3.1 実行環境および開発環境のライフサイクル

実行環境および開発環境のシステムのライフサイクルには,次の段階があります。

  1. システムの仕様(機能)検討
  2. システム設計/運用設計
  3. アプリケーションの開発
  4. システムの構築
  5. システムの日常運用と保守
  6. 運用見直しとアプリケーションの保守

アプリケーションの開発環境および実行環境でのシステムのライフサイクルを図に表すと,次のようになります。

図3-1 システムのライフサイクル

[図データ]

それぞれの段階について説明します。

  1. システムの仕様(機能)検討
    システムの目的や業務の内容に応じて,アプリケーションサーバのどの機能を使用するかを検討・決定します。具体的な作業内容については,「3.2 システムの仕様(機能)検討」で説明します。
  2. システム設計/運用設計
    システムの目的や実行する業務,およびシステムの使用方法に応じてシステムの構成と運用方法を設計します。具体的な作業内容については,「3.3 システム設計と運用設計」で説明します。
  3. アプリケーションの開発
    1.および2.で検討したアプリケーション設計情報に基づいて,業務に合ったアプリケーションを開発します。具体的な作業内容については,「3.4 アプリケーションの開発」で説明します。
  4. システムの構築
    1.および2.で検討したシステム設計情報に基づいて,システムを構築します。また,3.で開発したアプリケーションをシステムに組み込みます。具体的な作業内容については,「3.5 システムの構築」で説明します。
  5. システムの日常運用と保守
    アプリケーションを実行して,システムの運用を開始します。システムの運用では,日常運用と定期的なシステム保守を繰り返します。具体的な作業内容については,「3.6 システムの運用と保守」で説明します。
  6. 運用見直し/アプリケーション保守
    業務内容の変更やシステム規模の変更などに合わせて,運用方法を随時見直します。また,必要に応じてアプリケーションも保守します。具体的な作業内容については,「3.6 システムの運用と保守」で説明します。

ライフサイクルは,システムの更新または廃棄を決定するまで継続します。