7.2 性能解析トレースのトレース取得ポイントPRFトレース取得レベルの概要

ここでは,トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベルについて説明します。

<この節の構成>
(1) トレース取得ポイント
(2) PRFトレース取得レベル

(1) トレース取得ポイント

トレース取得ポイントは大きく分けて,J2EEサーバの開始・終了時でのトレース取得と,各機能レイヤでの処理中のトレース取得があります。

●J2EEサーバの開始・終了時のトレース取得

J2EEサーバの開始処理の完了時,およびJ2EEサーバの終了処理の開始時に,トレース情報を取得できます。取得できるイベントIDと参照先を次に示します。

●各機能レイヤでのトレース取得

取得できるイベントIDと機能レイヤの対応を次の表に示します。

表7-2 取得できるイベントIDと機能レイヤ

イベントID機能レイヤ図中の番号参照先
0x1101~0x1102
0x1301~0x1302
0x1401~0x1406
0x2002~0x2003
0x2101~0x2104
0x3000~0x3008
CTM57.3
0x8000~0x8004
0x8100~0x8104
リダイレクタ17.4
0x8200~0x8203
0x8206~0x8225
0x8300~0x8303
0x8306~0x8307
0x8311~0x8325
0x8E01~0x8E06
Webコンテナ27.57.67.77.87.9
0x8401~0x840A
0x8425~0x8428
0x842D~0x8434
0x8453~0x8454
0x8460~0x846D
0x8470~0x8477
0x8490~0x8491
0x8C41
EJBコンテナ67.10
0x8603~0x861CJNDI47.11
0x8435~0x843F
0x8811~0x8820
0x8C41
JTA77.12
0x8B00~0x8B01
0x8B80~0x8B89
0x8B8A~0x8C03
0x8C10~0x8C13
0x8C20~0x8C41
0x8C60~0x8C65
0x8C80~0x8C93
0x8CC0~0x8CD9
0x8D00~0x8D19
0x8D60~0x8D63
0x8D80~0x8D89
0x8D8A~0x8D8F
0x8D90~0x8D99
DB Connector,JCAコンテナ87.13
0x8E01~0x8E06RMI37.14
0x9400~0x9413OTS97.15
0x9C00~0x9C03標準出力/標準エラー出力/ユーザログ7.16
0x9D00,0x9D01DI107.17
0xA100,0xA101バッチアプリケーション実行機能117.18
0xA500~0xA5AFJPA127.19
0xA300~0xA305
0xA310~0xA315
0xA320~0xA323
0xA330~0xA331
0xA340~0xA363
0xA370~0xA381
0xA390~0xA3C3
Cosminexus JPAプロバイダ137.20
0x842F
0x8430~0x8432
0x8825
0x8826
0x8B86,0x8B87
0x8B8A~0x8B93
0xAA00~0xAA06
0xAA08~0xAA0D
0xAA10~0xAA19
TP1インバウンド連携機能147.21
0xA600~0xA60F
0xA610~0xA619
0xA61E,0xA61F
0xA620~0xA62F
0xA630~0xA63F
0xA640~0xA64F
0xA650~0xA65F
0xA660~0xA667
0xA61A,0xA61B
0xA668~0xA66F
0xA670~0xA67F
0xA686~0xA68D
0xA692~0xA69B
0xA69E,0xA69F
0xA6A0,0xA6A1
0xA6A6~0xA6AB
Cosminexus JMSプロバイダ157.22
0xAD00~0xAD15
0xAD80~0xAD93
JavaMail167.23

(凡例)-:該当しない

注※ 図7-1~図7-4中の番号と対応しています。


PRFトレースを出力する機能レイヤとトレース取得ポイントについて,システムの構成ごとに次の図に示します。

図7-1 機能レイヤとトレース取得ポイント(Webクライアント構成の場合)

[図データ]

図7-2 機能レイヤとトレース取得ポイント(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)

[図データ]

図7-3 機能レイヤとトレース取得ポイント(EJBクライアント/TPBrokerクライアント/TPBroker OTMクライアント構成(CTM使用)の場合)

[図データ]

図7-4 機能レイヤとトレース取得ポイント(TP1インバウンド連携機能の場合)

[図データ]

トレース取得ポイントは,各機能レイヤ内でさらに詳細に分かれており,トレース取得ポイントによって,PRFトレース取得レベルが異なります。各機能レイヤの詳細なトレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表7-2の参照先を参照してください。

参考
表7-2に示した機能レイヤのほか,Application Serverのプロセス,構成ソフトウェアおよび関連プログラムでも,PRFトレースが取得できるものがあります。
表7-2に示した以外でPRFトレースを取得できる機能レイヤとイベントIDの対応を,次の表に示します。

表7-3 表7-2に示した以外でPRFトレースを取得できる機能レイヤとイベントIDの対応

イベントID機能レイヤ
0x9000~0x90FF
0xA400~0xA4FF
Cosminexus Web Services - Base
0x9100~0x91FF
  • uCosminexus TP1 Connector
  • TP1/Client/J
0x9200~0x92FFTP1/MQ Access
0x9300~0x93FFCosminexus RM
0x9800~0x9B6EHCSCサーバ
0x9F00~0x9FFFuCosminexus Service Adapter for Object Access
0x9E00~0x9EFFuCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow
0xA000~0xA0FFuCosminexus Service Adapter for Flat Files
0xA200~0xA2FFuCosminexus Service Adapter for Message Queue
0xAB00~0xABFF
0xAC00~0xACFF
uCosminexus Service Adapter
 

(2) PRFトレース取得レベル

性能解析トレースでは,次の4種類のPRFトレース取得レベルを設定してトレースを出力できます。レベルによって,トレース取得ポイントの数が異なります。トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについては,表7-2の参照先を参照してください。

Management Serverを利用して運用している場合は,簡易構築定義ファイルで,すべての機能レイヤに対して共通のレベルを設定して,トレース情報を出力します。

なお,次節以降は,トレース取得レベルが標準レベルと詳細レベルのトレース取得ポイントについて説明します。保守レベルは,障害発生時などの保守情報を取得するためのレベルのため,通常は収集する必要はありません。