7.14 CJMSPブローカーの設定

この節では,CJMSPブローカーの設定について説明します。

なお,CJMSPブローカーへのプロパティの設定方法には,2種類の方法があります。複数の設定方法で異なる値を指定した場合,次の表に示す番号の順で設定が優先されます。すべてのCJMSPブローカーに共通の設定をする場合は,commonconfig.propertiesに設定することをお勧めします。

表7-11  CJMSPブローカーへのプロパティの設定方法

優先順位設定方法設定個所プロパティの有効範囲
1CJMSPブローカー個別プロパティファイルを使用する設定方法config.properties※1個別のCJMSPブローカーだけに有効です。
2CJMSPブローカー共通プロパティファイルを使用する設定commonconfig.properties※2同じマシン内のすべてのCJMSPブローカーに有効です。
注※1 デフォルトでは次のディレクトリに格納されます。なお,varディレクトリはCJMSPブローカーを最初に起動したあとで使用できるディレクトリです。
Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥var¥instances¥<CJMSPブローカーの名称>¥props
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp/var/instances/<CJMSPブローカーの名称>/props
注※2 次のディレクトリに格納されています。
Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥lib¥props¥broker
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp/lib/props/broker

また,管理コマンド(cjmsicmd)のログの出力方法についてのプロパティは,admin.propertiesに指定します。admin.propertiesは,次のディレクトリに格納されています。

Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥var¥admin¥config
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp/var/admin/config
注意
CJMSPブローカーの設定をする場合,cjmspディレクトリ下のファイルのうち,次のファイル以外は編集しないでください。
  • config.properties
  • commonconfig.properties
  • admin.properties
また,これらのファイルに対しても,OSの機能によるアクセス権の変更はしないでください。
なお,ファイアウォールを使用するシステムの場合,Cosminexus JMSプロバイダによるポートの利用を許可する設定が必要です。
例えば,Windowsの場合,次のコマンドの実行によって利用を許可できます。
netsh firewall add allowedprogram program= "<COSMINEXUS_HOME>/jdk/bin/java.exe" name="Java Virtual Machine" mode=ENABLE.
Cosminexus JMSプロバイダが利用するポート番号は,次のとおりです。( )内はそのポート番号を設定するプロパティです。config.propertiesで設定できます。
  • CJMSPブローカーのポートマッパーが使用するポート番号(imq.portmapper.port)
  • jmsサービスが使用するポート番号(imq.jms.tcp.port)
  • adminサービスが使用するポート番号(imq.admin.tcp.port)
<この節の構成>
7.14.1 CJMSPブローカーの共通プロパティと管理コマンドのプロパティの設定
7.14.2 CJMSPブローカーの作成
7.14.3 CJMSPブローカーの個別プロパティの設定
7.14.4 CJMSPブローカーの起動
7.14.5 送信先の作成