この節では,CJMSPブローカーの設定について説明します。
なお,CJMSPブローカーへのプロパティの設定方法には,2種類の方法があります。複数の設定方法で異なる値を指定した場合,次の表に示す番号の順で設定が優先されます。すべてのCJMSPブローカーに共通の設定をする場合は,commonconfig.propertiesに設定することをお勧めします。
表7-11 CJMSPブローカーへのプロパティの設定方法
優先順位 | 設定方法 | 設定個所 | プロパティの有効範囲 |
---|
1 | CJMSPブローカー個別プロパティファイルを使用する設定方法 | config.properties※1 | 個別のCJMSPブローカーだけに有効です。 |
2 | CJMSPブローカー共通プロパティファイルを使用する設定 | commonconfig.properties※2 | 同じマシン内のすべてのCJMSPブローカーに有効です。 |
- 注※1 デフォルトでは次のディレクトリに格納されます。なお,varディレクトリはCJMSPブローカーを最初に起動したあとで使用できるディレクトリです。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥var¥instances¥<CJMSPブローカーの名称>¥props
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/cjmsp/var/instances/<CJMSPブローカーの名称>/props
- 注※2 次のディレクトリに格納されています。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥lib¥props¥broker
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/cjmsp/lib/props/broker
また,管理コマンド(cjmsicmd)のログの出力方法についてのプロパティは,admin.propertiesに指定します。admin.propertiesは,次のディレクトリに格納されています。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥cjmsp¥var¥admin¥config
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/cjmsp/var/admin/config
- 注意
- CJMSPブローカーの設定をする場合,cjmspディレクトリ下のファイルのうち,次のファイル以外は編集しないでください。
- config.properties
- commonconfig.properties
- admin.properties
- また,これらのファイルに対しても,OSの機能によるアクセス権の変更はしないでください。
- なお,ファイアウォールを使用するシステムの場合,Cosminexus JMSプロバイダによるポートの利用を許可する設定が必要です。
- 例えば,Windowsの場合,次のコマンドの実行によって利用を許可できます。
- netsh firewall add allowedprogram program= "<COSMINEXUS_HOME>/jdk/bin/java.exe" name="Java Virtual Machine" mode=ENABLE.
- Cosminexus JMSプロバイダが利用するポート番号は,次のとおりです。( )内はそのポート番号を設定するプロパティです。config.propertiesで設定できます。
- CJMSPブローカーのポートマッパーが使用するポート番号(imq.portmapper.port)
- jmsサービスが使用するポート番号(imq.jms.tcp.port)
- adminサービスが使用するポート番号(imq.admin.tcp.port)
- <この節の構成>
- 7.14.1 CJMSPブローカーの共通プロパティと管理コマンドのプロパティの設定
- 7.14.2 CJMSPブローカーの作成
- 7.14.3 CJMSPブローカーの個別プロパティの設定
- 7.14.4 CJMSPブローカーの起動
- 7.14.5 送信先の作成