UNIXでComponent Container管理者を設定している場合の留意事項について説明します。Component Container管理者とは,UNIXを使用している場合に,Webコンテナサーバの構築・運用に関する操作を実行できる権限を持つユーザです。Component Container管理者を設定することで,root権限を持たないユーザでも, Webコンテナサーバの起動・停止やサーバ管理コマンドの実行など,システム運用時の操作を実行できるようになります。
なお,Component Container管理者の設定,およびComponent Container管理者を設定している場合にパーミッションが変更されるディレクトリについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.2.3 Component Container管理者の設定(UNIXの場合)」を参照してください。
Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作について説明します。
Component Container管理者を設定した場合に,スーパーユーザおよびComponent Container管理者が実施できるシステム運用時の操作を次の表に示します。
表10-33 Component Container管理者が実施できるシステム運用時の操作
操作 | スーパーユーザ | Component Container管理者 |
---|---|---|
Webコンテナサーバの起動/停止 (cjstartwebコマンド, cjstopwebコマンド) | × | ○ |
サーバ管理コマンドの実行 | ○ | ○ |
スレッドダンプの取得(cjdumpwebコマンド) | ○ | ○ |
OS状態情報の取得(cjgetsysinfoコマンド) | ○ | ○ |
(凡例)○:できる ×:できない
なお,Component Container管理者を設定しない場合は,スーパーユーザが運用管理者となるため,Component Container管理者の操作もスーパーユーザが実施します。