日立固有のJavaVMでは,多くのトラブルシュート情報が取得できるように,ログの出力内容が標準のJavaVMよりも拡張されています。日立固有のJavaVMログは,日立JavaVMログファイルに出力されます。Survivor領域の年齢分布情報出力機能は,コピーガーベージコレクション実行時,日立JavaVMログファイルに,Survivor領域のJavaオブジェクトの年齢分布情報を出力できる機能です。この情報を使用すると,Survivor領域のオブジェクトの使用状況が調査でき,Survivor領域のメモリサイズのチューニングができます。Survivor領域のメモリサイズのチューニングについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「7.5.1 Javaヒープ内のSurvivor領域のメモリサイズの見積もり」を参照してください。
Survivor領域の年齢分布情報は,-XX:+PrintTenuringDistributionを指定しても出力できますが,Survivor領域の年齢分布情報出力機能を使用すると,Survivor領域の年齢分布情報に加えて日時も出力できます。また,出力先が日立JavaVMログファイルなので,ほかのログとの同期が取れます。
日立固有のJavaVMログファイルについては,「4.10 日立固有のJavaVMログ(日立JavaVMログファイル)」を参照してください。また,Java VMのチューニングについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「7. JavaVMのメモリチューニング」を参照してください。