4.2.15 Unicodeの補助文字の送受信に関する注意

構成ソフトウェアにCosminexus TPBrokerを含むアプリケーションサーバでは,RMI-IIOP通信によるEnterprise Beanのメソッド呼び出しで,Unicodeの補助文字を送受信できます。この場合,送信側と受信側のアプリケーションサーバのバージョンによって,Unicodeの補助文字の送受信時の動作が異なります。アプリケーションサーバのバージョンの組み合わせと,Unicodeの補助文字送受信時の動作を次の表に示します。

表4-4 アプリケーションサーバのバージョンの組み合わせと,Unicodeの補助文字送受信時の動作

送信側のアプリケーションサーバのバージョン受信側のアプリケーションサーバのバージョン
07-50以降07-50より前
07-50以降×
07-50より前××
(凡例)
○:Unicodeの補助文字を送受信できる。
×:Unicodeの補助文字を送受信できない。

Unicodeの補助文字送受信ができないバージョンの場合,RMI-IIOP通信によるUnicodeの補助文字送受信時に,java.rmi.RemoteExceptionの例外またはjava.rmi.MarshalExceptionの例外がスローされます。

なお,Unicodeの補助文字を送受信した場合の動作を,07-50より前と同じ動作に設定できます。07-50より前と同じ動作を設定したい場合は,usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル,およびJavaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)で,vbroker.orb.htc.surrogateCheckOffキーに「false」を設定してください。キーの詳細については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。