アプリケーション間で,メッセージを使用した非同期通信を実現できます。
非同期通信では,送信側のアプリケーションがメッセージを送信する際,キューまたはトピックにメッセージを登録します。
キューを使用する場合,受信側のアプリケーションは,メッセージを受信して,キューからメッセージを取り出します。これによって,送信側,受信側のアプリケーションが同時に動作していない場合も,メッセージのやり取りが可能になります。
トピックを使用する場合,あらかじめ購読を申し込んでいた受信側のアプリケーションに対して,メッセージが送信されます。購読は,複数のアプリケーションから申し込めます。
アプリケーションサーバで実現できる非同期通信の概要を次の図に示します。
図4-7 アプリケーションサーバで実現できる非同期通信の概要
なお,トピックは,Cosminexus JMSプロバイダの機能を使用した場合だけ使用できます。
また,Cosminexus RMを使用する場合,メッセージを管理するキューをデータベースで管理するため,高信頼なメッセージ管理ができます。また,確実に1回の配送保証,または順序保証のQoS(通信品質)などによってメッセージ通信の信頼性も確保できます。さらに,JMSインタフェースを採用し,高信頼な標準プロトコルであるWS-Reliabilityへも対応しているため,ほかのシステムとの連携やほかのシステムからのアプリケーションの移植などにも柔軟に対応できます。Cosminexus RMの機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」を参照してください。