1.3.3 その他の注意事項
本製品全体に関わる注意事項を次に示します。
- ファイルパスに使用できる文字に関する注意事項
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本製品で使用するファイルパス・ディレクトリパスに,「"」,「$」,「:」,および「`」を含めることはできません。含めると,正しく動作しないおそれがあります。
- ファイルパスに関する前提
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本製品で設定値として指定するファイルパス中に「../」が含まれる場合,次の前提条件を満たす必要があります。
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ファイルパス中のディレクトリは,本製品起動前に存在している
存在しない場合,ファイルの出力やファイルの読み込みに失敗するおそれがあります。
本製品で設定値として指定するファイルパス中にシンボリックリンクが含まれる場合,次の前提条件を満たす必要があります。
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本製品起動後に,シンボリックリンクが指すパスの変更をしない
変更した場合,正しく動作しないおそれがあります。
本製品のファイル出力先のディレクトリは,本製品起動後に削除できません。ファイルの出力に失敗するおそれがあります。
Linuxの場合,JDKのインストールパスに,半角空白(0x20)を含めないでください。正しく動作しないおそれがあります。
Windowsの場合,UNC形式(例:\\sample-server\share)は利用できません。ネットワークドライブを割り当てて利用してください。
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- 複数のコンテナ・マシン間によるディレクトリの共有
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複数のコンテナや,複数のマシンで本製品を起動する場合,ファイルの出力先となるディレクトリが一意である必要があります。複数のコンテナ・マシン間でディレクトリを共有する場合,次の設定に対しては,同一の共有ディレクトリを指定しないでください。
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common.base(config.properties(本製品の設定ファイル)のプロパティ)
common.baseについては「(1) 本製品全体に関するプロパティ」を参照してください。
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デフォルトでcommon.baseを参照する製品のプロパティ(デフォルトから変更する場合だけ)
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実行可能JAR/WAR形式の場合
・モニタ対象プロセスのjava.io.tmpdirシステムプロパティ
・プロセスモニタの起動スクリプト(starter.shまたはstarter.bat)
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WARデプロイ形式の場合
モニタ対象プロセスの一時領域ディレクトリ(デフォルトは${CATALINA_BASE}/tempです。環境変数CATALINA_TMPDIRで変更できます)
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JAVACOREDIR環境変数(利用する場合だけ)
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- システム時刻に関する前提
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本製品起動後に,オペレーティングシステムの日時を変更しないでください。
変更した場合,正しく動作しないおそれがあります。
- Linuxの場合:OSのシステムロケールの文字コードに関する前提
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Linuxのシステムロケールの文字コードは,UTF-8に設定してください。UTF-8以外を設定した場合,正しく動作しないおそれがあります。
- Windowsの場合:インストーラ実行時の前提
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インストーラで本製品のインストールディレクトリを選択できます。このとき,次の前提条件を満たす必要があります。
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インストールディレクトリのパスに,UNC形式は指定していない
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インストールディレクトリのパスに,ドライブ直下は指定していない
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インストールディレクトリのパスの長さは,50文字以下とする
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インストールディレクトリのパスに,次の文字は使用していない
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!
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$
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%
-
&
-
'
-
+
-
;
-
=
-
@
-
[
-
]
-
^
-
{
-
}
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インストーラの実行には管理者権限が必要です。また,日立JavaVMが同梱されているuCosminexus Application Runtime for Spring Bootを使用する場合は,ほかの日立JavaVM同梱製品をインストールできません。
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