7.5 保守資料を収集する
本製品を使用している場合,スナップショットログ収集機能によって,サポートサービスに提供する必要がある保守資料が収集されます。自動で保守情報が収集される場合(自動収集)と手動で保守情報を収集する場合(手動収集)があります。それぞれについて説明します。
自動収集
次の契機で保守情報が収集されます。
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プロセスモニタによって,Tomcatサーバプロセスの異常が検知されたとき
プロセスモニタの稼働監視機能によって,Tomcatサーバプロセスのプロセスダウン,スローダウン,ハングアップなどの状態異常を検知した場合に自動的に収集されます。スナップショットログが自動で収集されるタイミングの詳細については,「20.2.5 自動でスナップショットログが収集されるタイミング」を参照してください。
収集されたログは,config.properties(本製品の設定ファイル)のsnapshot.log.filepathプロパティに指定したパスに出力されます。snapshot.log.filepathプロパティの詳細は,「(4) スナップショットログ収集機能に関するプロパティ」を参照してください。
手動収集
次のどちらかの操作で保守情報を収集します。
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スナップショットログ収集コマンド(collect-snapshot.sh)の実行
Tomcatを実行しているマシンのコンソールに直接アクセスすることが可能な場合は,次のコマンドを実行して任意のタイミングで収集できます。
$ sudo /opt/hitachi/ucars/bin/collect-snapshot.sh <コマンド引数>
コマンドの詳細は,「29.2 スナップショットログ収集コマンド」を参照してください。
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スナップショットログ収集REST APIの実行
スナップショットログ収集REST APIに対してHTTPでGETリクエストを発行すると,レスポンスボディとしてスナップショットログを収集できます。
REST APIの詳細は,「30.2 スナップショットログ収集REST API」を参照してください。
ただし,リモートマシンからREST APIを受け付けられるようにするには,config.properties(本製品の設定ファイル)のmonitor.rest.bindaddressプロパティに「接続先のIPアドレス」または「0.0.0.0」を指定する必要があります。
上記の手動収集の方法は,障害時以外でも使用します。Tomcatサーバプロセスの通常稼働時に保守情報を収集する場合や,スナップショットログの出力テストを実施する場合などです。
スナップショットログ収集機能の詳細については,「24. スナップショットログ収集機能」を参照してください。