3.3.17 ユーザダンプ取得の設定
(1) ワトソン博士を使用する場合(Windows Server 2003,Windows Server 2003 R2,Windows Server 2003(x64),Windows Server 2003 R2(x64)およびWindows XPの場合)
ワトソン博士を使用してユーザダンプを取得する場合は,ワトソン博士を使用できるように設定しておいてください。ワトソン博士のオプションとして「ダンプ シンボル テーブル」「すべてのスレッド コンテキストをダンプ」「クラッシュ ダンプ ファイルの作成」を設定します。ワトソン博士の使用方法についてはOS付属のマニュアルなどを確認してください。
また,プロセスがハングアップした場合にユーザダンプを取得するために,Microsoft社が提供しているuserdump.exeを入手しておきます。詳細はMicrosoft社のホームページなどを参照してください。
(2) cjstopsvコマンドを使用する場合(Windows Server 2008,Windows 7,またはWindows Vistaの場合)
cjstopsvコマンドの-fdオプションを使用してユーザダンプを取得する場合は,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。
環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例を次に示します。
- 環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例
set CJMEMDUMP_PATH=C:¥temp |
- この例の場合,C:¥tempの下にcjmemdump.dmpが作成されます。
なお,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」を指定する場合には,次の点に注意してください。
- 保存先のディスクに十分な空き容量があることを確認してください。ユーザダンプのファイルサイズはJ2EEサーバの実メモリ所要量以上になります。
- 日本語などのマルチバイト文字を含むディレクトリを指定しないでください。ユーザダンプの出力に失敗する場合があります。
- ユーザダンプの出力先ディレクトリには,存在するディレクトリを指定してください。
(3) mngsvrutilコマンドを使用する場合
mngsvrutilコマンドのサブコマンドdumpを使用してユーザダンプを取得する場合は,プロセスがハングアップしたときにユーザダンプを取得するために,Microsoft社が提供しているuserdump.exeを入手しておきます。詳細はMicrosoft社のホームページなどを参照してください。
- 注意
- 入手したuserdump.exeが,Microsoft社の「User Mode Process Dumper Version 8.1」以降の場合,インストール後に次の内容を実施してください。
- mngsvrutilコマンドでユーザダンプを取得する前の準備作業として,動作環境にuserdump.exeが存在するかを確認する。
- userdump.exeが複数存在する場合は,Microsoft社が提供するuserdump.exeの格納先が先頭になるように,システム環境変数のPATHを変更する。
- なお,システム環境変数で変更した内容を有効にするために,OSを再起動してください。