7.2 JP1との連携

JP1は,複合的な業務システムの統合運用管理を実現する,日立の統合運用ソフトウェアです。アプリケーションサーバで構築したシステムは,JP1と連携することによって,高い運用性を持つシステムとして構築・運用できます。

JP1では,ジョブ管理,アベイラビリティ管理,ネットワーク管理など,多様なシステムの統合管理を実現できます。アプリケーションサーバで構築したシステムとほかの業務システムとを統合して,障害監視や稼働性能監視をしたり,サーバやアプリケーションの起動/停止を自動化したりできるようになります。

JP1との連携で実現できる機能と使用する製品について,次の表に示します。

表7-2 JP1との連携で実現できる機能と使用する製品

機能概要使用する製品
障害の集中監視システム全体を対象に,障害の集中監視ができます。JP1/IM
稼働性能の監視システム全体を対象に,稼働性能の監視ができます。JP1/PFM
システム構成定義と管理システム構築時に使用するシステムの構成情報を定義したり,定義したシステムの構成情報を収集したりできます。JP1/IM - CM
ジョブによる運用の自動化アプリケーションサーバで管理しているサーバやプロセスの起動/停止をJP1/AJSのジョブを使用して自動化できます。JP1/AJS
シナリオによる運用の自動化シナリオを使用してシステムの自動運転ができます。JP1/AJS2 - SO
SNMPでの稼働情報の取得SNMPで稼働情報を取得します。JP1/Cm2/ESA
監査ログの収集と一元管理アプリケーションサーバなど,システム内の製品が出力した監査ログを収集して一元管理します。JP1/NETM/Audit

(凡例) -:該当しません。

注※ Smart Composer機能を使用してシステムを構築している場合に実現できます。


JP1との連携については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「12. JP1と連携したシステムの運用」を参照してください。また,SNMPでの稼働情報の取得については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「8. 運用管理コマンドによる稼働情報の出力」を参照してください。

使用する製品の詳細については,それぞれの製品のマニュアルを参照してください。