7.18 障害対応用の情報の確認

この節では,Cosminexus JMSプロバイダ使用時に障害が発生した場合に使用する,障害対応用の情報について説明します。

Cosminexus JMSプロバイダでは,次の3種類のコンポーネントがログを出力します。

これらのコンポーネントは,メッセージログと例外ログを出力します。メッセージログと例外ログは,コンポーネントごとのログファイルに出力されます。

ログの形式は,日立トレース共通ライブラリ形式です。

メッセージログ
メッセージログには,J2EEアプリケーションから実行された操作が原因で発生した状態が出力されます。
出力するメッセージの種類は,ログレベルによって設定します。
Cosminexus JMSプロバイダでのログレベルの意味を次の表に示します。

表7-14 Cosminexus JMSプロバイダでのログレベルの意味

ログレベル意味
ERRORシステムの障害につながる深刻な問題が発生したことを示すメッセージのログレベルです。
エラーと例外の情報だけの,最小限の情報が出力されます。
このログレベルを指定した場合は,ERRORレベルに該当するメッセージだけがログ出力されます。
WARNINGシステムの障害にはつながらないものの,注意が必要な状態であることを示すメッセージのログレベルです。
処理が正常終了し,状態に問題がある場合に出力されます。
このログレベルを指定した場合は,ERRORレベルとWARNINGレベルに該当するメッセージがログ出力されます。
INFOメトリクスやそのほかのメッセージを出力するログレベルです。
処理の流れや,通常処理でどのように操作が行われているかを示す情報が出力されます。
このログレベルを指定した場合は,ERRORレベル,WARNINGレベルおよびINFOレベルに該当するメッセージがログ出力されます。
重要なメッセージについては,ログレベルの設定に関係なく,コンソールまたはログファイルに出力されることがあります。

例外ログ
例外ログには,J2EEアプリケーション実行時にエラーまたは例外が発生した場合の情報(例外メッセージ)が出力されます。

ログファイルに出力されるメッセージの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ メッセージ 1」の「3. KDAN(Cosminexus JMSプロバイダで出力されるメッセージ)」を参照してください。また,日立トレース共通ライブラリ形式については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「5.2.1 日立トレース共通ライブラリ形式のログの出力形式と出力項目」を参照してください。

参考
  • Cosminexus JMSプロバイダでは,PRFトレースも取得できます。Cosminexus JMSプロバイダ使用時のPRFトレースの取得ポイントについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「7. 性能解析トレースのトレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル」を参照してください。
  • CJMSPブローカーがJavaVMの障害で停止した場合は,次のディレクトリにスレッドダンプまたはcoreファイルが出力されます。
    Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥var¥instances
    UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/cjmsp/var/instances