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uCosminexus Application Runtime for Spring Boot ユーザーズガイド


24.6.2 プロセスモニタが稼働していないときの取得方法

プロセスモニタが稼働していない環境で,スナップショットログと同等の内容の保守情報を取得する場合は,次の(1)から(3)までの手順を実行してください。

〈この項の構成〉

(1) コマンドの実行と結果の保存

  1. 次のコマンドを実行して,コマンド実行結果格納ディレクトリを作成する。

    Linuxの場合:

    mkdir -p <プロセスモニタの一時領域>/snapshot_$(date +%Y-%m-%d_%H-%M-%S)_manual

    Windowsの場合:

    powershell -Command "mkdir $('<プロセスモニタの一時領域>\snapshot_' + $(Get-Date -Format 'yyyy-MM-dd_HH-mm-ss') + '_manual')"

    プロセスモニタの一時領域については,実行可能JAR/WAR形式の場合は「20.1.9 プロセスモニタの一時領域」,WARデプロイ形式の場合は「20.2.8 プロセスモニタの一時領域」を参照してください。

  2. モニタ対象プロセス稼働時)実行するコマンドおよびその出力先を確認する。

    モニタ対象プロセスが稼働しているときは,次の表に記載されているコマンドを実行します。コマンドおよびその出力先を確認してください。

    Linuxの場合:

    日立JavaVMを使用しているとき

    表24‒17 【Linux】モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表24‒20 kill -3 <pid>コマンド実行時の出力先とその説明(日立JavaVMを使用する場合)

    表24‒25 【Linux】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    他社製JavaVMを使用しているとき

    表24‒17 【Linux】モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表24‒22 jcmdコマンド実行時の出力先とその説明(他社製JavaVMを使用する場合)

    表24‒25 【Linux】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    Windowsの場合:

    日立JavaVMを使用しているとき

    表24‒18 【Windows】モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表24‒21 javacore -f -p <pid>コマンド実行時の出力先とその説明(日立JavaVMを使用する場合)

    表24‒26 【Windows】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    他社製JavaVMを使用しているとき

    表24‒18 【Windows】モニタリング情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    表24‒22 jcmdコマンド実行時の出力先とその説明(他社製JavaVMを使用する場合)

    表24‒26 【Windows】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

  3. モニタ対象プロセス非稼働時)実行するコマンドおよびその出力先を確認する。

    モニタ対象プロセスが稼働していないときは,次の表に記載されているコマンドを実行します。コマンドおよびその出力先を確認してください。

    Linuxの場合:

    表24‒25 【Linux】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

    Windowsの場合:

    表24‒26 【Windows】ホストマシン情報の取得時のコマンド,出力先,およびその説明

  4. 手順2または3で確認したコマンドを次の形式で実行する。出力ファイル名は,手順2または3で確認した出力先と一致させてください。表内に2つ以上の出力先ファイルがある場合,一番上に記載されているファイルを出力ファイル名に指定してください。

    Linuxの場合:

    <実行するコマンド> 1><コマンド実行結果格納ディレクトリ>/<出力ファイル名> 2>&1 

    Windowsの場合:

    <実行するコマンド> ><コマンド実行結果格納ディレクトリ>\<出力ファイル名> 2>&1
  5. 標準出力および標準エラー出力の内容をリダイレクトして,ファイルに保存する。

  6. 次のコマンドを実行し,モニタ対象の起動に使用しているJava環境のバージョンを取得する。

    Linuxの場合:

    <モニタ対象の起動に使用しているJavaコマンド> -version 1><コマンド実行結果格納ディレクトリ>/java_version.txt 2>&1 

    Windowsの場合:

    <モニタ対象の起動に使用しているJavaコマンド> -version ><コマンド実行結果格納ディレクトリ>\java_version.txt 2>&1 

(2) ファイルの取得

  1. コピーするファイルを次の表で確認する。

    Linuxの場合:

    Windowsの場合:

  2. 次のコマンドを実行して,手順1で確認したファイルをカレントディレクトリにコピーする。そのとき,コピー元のパスが分かるようにする

    Linuxの場合:

    cp -r --parents <ディレクトリまたはファイルパス> .

    Windowsの場合:

    robocopy /E /SEC <フォルダまたはファイルパス> .\<コピー元のフォルダまたはファイルパスに含まれるドライブ文字をディレクトリ名に変換した値>

    Windowsの場合の例を次に示します。

    コピー元のフォルダ:

    C:\Users\UserName\Tomcat\conf

    実行するコマンド:

    robocopy /E /SEC C:\Users\UserName\Tomcat\conf .\C\Users\UserName\Tomcat\conf
  3. アプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタがWARファイル内だけに格納されている場合,そのWARファイルだけを展開し,コピーする

    コピー先は,次のとおりです。

    Linuxの場合:

    <アーカイブファイルの絶対パスの先頭の「/」を除いた値>_/<アーカイブファイル内のファイルの絶対パス>

    WARファイルを展開し,コピーする例を次に示します。

    図24‒1 WARファイルを展開・コピーする例

    [図データ]

    Windowsの場合:

    <アーカイブファイルの絶対パスの「:」を削除した値>_/<アーカイブファイル内のファイルの絶対パス>

    WARファイルを展開し,コピーする例を次に示します。

    図24‒2 warファイルを展開・コピーする例

    [図データ]

  4. に記載されているファイルを削除する。

    Linuxの場合:

    表24‒14 【Linux】収集対象外のパス

    Windowsの場合:

    表24‒15 【Windows】収集対象外のパス

  5. 次に記載されているファイル中の機密情報をマスキングする。

    Linuxの場合:

    Windowsの場合:

    マスキングの内容については「24.4 機密情報のマスキング」を参照してください。

(3) zipファイルの作成

次のコマンドを実行して,取得したファイルをアーカイブしてください。

Linuxの場合:

zip -r snapshot_$(date +%Y-%m-%d_%H-%M-%S)_manual.zip .

Windowsの場合:

powershell -Command "Compress-Archive -Path .\* -DestinationPath ".\$(Get-Date -Format 'yyyy-MM-dd_HH-mm-ss')_manual.zip""