アノテーションを使用する場合の注意事項を示します。
アプリケーションサーバでは,@Resourceで指定されたmapped-name属性だけ処理対象とします。@Resourceに指定したmapped-name属性は,属性ファイルの<resource-ref>タグ下の<linked-to>タグ,<resource-env-ref>タグ下の<linked-to>タグ,および<resource-env-ref>タグ下の<linked-queue>タグに対応するものとして処理します。ただし,属性ファイルの<linked-to>タグおよび<linked-queue>タグとmapped-name属性が両方指定されていた場合は,<linked-to>タグおよび<linked-queue>タグの指定値を優先します。
アプリケーションサーバでは,@RemoteHomeまたは@LocalHomeで指定したホームインタフェースのcreateメソッドの戻り値の型となるインタフェースは,コンポーネントインタフェースと見なされます。ホームインタフェースとビジネスインタフェースの組み合わせでは使用できません。
表11-20 @PostConstructまたは@PreDestroyを指定したメソッド定義をする場合の仕様
メソッド定義の仕様 | Java EE仕様との違い | 説明 |
---|---|---|
引数を持てません。 | - | 引数を持つメソッドの場合,Webアプリケーション開始時にKDJE39328-Eのメッセージが出力され,エラーとなります。 |
検査例外をスローできます。非検査例外と同様に扱われます。 | Java EE仕様では,検査例外をスローできません。 | throwsの定義があるメソッドの場合,Webアプリケーション開始時にKDJE39329-Wのメッセージが出力されます。 |
インスタンスメソッドおよびクラス(static)メソッドで使用できます。 | Java EE仕様では,staticメソッドでは指定できません。 | staticメソッドの場合,Webアプリケーション開始時にKDJE39330-Wのメッセージが出力されます。 |
戻り値があるメソッドを使用することができます。 | Java EE仕様では,戻り値はvoidに限定する必要があります。 | 戻り値があるメソッドの場合,Webアプリケーション開始時にKDJE39331-Wのメッセージが出力されます。 |
public,protected,パッケージプライベート,privateのどれかを指定できます。 | - | - |
finalとして宣言できます。 | - | - |
(凡例)-:なし