この節では,JavaMailを利用する場合の注意事項について説明します。
次のクラスのメソッドでは,JavaMail仕様どおりに例外が発生しません。
項番 | クラス名 | メソッド名 |
---|---|---|
1 | javax.mail.Message | setFlag,setFlags |
2 | javax.mail.Folder | setFlags |
READ_ONLYを設定したjavax.mail.Folderオブジェクトから取得したjavax.mail.Messageオブジェクトに対して,表中に示したメソッドでフラグの値を変更しても,READ_WRITEを設定したときと同様に正しくフラグが設定されます。
ただし,POP3の場合,READ_ONLYでフォルダをオープンし,メッセージにDELETEDフラグを設定しても,実際にはメールは削除されません。
JavaMail仕様ではMessageのgetInputStreamメソッドとgetContentメソッドを使用した場合,SEENフラグが設定される仕様となっていますが,実際にはSEENフラグは設定されません。
アプリケーションサーバで使用できるJavaMailのプロバイダは,アプリケーションサーバがデフォルトで提供するSMTPおよびPOP3のプロバイダだけです。javamail.providersファイルを使用して別のプロバイダに差し替えた場合の動作は保証しません。