1.2.3 アプリケーション開発環境の概要と特長

ここでは,アプリケーションサーバのアプリケーション開発環境の概要と特長について説明します。詳細については,「6.1 アプリケーション開発の特長」を参照してください。

<この項の構成>
(1) アプリケーション開発環境の概要
(2) アプリケーション開発環境の特長

(1) アプリケーション開発環境の概要

アプリケーションサーバでは,アプリケーションサーバ上で実行するJ2EEアプリケーションを開発するために,J2EEアプリケーションの開発からデバッグまでを一連の流れで実行できる,統合開発環境を提供しています。アプリケーションサーバの統合開発環境では,業務指向スタイルでのJ2EEアプリケーションの開発を支援しています。業務指向スタイルとは,業務の流れに着目し,その業務を遂行するために必要な操作や手順を実装していく開発スタイルです。これによって,ユーザインタフェースの早期確定や,MVCアーキテクチャに従った効率の良いJ2EEアプリケーション開発ができます。アプリケーションサーバの開発環境では,プログラミング・デバッグからアプリケーションサーバ独自の開発支援機能を使用したアプリケーションの実装までを,一貫したインタフェースで実行できます。

アプリケーションサーバでは,Webサービスの開発も支援しています。アプリケーションサーバでは,JAX-WS仕様に従ったWebサービスの開発を支援しています。また,アプリケーションサーバが07-60以前から提供していたSOAPアプリケーション開発支援機能を使用してWebサービス(SOAPアプリケーション)を開発することもできます。SOAPアプリケーションで送受信するSOAPメッセージは,セキュリティ機能によって機密保護ができます。

さらに,アプリケーションサーバでは,開発環境の中にデバッグ環境を構築できます。このため,アプリケーションの設計・プログラミングからテスト・デバッグまで,アプリケーション開発に必要な一連の作業を,すべて開発環境で実行できます。

(2) アプリケーション開発環境の特長

アプリケーションサーバで構築するアプリケーションの開発環境の特長について説明します。