8.13.1 hndlwrap機能の概要

hndlwrap機能は,ログオフした場合にログオフイベント,およびウィンドウクローズが発生しないようにする機能です。この機能は,Java Virtual Machine Tool Interface(JVMTI),およびJava Virtual Machine Profiler Interface(JVMPI)で,指定するオプションが異なります。

オプションの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「19.5 Cosminexusで指定できるJava HotSpot VMのオプション」を参照してください。

JVMTI,およびJVMPIそれぞれについて説明します。

<この項の構成>
(1) JVMTIを使ってhndlwrap機能を使用する場合
(2) JVMPIを使ってhndlwrap機能を使用する場合

(1) JVMTIを使ってhndlwrap機能を使用する場合

「hndlwrap2.dll」をJVMTIインタフェースを通してローディングすると,クラスの準備イベントを検出してログオフとウィンドウクローズのイベントを無視するイベントハンドラがインストールされます。これによって,-agentlib:hndlwrap2オプションを指定してhndlwrap機能を実行した場合には,ログオフ後もコマンドを動作させることができます。

(2) JVMPIを使ってhndlwrap機能を使用する場合

「hndlwrap.dll」をJVMPIインタフェースを通してローディングすると,初回のCLASS_LOADイベントを検出して,ログオフとウィンドウクローズのイベントを無視するイベントハンドラがインストールされます。これによって,-Xrunhndlwrapオプションを指定してhndlwrap機能を実行した場合には,ログオフ後もコマンドを動作させることができます。

なお,-XrunhndlwrapはJDK 5.0までサポートされています。JDK 6以降ではサポートされていません。