3.8.2 システムログの出力先のサブディレクトリ

EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位で出力されます。システムログでは,プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成するか,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有することができます。プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成する動作モードのことをサブディレクトリ専有モード,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有する動作モードのことをサブディレクトリ共有モードといいます。なお,既存のEJBクライアントアプリケーションをそのまま使用する場合は,サブディレクトリ専有モードで動作します。

サブディレクトリ共有モードとサブディレクトリ専有モードの違いを次の表に示します。

表3-14 サブディレクトリ共有モードとサブディレクトリ専有モードの違い

項目サブディレクトリ共有モードサブディレクトリ専有モード
複数のプロセスでのサブディレクトリ共有の可否共有できます。共有できません。
ログ管理ファイル作成作成されます。作成されません。
ejbserver.client.ejb.logキーのデフォルト値systemejb
ejbserver.client.log.appidキーのデフォルト値ejbclEJBクライアントアプリケーション識別ID
ejbserver.client.log.directorynumキーの指定常に無効です。ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,無効です。
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenumキーに指定できる面数1~641~16
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesizeキーに指定できる容量(バイト)4,096~16,777,2164,096~2,147,483,647

注※ EJBクライアントアプリケーションの開始時に指定するシステムプロパティです。


ポイント
サブディレクトリ専有モードは06-50よりも前のバージョンとの互換用に使用するモードであるため,EJBクライアントアプリケーションを新規作成する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用することをお勧めします。
注意
  • cjclstartapコマンドでEJBクライアントアプリケーションを実行する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用してください。
  • EJBクライアントアプリケーションのユーザログ機能を使用する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用してください。