6.1 アプリケーション開発の特長

アプリケーションサーバの開発環境は,Developerをインストールして構築します。Developerでは,実行環境上で動作するアプリケーションを,わかりやすい操作で効率良く開発できるようにするための開発環境を構築できます。

IDEとしてEclipseを使用してアプリケーションを開発する場合,Developerで提供するプラグインを組み込んで使用することで,アプリケーション開発時の一連の作業をすべてEclipse,またはEclipseのプラグインで実現できるようになります。

また,Developerで構築した開発環境では,開発したアプリケーションのデバッグ環境として,実行環境と同じ機能を持つ環境を構築できます。このため,アプリケーションの設計,プログラミングからテスト,デバッグまでの一連の流れを,すべてDeveloperで構築した開発環境上で実施できます。

開発環境は,アプリケーションの開発方法やデバッグの実行方法に応じて,次の図に示す構成で構築できます。

図6-1 開発環境の構成

[図データ]

それぞれの場合にインストールする製品を次の表に示します。

表6-1 開発環境の構成ごとにインストールする製品

構成開発環境デバッグ環境
開発環境とデバッグ環境を一つのマシンに構築する構成
  • Developer Standard
  • Developer Professional
  • Service Architect
開発環境とデバッグ環境を別のマシンに構築する構成
  • Developer Professional
  • Service Architect
  • Application Server Standard
  • Application Server Enterprise
  • Service Platform
ポイント
Developer Standardは,一つのJ2EEサーバ内で動作するアプリケーションを開発するための製品です。提供されるデバッグ環境も,1台のアプリケーションサーバ内での動作を前提としています。このため,デバッグ環境をほかのマシンに構築する構成には対応していません。
このほか,Developer StandardとDeveloper Professionalでは,使用できるMyEclipseの機能も一部異なります。
Developer StandardとDeveloper Professionalの機能差については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「付録D.2 Developer Professionalとの機能差」を参照してください。