サーブレットエンジンモードとJ2EEサーバモードでは,Webサーバの使用方法が異なります。
サーブレットエンジンモードの場合 | J2EEサーバモードの場合 |
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Webサーバと連携して使用する | Webサーバと連携して使用する |
Webコンテナサーバ内の簡易Webサーバを使用する | J2EEサーバ内のインプロセスHTTPサーバを使用する |
Webサーバと連携して使用する方法の場合,サーブレットエンジンモードからJ2EEサーバモードに移行するときは,設定内容には差異はありません。ただし,システムの構築方法によって設定方法が異なります。
- Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,Smart Composer機能で提供するファイルでWebサーバの設定をします。
- 運用管理ポータルを使用してシステムを構築する場合,運用管理ポータル上でWebサーバの設定をします。また,論理Webサーバとして使用できるのは,Hitachi Web Serverです。
- ファイル編集とコマンド実行によってシステムを構築する場合,設定方法はサーブレットエンジンモードと同じです。設定の変更などは必要ありません。
簡易Webサーバを使用する方法の場合,J2EEサーバモードのインプロセスHTTPサーバに移行するときは,設定内容および設定方法が異なります。
- Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,インプロセスHTTPサーバは使用できません。
- 運用管理ポータルを使用してシステムを構築する場合,運用管理ポータル上でインプロセスHTTPサーバの設定をします。
- ファイル編集とコマンド実行によってシステムを構築する場合,J2EEサーバ用のusrconf.propertiesにインプロセスHTTPサーバの設定をします。なお,簡易Webサーバを使用する方法でWebコンテナサーバ用のusrconf.propertiesのwebserver.connector.http.で始まるキーに設定していた内容は,インプロセスHTTPサーバではJ2EEサーバ用のusrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.で始まるキーに設定します。
なお,インプロセスHTTPサーバでは,サーブレットエンジンモードの簡易Webサーバよりも機能が多く,同時実行スレッド数の制御などの機能も使用できます。インプロセスHTTPサーバについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「4. インプロセスHTTPサーバ」を参照してください。