
140x8B87AWorkのクラス名メソッド名

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1 図7-39~図7-41中の番号と対応しています。

注※2 アプリケーションに含まれているリソースアダプタの場合,「アプリケーション名:リソースアダプタの表示名」と表示されます。