ここでは,トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベルについて説明します。
トレース取得ポイントは大きく分けて,J2EEサーバの開始・終了時でのトレース取得と,各機能レイヤでの処理中のトレース取得があります。
J2EEサーバの開始処理の完了時,およびJ2EEサーバの終了処理の開始時に,トレース情報を取得できます。取得できるイベントIDと参照先を次に示します。
取得できるイベントIDと機能レイヤの対応を次の表に示します。
表7-2 取得できるイベントIDと機能レイヤ
イベントID | 機能レイヤ | 図中の番号※ | 参照先 |
---|---|---|---|
0x1101~0x1102 0x1301~0x1302 0x1401~0x1406 0x2002~0x2003 0x2101~0x2104 0x3000~0x3008 | CTM | 5 | 7.3 |
0x8000~0x8004 0x8100~0x8104 | リダイレクタ | 1 | 7.4 |
0x8200~0x8203 0x8206~0x8225 0x8300~0x8303 0x8306~0x8307 0x8311~0x8325 0x8E01~0x8E06 | Webコンテナ | 2 | 7.5,7.6,7.7,7.8,7.9 |
0x8401~0x840A 0x8425~0x8428 0x842D~0x8434 0x8453~0x8454 0x8460~0x846D 0x8470~0x8477 0x8490~0x8491 0x8C41 | EJBコンテナ | 6 | 7.10 |
0x8603~0x861C | JNDI | 4 | 7.11 |
0x8435~0x843F 0x8811~0x8820 0x8C41 | JTA | 7 | 7.12 |
0x8B00~0x8B01 0x8B80~0x8B89 0x8B8A~0x8C03 0x8C10~0x8C13 0x8C20~0x8C41 0x8C60~0x8C65 0x8C80~0x8C93 0x8CC0~0x8CD9 0x8D00~0x8D19 0x8D60~0x8D63 0x8D80~0x8D89 0x8D8A~0x8D8F 0x8D90~0x8D99 | DB Connector,JCAコンテナ | 8 | 7.13 |
0x8E01~0x8E06 | RMI | 3 | 7.14 |
0x9400~0x9413 | OTS | 9 | 7.15 |
0x9C00~0x9C03 | 標準出力/標準エラー出力/ユーザログ | - | 7.16 |
0x9D00,0x9D01 | DI | 10 | 7.17 |
0xA100,0xA101 | バッチアプリケーション実行機能 | 11 | 7.18 |
0xA500~0xA5AF | JPA | 12 | 7.19 |
0xA300~0xA305 0xA310~0xA315 0xA320~0xA323 0xA330~0xA331 0xA340~0xA363 0xA370~0xA381 0xA390~0xA3C3 | Cosminexus JPAプロバイダ | 13 | 7.20 |
0x842F 0x8430~0x8432 0x8825 0x8826 0x8B86,0x8B87 0x8B8A~0x8B93 0xAA00~0xAA06 0xAA08~0xAA0D 0xAA10~0xAA19 | TP1インバウンド連携機能 | 14 | 7.21 |
0xA600~0xA60F 0xA610~0xA619 0xA61E,0xA61F 0xA620~0xA62F 0xA630~0xA63F 0xA640~0xA64F 0xA650~0xA65F 0xA660~0xA667 0xA61A,0xA61B 0xA668~0xA66F 0xA670~0xA67F 0xA686~0xA68D 0xA692~0xA69B 0xA69E,0xA69F 0xA6A0,0xA6A1 0xA6A6~0xA6AB | Cosminexus JMSプロバイダ | 15 | 7.22 |
0xAD00~0xAD15 0xAD80~0xAD93 | JavaMail | 16 | 7.23 |
(凡例)-:該当しない
注※ 図7-1~図7-4中の番号と対応しています。
PRFトレースを出力する機能レイヤとトレース取得ポイントについて,システムの構成ごとに次の図に示します。
図7-1 機能レイヤとトレース取得ポイント(Webクライアント構成の場合)
図7-2 機能レイヤとトレース取得ポイント(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)
図7-3 機能レイヤとトレース取得ポイント(EJBクライアント/TPBrokerクライアント/TPBroker OTMクライアント構成(CTM使用)の場合)
図7-4 機能レイヤとトレース取得ポイント(TP1インバウンド連携機能の場合)
トレース取得ポイントは,各機能レイヤ内でさらに詳細に分かれており,トレース取得ポイントによって,PRFトレース取得レベルが異なります。各機能レイヤの詳細なトレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表7-2の参照先を参照してください。
表7-3 表7-2に示した以外でPRFトレースを取得できる機能レイヤとイベントIDの対応
イベントID | 機能レイヤ |
---|---|
0x9000~0x90FF 0xA400~0xA4FF | Cosminexus Web Services - Base |
0x9100~0x91FF |
|
0x9200~0x92FF | TP1/MQ Access |
0x9300~0x93FF | Cosminexus RM |
0x9800~0x9B6E | HCSCサーバ |
0x9F00~0x9FFF | uCosminexus Service Adapter for Object Access |
0x9E00~0x9EFF | uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow |
0xA000~0xA0FF | uCosminexus Service Adapter for Flat Files |
0xA200~0xA2FF | uCosminexus Service Adapter for Message Queue |
0xAB00~0xABFF 0xAC00~0xACFF | uCosminexus Service Adapter |
性能解析トレースでは,次の4種類のPRFトレース取得レベルを設定してトレースを出力できます。レベルによって,トレース取得ポイントの数が異なります。トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表7-2の参照先を参照してください。
Management Serverを利用して運用している場合は,簡易構築定義ファイルで,すべての機能レイヤに対して共通のレベルを設定して,トレース情報を出力します。
なお,次節以降は,トレース取得レベルが標準レベルと詳細レベルのトレース取得ポイントについて説明します。保守レベルは,障害発生時などの保守情報を取得するためのレベルのため,通常は収集する必要はありません。