7.4.1 トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。なお,「0x8003」のポイントで,セッショントレースは出力されません。

表7-6 リダイレクタでのトレース取得ポイントの詳細

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x80001リクエスト処理要求の取得直後A/B
0x80012Webコンテナへのリクエストヘッダ情報の送信直後A/B
0x80024WebコンテナからのHTTPリクエストボディ情報の要求受信直後B
0x80036WebコンテナからのHTTPレスポンスヘッダ情報の受信直後B
0x80048WebコンテナからのHTTPレスポンスボディ情報の送信開始直後B
0x810011リダイレクタ処理完了直後A/B
0x810110Webコンテナからのレスポンス完了通知の受信直後A/B
0x81023,5WebコンテナへのHTTPリクエストボディ情報の送信直前B
0x81037HTTPレスポンスヘッダ情報の設定完了直後B
0x81049WebサーバへのHTTPレスポンスボディ情報の送信完了直後B

(凡例)B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図7-9中の番号と対応しています。


リダイレクタでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図7-9 リダイレクタのトレース取得ポイント

[図データ]

コネクションは,通常,常設コネクションのために使い回されるため,リクエストのたびに切断されることはありません。コネクションは,通信で例外が発生した場合,または常設コネクションの上限数に達していた場合だけ切断されます。

次に示すポイントでは,トレース情報が出力される場合が制限されます。

3のポイント
ボディデータの形式がチャンク形式ではない場合にトレース情報が出力されます。ボディデータの形式がチャンク形式の場合,2と4のポイント間のWebサーバへのリクエストボディ要求およびWebコンテナへのリクエストボディ情報が送信されません。
4と5のポイント
Webコンテナからリクエストボディ情報の要求があった場合だけトレース情報が出力されます。また,4,5,8,9のポイントでは,リクエストボディ情報とレスポンスボディ情報が複数回クライアントに送信されることがあるため,トレース情報も複数回出力されることがあります。

また,次に示すポイントでは,無効なセッションIDを取得する場合や,セッションIDを取得しない場合があります。

1~5のポイント
セッションIDを取得できます。ただし,リクエストヘッダのCookieまたはURLからセッションIDを取得するため,無効なセッションID(J2EEアプリケーションで破棄されたHttpSessionのIDまたは有効期限切れで破棄されたHttpSessionのID)を取得する場合があります。
また,有効なセッションIDを取得した場合も,J2EEアプリケーションでセッションが破棄されることがあります。
7~11のポイント
セッションを生成した場合だけ,セッションIDを取得できます。