アプリケーションサーバで構築したシステムは,クラスタソフトウェアと連携させることによって,可用性を高めた運用を実現できます。
クラスタソフトウェアと連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用することで,アプリケーションサーバに障害が発生したときに,待機させておいたアプリケーションサーバに切り替えたり,障害が発生したアプリケーションサーバのリカバリ処理を待機しているリカバリサーバで実施したりできます。また,運用管理用のサーバに障害が発生したときにも,待機させておいたサーバに切り替えることができます。これによって,障害によるサーバの不稼働時間を短縮でき,業務処理の中断を最小限に抑えることができます。
アプリケーションサーバが連携できるクラスタソフトウェアを次の表に示します。
表7-3 連携できるクラスタソフトウェア
アプリケーションサーバが動作するOS | Microsoft Cluster Service | Windows Server Failover Cluster | HAモニタ |
---|---|---|---|
Windows | ○※1 | ○※2 | - |
AIX | - | - | ○ |
HP-UX | - | - | ○ |
Linux | - | - | ○ |
Solaris | - | - | - |
(凡例)○:使用できます。 -:使用できません。
注※1 Windows Server 2003 Enterprise Editionが該当します。
注※2 Windows Server 2008 Enterpriseが該当します。
クラスタソフトウェアと連携して実現できる機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「18. クラスタソフトウェアとの連携」を参照してください。