15.11 JAX-RSクライアントのトレース
JAX-RSクライアントのトレース情報が取得されます。Eclipse Jersey 2.x系を使用する場合は,自動的にトレース情報が取得されます。一方で,Eclipse Jersey 2.x系以外のJAX-RSクライアントを使用する場合は,ユーザプログラムを変更する必要があります。ユーザプログラムの変更については,「15.2 トレース機能のセットアップ方法」を参照してください。
JAX-RSクライアントのトレースの一覧を次の表に示します。
|
シーケンス図との対応 |
イベントID |
トレース取得ポイント |
取得レベル |
リターンコード(Rc) |
インターフェイス名(INT) |
オペレーション情報(OPR) |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
トレース1 |
0xe260 |
JAX-RSクライアントでHTTPリクエストが発行される前 |
FINE |
0 |
HTTPメソッド |
エンドポイントURI※2 |
|
トレース2 |
0xe261 |
JAX-RSクライアントでHTTPリクエストが発行され,HTTPレスポンスを受け取ったあと※1 |
FINE |
0 |
HTTPメソッド |
エンドポイントURI※2 |
- 注※1
-
HTTPレスポンスを受け取らなかった場合は,トレースは取得されません。
- 注※2
-
URIにパスワードなどの機密情報が含まれていないことを確認してください。エンドポイントURIには,パスのほかにスキームやホスト名が含まれます。
トレース機能で取得された情報は,トレースログに出力されます。詳細は,「19.3.1 トレースログ」を参照してください。
- トレース取得シーケンス
-
JAX-RSクライアントのトレース取得シーケンスを次の図に示します。なお,図中の番号(トレース1など)は,「表15-10 JAX-RSクライアントのトレースの一覧」と対応しています。
図15‒6 JAX-RSクライアントのトレース取得シーケンス
JAX-RSクライアントのトレースは,JAX-RSクライアント仕様のサードパーティライブラリ経由でアクセスした場合だけ取得されます。java.net.URLConnectionクラスを直接利用したアクセスなど,JavaAPIを直接呼び出した場合にはトレースは取得されません。