アプリケーション開発環境での,開発環境の準備とバッチアプリケーション開発の流れについて説明します。次の図に,アプリケーションの開発の流れと,参照するマニュアルの対応を示します。
図6-4 バッチアプリケーション開発の流れと参照マニュアルの対応
図中の(1)~(6)の作業の概要を説明します。なお,作成するアプリケーションによって固有の作業がある場合は,そのつど説明します。
開発環境に必要な製品(Developer Standard,Developer ProfessionalまたはService Architect)をインストールして,開発環境およびデバッグ環境をセットアップします。
MyEclipseの組み込みは,MyEclipseセットアップ機能を使用して実行できます。ただし,デバッグ環境の構築は,インスタントセットアップ機能では実行できません。デバッグ環境のバッチサーバは,コマンドを実行して構築してください。デバッグ用のバッチサーバの環境構築については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」の「2. インストールとセットアップ」を参照してください。
バッチジョブを実行するアプリケーションの設計をしてください。
設計した内容に応じて,バッチアプリケーションを実装します。バッチアプリケーションは,バッチ処理を実行するJavaアプリケーションです。実装やコンパイルには,Eclipseなどを使用します。なお,バッチサーバで実行するバッチアプリケーションでは,リソース接続など,一部のJava EEの機能を使用できます。
バッチアプリケーションで使用できる機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「2.3 バッチアプリケーション実行機能」を参照してください。
コンパイルで問題が発生した場合はデバッグを実施します。
アプリケーションのテストを実行するための環境を準備します。バッチサーバなど,アプリケーションサーバで必要なプロセスを起動します。また,必要に応じて,データベースなど連携するシステムも起動します。
デバッグ環境で必要なサーバプロセスの起動は,コマンドなどを実行して,個別に起動してください。
デバッグ環境にアプリケーションをデプロイ,実行して,テストを実施します。テストで問題があった場合はデバッグを実施します。
必要に応じて,バッチアプリケーションで利用するリソースをインポートして実行時属性を設定します。
リソースの実行時属性の設定は,サーバ管理コマンドで実行できます。サーバ管理コマンドの操作方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」のサーバ管理コマンドによる操作の説明を参照してください。