EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位で出力されます。システムログでは,プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成するか,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有することができます。プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成する動作モードのことをサブディレクトリ専有モード,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有する動作モードのことをサブディレクトリ共有モードといいます。なお,既存のEJBクライアントアプリケーションをそのまま使用する場合は,サブディレクトリ専有モードで動作します。
サブディレクトリ共有モードとサブディレクトリ専有モードの違いを次の表に示します。
表3-14 サブディレクトリ共有モードとサブディレクトリ専有モードの違い
項目 | サブディレクトリ共有モード | サブディレクトリ専有モード |
---|---|---|
複数のプロセスでのサブディレクトリ共有の可否 | 共有できます。 | 共有できません。 |
ログ管理ファイル作成 | 作成されます。 | 作成されません。 |
ejbserver.client.ejb.logキー※のデフォルト値 | system | ejb |
ejbserver.client.log.appidキー※のデフォルト値 | ejbcl | EJBクライアントアプリケーション識別ID |
ejbserver.client.log.directorynumキー※の指定 | 常に無効です。 | ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,無効です。 |
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenumキー※に指定できる面数 | 1~64 | 1~16 |
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesizeキー※に指定できる容量(バイト) | 4,096~16,777,216 | 4,096~2,147,483,647 |
注※ EJBクライアントアプリケーションの開始時に指定するシステムプロパティです。