この章では，Developerが提供するインスタントセットアップ機能を使用して，開発環境およびデバッグ環境を構築してサンプルプロジェクト（Bank）を実行する手順について説明します。

インスタントセットアップ機能には，開発環境インスタントセットアップ機能とMyEclipseセットアップ機能があります。開発環境インスタントセットアップ機能ではデバッグ環境を，MyEclipseセットアップ機能ではMyEclipseをセットアップします。

この章で構築する環境とサンプルプロジェクト（Bank）について，次の図に示します。

図2-1　インスタントセットアップ機能で構築するシステム

サンプルプロジェクト（Bank）を使用することで，MyEclipseが提供する開発支援機能，組み込みデータベースの構築および接続のチュートリアルを体験できます。このため，MyEclipseによるデータベースを使用したJ2EEアプリケーション開発手順の理解を深めることもできます。

環境の構築とサンプルプロジェクト（Bank）の実行の手順は，次のとおりです。

図2-2　環境構築からサンプルプロジェクト（Bank）実行までの流れ

各作業の概要

1. 環境変数を設定してDeveloperをインストールします
   必要な環境変数を設定して，Developerをインストールする手順について説明します。詳細については，「2.2　環境変数を設定してDeveloperをインストールします」を参照してください。
   
2. Eclipseのアーカイブファイルをダウンロードします
   開発環境で使用するEclipseのアーカイブファイルをダウンロードする方法について説明します。詳細については，「2.3　Eclipseのアーカイブファイルをダウンロードします」を参照してください。
   
3. 開発環境とデバッグ環境を構築します
   インスタントセットアップ機能（開発環境インスタントセットアップ機能およびMyEclipseセットアップ機能）を使用して，デバッグ環境を構築する手順について説明します。また，Eclipseを使用するために必要な設定についても説明します。詳細については，「2.4　開発環境とデバッグ環境を構築します」を参照してください。
   
4. サンプルプロジェクト（Bank）を実行します
   構築した環境を使用して，サンプルプロジェクト（Bank）を実行する手順について説明します。詳細については，「2.5　サンプルプロジェクト（Bank）を実行します」を参照してください。
   

以降では，サンプルプロジェクト（Bank）を実行するために必要な作業を手順どおりに説明します。