ここでは,アプリケーションサーバの構成ソフトウェアのプロセスが異常終了したときに,システムを再起動する方法について説明します。
アプリケーションサーバで構築したシステムでは,アプリケーションサーバの構成ソフトウェアのプロセス(論理サーバ)が異常終了したとき,起動順序が設定されていればManagement Serverによって自動的に再起動されます。Management Serverでは,構成ソフトウェアのプロセスを論理サーバとして管理しています。
手動で再起動を実行する場合,異常終了した構成ソフトウェアの起動順序に依存関係があるときは,前提となる構成ソフトウェアが起動していることを確認してから再起動する必要があります。前提となる構成ソフトウェアは,システムの運用形態によって異なります。以降で,構成ソフトウェアの起動順序の依存関係,および構成ソフトウェアの再起動方法について説明します。
アプリケーションサーバで構築したシステムを構成する構成ソフトウェアの,プロセスの起動順序の依存関係について説明します。
以降は,J2EEサーバの動作モード別に,構成ソフトウェアのプロセスの起動順序の依存関係について説明します。
プロセスの依存関係を次の表に示します。
表2-8 プロセスの依存関係
プロセスの種類 | 前提プロセス |
---|---|
パフォーマンストレーサ | - |
スマートエージェント※1,※2 | - |
CTMドメインマネジャ※1 | スマートエージェント※1,※2 |
CORBAネーミングサービス | - |
CTMデーモン※1 |
|
SFOサーバ |
|
J2EEサーバ |
|
Webサーバ | パフォーマンストレーサ |
システムでプロセスが異常終了した場合のプロセスの再起動方法について説明します。
なお,CTMに関連するプロセスが異常終了して再起動できない場合は,次の手順で対処してください。
プロセスの再起動(回復)手順を次の表に示します。
表2-9 プロセスの再起動(回復)手順
異常プロセス | 開始コマンド | 再起動(回復)手順 |
---|---|---|
データベースサーバ | - | DBサーバを再起動してください。 |
OpenTP1 | - | OpenTP1を再起動してください。 |
パフォーマンストレーサ | cprfstart | パフォーマンストレーサを再起動してください。 |
スマートエージェント※1,※2 | osagent | スマートエージェントを再起動してください。 |
CTMドメインマネジャ※1 | ctmdmstart | CTMドメインマネジャを再起動してください。 |
CORBAネーミングサービス | nameserv | 次に示す手順で対処してください。なお,CTMを使用しない場合,手順1および手順4は不要です。
|
CTMデーモン※1 | ctmstart | 次に示す手順で対処してください。
|
CTMレギュレータ | - | CTMデーモンによって自動再起動されるため,再起動は不要です。 |
SFOサーバ※3 | cjstartsv | SFOサーバを再起動してください。 |
J2EEサーバ | cjstartsv | J2EEサーバを再起動してください。 |
Webサーバ | - | Webサーバを再起動してください。 |