Cosminexus アプリケーションサーバ V8 ファーストステップガイド

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3.1 実行環境でサンプルを実行する流れ

この章では,セットアップウィザードを使用して実行環境を構築して,サンプルプログラム(jsptag)を実行する手順について説明します。この章の手順を実行することで,実行環境を構築して実際にアプリケーションを動作させるまでの手順を体験できます。

セットアップウィザードは,ウィザードに従って対話形式で操作を進めることで,J2EEアプリケーションの実行環境を構築できる機能です。1台のマシンで構成される基本的なシステムを最小限の手順で構築できます。

サンプルプログラムには,jsptagを使用します。サンプルプログラム(jsptag)は,JSPとStateless Session Beanで構成されるJ2EEアプリケーションです。このサンプルプログラムを実行すると,次の内容がWebブラウザ上に表示されます。

アプリケーションの形式は,アーカイブ形式(EAR)です。なお,サンプルプログラム(jsptag)には,データベースに接続する処理は含まれません。

この章で構築する実行環境とサンプルプログラムについて,次の図に示します。

図3-1 この章で構築する実行環境とサンプルプログラム(jsptag)

[図データ]

この章では,一つのマシンに実行環境を構築します。また,実行環境を構築したマシン上のWebブラウザからリクエストを送信して,実際にサンプルプログラム(jsptag)を実行してみます。

Webブラウザから送信されたリクエストは,Webサーバ経由でJ2EEサーバに送信されます。J2EEサーバ上のサンプルプログラム(jsptag)では,"Converter" JSPと"MyConverter" Stateless Session Beanによって処理が実行され,結果がWebサーバ経由でWebブラウザに返却されます。

参考
実行環境に含まれる「PRFデーモン」「運用管理エージェント」および「Management Server」について,このマニュアルでは意識する必要はありません。必要に応じて,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」を参照してください。

実行環境の構築とサンプル実行は,次の図に示す手順で実行します。

図3-2 実行環境の構築とサンプル実行の流れ

[図データ]

各作業の概要

  1. 環境変数を設定してApplication Serverをインストールします
    環境変数を設定します。設定後,uCosminexus Application Server StandardまたはuCosminexus Application Server Enterpriseをインストールします。なお,インストール方法は,使用しているOSによって異なります。詳細については,「3.2 環境変数を設定してApplication Serverをインストールします」を参照してください。
  2. 実行環境を構築します
    セットアップウィザードを実行して,実行環境を構築します。詳細については,「3.3 実行環境を構築します」を参照してください。
  3. サンプルプログラム(jsptag)を実行します
    サンプルプログラム(jsptag)の実行では,次の作業を実行します。
    • アプリケーションのインポート
    • Webブラウザからの処理の実行
    詳細については,「3.4 サンプルプログラム(jsptag)を実行します」を参照してください。

以降の節では,サンプルプログラム(jsptag)を実行するために必要な作業を手順どおりに説明します。