リソース接続とトランザクション管理機能を使用する場合,J2EEサーバ,およびリソースアダプタの設定が必要です。
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。リソース接続とトランザクション管理の機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。簡易構築定義ファイルでの設定を次の表に示します。なお,トランザクション管理では,トランザクションのタイムアウトも指定できます。トランザクションのタイムアウトについては,「3.15.8 トランザクションタイムアウトとステートメントキャンセル」を参照してください。
表3-18 簡易構築定義ファイルでのリソース接続とトランザクション管理の機能を使用するための定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
トランザクションの種類 | ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabled | ライトトランザクションを使用するか,グローバルトランザクションを使用するかどうかを指定します。デフォルトの設定では,ライトトランザクションが有効になっています。 |
システム例外発生時のクライアントトランザクションの動作 | ejbserver.distributedtx.rollbackClientTxOnSystemException | システム例外が発生したときにクライアントトランザクションをロールバックにマークするかどうかを指定します。 |
ステータスファイルの格納ディレクトリ |
| インプロセストランザクションサービスのステータスファイルとステータスファイルのバックアップを格納するディレクトリとして指定します。 |
実行環境でのリソースアダプタの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルを使用します。トランザクション管理のための機能の定義には,Connector属性ファイルの<resourceadapter>タグに指定します。設定内容について,次の表に示します。
表3-19 Connector属性ファイルでのトランザクション管理のための機能の定義
項目 | 指定するタグ | 設定内容 |
---|---|---|
トランザクションサポートレベル | <outbound-resourceadapter>-<transaction-support>タグ | トランザクションサポートレベルを設定します。 トランザクション管理なし(NoTransaction),ローカルトランザクション(LocalTransaction),またはグローバルトランザクション(XATransaction)を指定します。 |