JP1は,複合的な業務システムの統合運用管理を実現する,日立の統合運用ソフトウェアです。アプリケーションサーバで構築したシステムは,JP1と連携することによって,高い運用性を持つシステムとして構築・運用できます。
JP1では,ジョブ管理,アベイラビリティ管理,ネットワーク管理など,多様なシステムの統合管理を実現できます。アプリケーションサーバで構築したシステムとほかの業務システムとを統合して,障害監視や稼働性能監視をしたり,サーバやアプリケーションの起動/停止を自動化したりできるようになります。
JP1との連携で実現できる機能と使用する製品について,次の表に示します。
表7-2 JP1との連携で実現できる機能と使用する製品
機能 | 概要 | 使用する製品 |
---|---|---|
障害の集中監視 | システム全体を対象に,障害の集中監視ができます。 | JP1/IM |
稼働性能の監視 | システム全体を対象に,稼働性能の監視ができます。 | JP1/PFM |
システム構成定義と管理 | システム構築時に使用するシステムの構成情報を定義したり,定義したシステムの構成情報を収集したりできます。※ | JP1/IM - CM |
ジョブによる運用の自動化 | アプリケーションサーバで管理しているサーバやプロセスの起動/停止をJP1/AJSのジョブを使用して自動化できます。 | JP1/AJS |
シナリオによる運用の自動化 | シナリオを使用してシステムの自動運転ができます。※ | JP1/AJS2 - SO |
SNMPでの稼働情報の取得 | SNMPで稼働情報を取得します。 | JP1/Cm2/ESA |
監査ログの収集と一元管理 | アプリケーションサーバなど,システム内の製品が出力した監査ログを収集して一元管理します。 | JP1/NETM/Audit |
(凡例) -:該当しません。
注※ Smart Composer機能を使用してシステムを構築している場合に実現できます。
JP1との連携については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「12. JP1と連携したシステムの運用」を参照してください。また,SNMPでの稼働情報の取得については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「8. 運用管理コマンドによる稼働情報の出力」を参照してください。
使用する製品の詳細については,それぞれの製品のマニュアルを参照してください。