Cosminexus アプリケーションサーバ V8 ファーストステップガイド
この章では,セットアップウィザードを使用して実行環境を構築して,サンプルプログラム(jsptag)を実行する手順について説明します。この章の手順を実行することで,実行環境を構築して実際にアプリケーションを動作させるまでの手順を体験できます。
セットアップウィザードは,ウィザードに従って対話形式で操作を進めることで,J2EEアプリケーションの実行環境を構築できる機能です。1台のマシンで構成される基本的なシステムを最小限の手順で構築できます。
サンプルプログラムには,jsptagを使用します。サンプルプログラム(jsptag)は,JSPとStateless Session Beanで構成されるJ2EEアプリケーションです。このサンプルプログラムを実行すると,次の内容がWebブラウザ上に表示されます。
アプリケーションの形式は,アーカイブ形式(EAR)です。なお,サンプルプログラム(jsptag)には,データベースに接続する処理は含まれません。
この章で構築する実行環境とサンプルプログラムについて,次の図に示します。
図3-1 この章で構築する実行環境とサンプルプログラム(jsptag)
この章では,一つのマシンに実行環境を構築します。また,実行環境を構築したマシン上のWebブラウザからリクエストを送信して,実際にサンプルプログラム(jsptag)を実行してみます。
Webブラウザから送信されたリクエストは,Webサーバ経由でJ2EEサーバに送信されます。J2EEサーバ上のサンプルプログラム(jsptag)では,"Converter" JSPと"MyConverter" Stateless Session Beanによって処理が実行され,結果がWebサーバ経由でWebブラウザに返却されます。
実行環境の構築とサンプル実行は,次の図に示す手順で実行します。
図3-2 実行環境の構築とサンプル実行の流れ
各作業の概要
以降の節では,サンプルプログラム(jsptag)を実行するために必要な作業を手順どおりに説明します。
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