13.1 システムを起動する
「12.4 Dockerイメージをビルドする」でビルドした,アプリケーションをデプロイしたDockerイメージ※に対してdocker runコマンドを実行します。これによって,プロセスモニタがコンテナ上で起動します(本製品が適用された状態)。さらに,プロセスモニタがTomcatサーバプロセスを子プロセスとして起動します。
- 注※
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「図12‒1 作成,変更するDockerイメージ」に示した「(C) アプリケーションをデプロイするDockerイメージ」を指します。
docker runコマンドを実行する際,次を指定してください。
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スナップショットログ出力先として指定した「/ucars-snapshots」ディレクトリがData Volumeにマウントされるように,「-v」オプションでDockerホスト上に存在する任意のディレクトリを指定する。
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Tomcatのポート番号に加えて,本製品のプロセスモニタで使用するHTTP機能の受付ポートである28081番ポートを「-p」オプションで公開する。
docker runコマンドの指定例を次に示します。
$ docker run -p 8080:8080 -p 28081:28081 -v /var/snapshots:/ucars-snapshots <イメージ名>
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下線部の値は任意です。実行環境に合わせて指定してください。
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<イメージ名>には,「(B) 本製品をインストールするDockerイメージ」をベースとしてビルドした「(C) アプリケーションをデプロイするDockerイメージ」のイメージ名・タグ名を指定してください。
docker runコマンド以外を使用する場合,SELinuxがEnforcingに設定されているとコンテナの起動に失敗することがあります。podman runコマンドを実行する場合の指定例を次に示します。
$ podman run -p 8080:8080 -p 28081:28081 -v /var/snapshots:/ucars-snapshots:Z <イメージ名>
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下線部の値は任意です。実行環境に合わせて指定してください。
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コンテナがDockerホスト上の指定したディレクトリにアクセスできるように指定してください。
- スナップショットログ出力先の設定が正しく反映されているかどうか確認する方法
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設定が正しく反映されているかどうかは,コンテナを起動した直後に,「<スナップショットログ出力先ディレクトリ>/<コンテナごとの環境変数HOSTNAMEの値>」が指すData Volume上のディレクトリが作成されているかどうかで確認できます。ここで示した例では,「/var/snapshots/<コンテナごとの環境変数HOSTNAMEの値>」というディレクトリが作成されていることを確認します。