6.2.2 Cosminexus JPAプロバイダが提供する機能

Cosminexus JPAプロバイダでは次に示す機能を提供しています。

表6-2 Cosminexus JPAプロバイダが提供する機能

機能機能の概要標準/拡張参照先
エンティティを使用したデータベースの更新ユーザのアプリケーションから生成したエンティティによって,データベースのデータを更新します。標準6.3
6.4
データベースとJavaオブジェクトとのマッピング情報の定義Javaオブジェクトとデータベースとのマッピング情報は,アノテーションまたはO/Rマッピングファイルで定義できます。標準6.5
エンティティのリレーションシップの設定データベースのテーブル間の関連をエンティティで設定します。標準6.6
エンティティオブジェクトのキャッシュEntityManagerのエンティティオブジェクトの内容をメモリに保持する機能です。同じ内容のエンティティオブジェクトが呼ばれた場合,メモリのエンティティオブジェクトを使用します。拡張6.7
プライマリキーの自動採番エンティティオブジェクトを使用してデータベースにデータを挿入するときに,Cosminexus JPAプロバイダはプライマリキーを自動的に格納します。ユーザがプライマリキーを指定しなくても,一意の値が格納されます。標準6.8
クエリ言語によるデータベース操作クエリ言語を使用してデータベースを操作できます。Cosminexus JPAプロバイダでは,クエリ言語としてJPQLまたはSQLを使用できます。標準6.9
楽観的ロックデータベースの排他方法の一つです。データベースのデータがほかのトランザクションから更新されていないかを確認してからデータを更新します。楽観的ロックではデータをロックしないため,デッドロックは発生しません。標準6.10
JPQLでの悲観的ロックデータベースの排他方法の一つです。ほかのトランザクションから更新されないように,レコードを占有ロックします。悲観的ロックはJPQLを使用した場合だけ実行されます。拡張6.11
注※ JPA1.0仕様に基づいた機能かどうかを示します。
標準:JPA1.0仕様に基づいた機能であることを示します。
拡張:Cosminexus JPAプロバイダ独自の機能であることを示します。

これらの機能の詳細については,表中の「参照先」に示す節を参照してください。

また,Cosminexus JPAプロバイダでは,PRFトレースを取得できます。PRFトレースの取得ポイントについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「7. 性能解析トレースのトレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル」を参照してください。