3.3.15 Cosminexus JMSプロバイダのログ取得の設定

ここでは,Cosminexus JMSプロバイダで使用する,CJMSPブローカー,管理コマンド(cjmsicmd)およびCJMSPリソースアダプタのログの出力レベル,面数,ログファイルサイズなどを変更するための設定について説明します。

Cosminexus JMSプロバイダでは,次の3種類のログを出力します。

それぞれのデフォルトの出力先を次の表に示します。

表3-18 Cosminexus JMSプロバイダのログのデフォルトの出力先

ログの種類デフォルトの出力先
CJMSPブローカーのログ
Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1¥var¥instances¥<instanceName>¥log
UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log
管理コマンド(cjmsicmd)のログ
Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1¥var¥admin¥log
UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/admin/log
CJMSPリソースアダプタのログ
Windowsの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)> ※2¥cjms¥Cosminexus_JMS_Provider_RA
UNIXの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)> ※2/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA
注※1
<CJMSP_HOME>は,次のディレクトリです。
Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp
注※2
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>は,J2EEサーバのオプション定義で指定したディレクトリです。デフォルトでは,次のディレクトリになります。
Windowsの場合
<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>¥ejb¥J2EEサーバ名¥logs
UNIXの場合
<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>/ejb/J2EEサーバ名/logs

なお,デフォルトの出力先がない場合,ログ出力時にディレクトリが作成されます。

<この項の構成>
(1) CJMSPブローカーのログ取得の設定
(2) 管理コマンド(cjmsicmd)のログ取得の設定
(3) CJMSPリソースアダプタのログ取得の設定

(1) CJMSPブローカーのログ取得の設定

CJMSPブローカーでは,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3-19 CJMSPブローカーのログ取得の設定の変更方法

項目変更方法
ログの出力レベルcommonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • broker.logger.MessageLogFile.trace.level
面数commonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • broker.logger.MessageLogFile.filenum
  • broker.logger.ExceptionLogFile.filenum
ファイルサイズcommonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • broker.logger.MessageLogFile.filesize
  • broker.logger.ExceptionLogFile.filesize
CJMSPブローカーでは,ログの出力先の変更はできません。
ただし,<CJMSP_HOME>¥varディレクトリ(Windowsの場合)または<CJMSP_HOME>/varディレクトリ(UNIXの場合)は,cjmsbrokerコマンドの-varhomeオプションで設定できます。

なお,指定したディレクトリがない場合,デフォルトの設定が有効になります。

各プロパティの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.3 commonconfig.properties(CJMSPブローカー共通プロパティファイル)」,およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.4 config.properties(CJMSPブローカー個別プロパティファイル)」を参照してください。

(2) 管理コマンド(cjmsicmd)のログ取得の設定

管理コマンド(cjmsicmd)では,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,出力先,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3-20 管理コマンド(cjmsicmd)のログ取得の設定の変更方法

項目変更方法
ログの出力レベルadmin.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • admin.logger.MessageLogFile.trace.level
出力先admin.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • admin.logger.MessageLogFile.filepath
  • admin.logger.ExceptionLogFile.filepath
面数admin.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • admin.logger.MessageLogFile.filenum
  • admin.logger.ExceptionLogFile.filenum
ファイルサイズadmin.propertiesの次のプロパティで指定します。
  • admin.logger.MessageLogFile.filesize
  • admin.logger.ExceptionLogFile.filesize

なお,指定したディレクトリがない場合,デフォルトの設定が有効になります。

各プロパティの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.2 admin.properties(管理コマンドプロパティファイル)」を参照してください。

(3) CJMSPリソースアダプタのログ取得の設定

CJMSPリソースアダプタでは,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3-21 CJMSPリソースアダプタのログ取得の設定の変更方法

項目変更方法
ログの出力レベルConnector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。
  • MsgLogLevel
面数Connector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。
  • MsgLogFileNum
  • ExpLogFileNum
ファイルサイズConnector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。
  • MsgLogFileSize
  • ExpLogFileSize

Connector属性ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。