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uCosminexus Application Runtime for Spring Boot ユーザーズガイド


20.1.10 プロセスモニタの起動スクリプト

プロセスモニタの起動スクリプトは,実行可能JAR/WARプロセスを監視するプロセスモニタを起動し,その後実行可能JAR/WARプロセスを起動します。次に示す指定方法で起動します。ここでは,-jar オプションを指定する場合と,-cp または -classpath オプションを指定する場合を示します。

-jar オプションを指定する場合

形式

Linuxの場合:

starter.sh [<Javaパス>] [<JavaVMオプション>…] -jar <実行可能JAR/WARファイルパス>  [<アプリケーション引数>…]

Windowsの場合:

starter.bat [<Javaパス>] [<JavaVMオプション>…] -jar <実行可能JAR/WARファイルパス>  [<アプリケーション引数>…]
引数

プロセスモニタの起動スクリプトのオプションを次の表に示します。

表20‒2 -jar オプションを指定する場合のプロセスモニタの起動スクリプトのオプション

オプション

説明

省略の可否

省略時の動作

<Javaパス>

プロセスモニタ,および実行可能JAR/WARの実行に利用するJavaのパスを指定します。

javawは指定できません。javawを指定した場合は,javaを指定したときと同じ動作になります。また,その他のJavaではないパスを指定した場合は,起動に失敗します。

省略可

次の優先順で,利用可能なJavaを探索して利用します。

  • Linuxの場

    /opt/Cosminexus/jdk/bin/java

  • Windowsの場

    <本製品のインストールディレクトリ>\jdk\bin\java.exe

  • 環境変数JAVA_HOME/bin/java

  • 環境変数PATHに含まれるディレクトリに存在するjava

<JavaVMオプション>

実行可能JAR/WARプロセスに適用するJavaVMオプションを指定します。ただし,次に示すオプションは,オプションの値が追加されます。

  • loader.pathシステムプロパティ

また,次に示すオプションは,指定が無効になります。

  • -cpまたは-classpath

省略可

本製品によって自動的に追加されるオプション以外は,JavaVMのデフォルト値となります。

-jar <実行可能JAR/WARファイルパス>

Spring Bootを利用して作成した実行可能JARファイル,または実行可能WARファイルを指定します。

「!」を含むファイルパスは指定できません。指定した場合,起動に失敗するおそれがあります。

必須

省略不可

<アプリケーション引数>

実行可能JAR/WARプロセスのアプリケーション引数を指定します。

省略可

引数がない状態で起動します。

-cp または -classpath オプションを指定する場合

形式

Linuxの場合:

starter.sh [<Javaパス>] [<JavaVMオプション>…]  <メインクラス>  [<アプリケーション引数>…]

Windowsの場合:

starter.bat [<Javaパス>] [<JavaVMオプション>…]  <メインクラス>  [<アプリケーション引数>…]
引数

プロセスモニタの起動スクリプトのオプションを次の表に示します。

表20‒3 -cp または -classpath オプションを指定する場合のプロセスモニタの起動スクリプトのオプション

オプション

説明

省略の可否

省略時の動作

<Javaパス>

プロセスモニタ,および実行可能JAR/WARの実行に利用するJavaのパスを指定します。

javawは指定できません。javawを指定した場合は,javaを指定したときと同じ動作になります。また,その他のJavaではないパスを指定した場合は,起動に失敗します。

省略可

次の優先順で,利用可能なJavaを探索して利用します。

  • Linuxの場

    /opt/Cosminexus/jdk/bin/java

  • Windowsの場

    <本製品のインストールディレクトリ>\jdk\bin\java.exe

  • 環境変数JAVA_HOME/bin/java

  • 環境変数PATHに含まれるディレクトリに存在するjava

<JavaVMオプション>

実行可能JAR/WARプロセスに適用するJavaVMオプションを指定します。-cpまたは-classpathオプションを必ず指定してください。オプションの値には,組み込みサーブレットコンテナを含む実行可能JAR/WARを1つだけ含めてください。

なお,次に示すオプションは,オプションの値が追加されます。

  • loader.pathシステムプロパティ

  • -cpまたは-classpath

必須

省略不可

<メインクラス>

実行可能JAR/WARの起動に用いるメインクラスとしてorg.springframework.boot.loader.launch.PropertiesLauncherを指定します。ただし,Spring Boot 3.1以前の起動方法を利用する場合はorg.springframework.boot.loader.PropertiesLauncherを指定します。

必須

省略不可

<アプリケーション引数>

実行可能JAR/WARプロセスのアプリケーション引数を指定します。

省略可

引数がない状態で起動します。

また,プロセスモニタの起動スクリプトstarter.shまたはstarter.bat)のインストール先は次のとおりです。

Linuxの場合:

<本製品のインストールディレクトリ>/bin

Windowsの場合:

<本製品のインストールディレクトリ>\bin