この節では,ロールを使用したユーザ認証について説明します。
Webコンテナはロールという仕組みに基づいて認証処理をします。ロールは,ユーザを管理するための単位です。各ユーザに一つ以上設定されます。一方,Webアプリケーションではコンテキスト内の特定のURLごとに,そのURLへアクセスするのに必要なロールを定義できます。認証処理は,Webクライアントが制限されたURLへリクエストをする場合に,次に示す二つの段階を踏みます。
両方の判定で正当と認められたユーザだけが,制限されたURLへアクセスできます。
この節の構成を次の表に示します。
表9-3 この節の構成(ロールに基づくWebコンテナのユーザ認証)
分類 | タイトル | 参照先 |
---|---|---|
解説 | ロールに基づくWebコンテナのユーザ認証の機能 | 9.3.1 |
実装 | DDでの定義 | 9.3.2 |
設定 | 実行環境での設定(J2EEアプリケーションの設定) | 9.3.3 |
注意事項 | 認証機能を併用するときの注意 | 9.3.4 |
注 「運用」について,この機能固有の説明はありません。