ネーミングサービスの障害検知機能の注意事項について説明します。
ネーミングサービスの障害検知機能を使用しない場合,障害が発生したネーミングサービスへのクライアントアプリケーションからの検索は,ネーミングサービスおよびJ2EEサーバが再起動した直後から成功します。
しかし,ネーミングサービスの障害検知機能を使用している場合,sweepインターバルのタイミングでしか閉塞の解除ができません。ネーミング管理機能では,ネーミングサービスが停止したあと,sweepインターバルが経過しないと実際のネーミングサービスに接続しません。つまり,ネーミングサービスの機能が回復したあとから検索に成功するまでに最大sweepインターバル時間を必要とします。ネーミングサービスの障害検知機能を使用する場合,sweepインターバルの設定時間(ejbserver.jndi.cache.intervalプロパティの値)に,短い時間(推奨値は60)を設定することを推奨します。
アプリケーションサーバのバージョンが07-60までと08-00以降では,閉塞するタイミングが異なります。08-00以降では,sweepインターバル時間経過タイミングに加えて,クライアントアプリケーションから検索した場合に稼働状態の確認を実施します。
ネーミングサービスの障害検知機能を使って稼働状態の確認を実施した場合に,一時的なネットワーク障害やサーバ側が高負荷な状態であるときに,ネーミングサービスが停止したと判断されることがあります。