付録E.2 Cosminexus DABroker Libraryのログ取得の設定

Cosminexus DABroker Libraryでは,JDBCドライバのトレース情報やスプール情報を取得できます。また,障害発生時には,アプリケーションサーバの定義を取得してください。これらの情報を使用して,障害が発生したときに設定されていた定義内容を確認します。

ここでは,これらの情報を取得するための設定について説明します。

<この項の構成>
(1) JDBCドライバのトレース情報の取得
(2) スプール情報の取得
(3) Cosminexus DABroker Libraryに関する定義情報

(1) JDBCドライバのトレース情報の取得

Cosminexus DABroker Libraryでは,スプール情報のほかに次のJDBCドライバのトレースも取得できます。

ただし,これらのトレースを取得するためには,アプリケーション開発時にJDBCドライバのトレース取得のための設定をしておく必要があります。設定方法については,「11.6.4 データベース接続の設定」を参照してください。

(2) スプール情報の取得

Cosminexus DABroker Libraryでは,スプール情報として,メッセージログ,拡張データベースアクセストレース,Exceptionトレースログなどを取得できます。環境設定ユティリティ(Windowsの場合)またはCosminexus DABroker Library動作環境定義ファイル(UNIXの場合)で,メッセージログ,拡張データベースアクセストレースのファイルサイズなどを設定してください。環境設定ユティリティまたはCosminexus DABroker Library動作環境定義ファイルの設定については,Windowsの場合は「11.2.1(3) Cosminexus DABroker Libraryの動作環境の設定」,UNIXの場合は「11.2.2(4) Cosminexus DABroker Libraryの動作環境の設定」を参照してください。

また,Exceptionトレースログを取得するためには,運用開始前に取得のための設定が必要です。ここでは,Exceptionトレースログ取得の設定について説明します。

Exceptionトレースログ取得の設定では,次の内容を設定します。

それぞれの設定方法について説明します。

(a) トレース取得レベル

Exceptionトレースログは,メソッド実行時に,SQLException,BatchUpdateException,またはXAExceptionが発生した場合に出力されます。Exceptionトレースログを出力するメソッドには,メソッドごとにトレース取得レベルが定義されています。出力するトレース取得レベルを指定することで,目的に応じた内容のトレースを出力できるようになります。

(b) ファイル出力先

Exceptionトレースログを出力するファイルの出力先を設定できます。

(c) ファイル出力情報量

Exceptionトレースログを出力するファイルの出力情報量を設定できます。

(d) メモリ内取得情報量

Exceptionトレースログを出力するファイルのメモリ内取得情報量を設定できます。

(3) Cosminexus DABroker Libraryに関する定義情報

トラブルが発生した際に,次のファイルを取得するようにしてください。

Windowsの場合
  • <Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>¥conf¥dasys.conf(Cosminexus DABroker Library動作環境定義ファイル)
  • <Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>¥conf¥dabenv(接続先データベース定義ファイル)
UNIXの場合
  • <Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>/conf/dasys.conf(Cosminexus DABroker Library動作環境定義ファイル)
  • <Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>/conf/dabenv(接続先データベース定義ファイル)

トラブルシューティング用に保存するファイルからは,パスワードなどの公開できない情報を削除することをお勧めします。