2.3 資料の取得

トラブルシューティングに必要な資料は,次のどれかの方法で取得できます。

トラブルシューティングに必要な情報は,snapshotログとしてまとめて収集できます。snapshotログとは,システムの構成ソフトウェアのトラブル発生時に,そのときの状態を出力したログのことです。アプリケーションサーバで構築したシステムでは,各種構成ソフトウェアのsnapshotログを一括して収集して,ZIP形式のログファイルとして出力できます。snapshotログは,一次送付資料と二次送付資料に分けて取得できます。また,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,任意のタイミングでsnapshotログを収集することもできます。

この節では,トラブル発生時に必要な資料の取得方法として,資料を取得するときに実行する障害検知時コマンドと,資料を一括収集するsnapshotログについて説明します。

snapshotログとして取得しない情報については,「2.4.3 取得方法および調査方法との対応」を,それぞれの情報を個別に収集する方法ついては,「4. トラブルシューティング(資料の出力先と出力方法)」を参照してください。

なお,資料によっては,事前に取得のための設定をしておく必要があります。例えば,OSの統計情報,ユーザダンプなどは,システム構築時に取得のための設定をしておかないと,取得できません。これらの資料はトラブルシューティングで必要となるため,取得することをお勧めします。

デフォルトの設定で取得できる資料についても,ログファイルの出力先,ログファイルの面数や1ファイル当たりの最大サイズなどを変更できます。必要に応じて,資料取得の設定を変更してください。

また,デフォルトの設定ではsnapshotログとして収集できない資料でも,その資料の取得先をsnapshotログの収集対象として定義することで,snapshotログとして一括収集できるようになります。

トラブルシューティングに必要な資料取得の設定については,「3. トラブルシューティング(資料取得の設定)」を参照してください。

<この節の構成>
2.3.1 トラブル発生時に自動的に取得できる資料
2.3.2 障害検知時コマンドによる資料取得
2.3.3 snapshotログの収集
2.3.4 取得した情報の格納先