12.1 セットアップの前提条件を確認する
ここで説明するセットアップ手順は,本製品の前提OSをベースイメージとして,TomcatがインストールされたDockerイメージを作成済みであることを前提としています。Tomcatから提供されている公式のDockerイメージも利用できます。
このセットアップ手順で作成,変更するDockerイメージは,次の図に示す階層になることを想定しています。
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- 注※
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日立JavaVMが同梱されていないuCosminexus Application Runtime for Spring Bootを使用する場合,本製品の前提となる他社製のJava Runtime Environment(JRE)がインストールされているベースイメージが必要です。uCosminexus Application Runtime with Java for Spring Bootを使用する場合は,JREがインストールされたDockerイメージがなくても問題はありません。
図中の「(A) TomcatがインストールされたDockerイメージ」は,次の状態となっていることを前提としています。なお,Tomcatから提供されている公式のDockerイメージは,これらの条件を満たしています。
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Tomcatをインストールしている
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Tomcatを起動していない
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環境変数CATALINA_HOMEがTomcatのインストール先の絶対パスを指すように設定している
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環境変数CATALINA_HOMEの値にシンボリックリンクが含まれる場合,シンボリックリンクの後に「..」が含まれていない
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環境変数CATALINA_BASEを定義していない
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環境変数PATHに,Tomcatのインストール先直下のbinディレクトリを指す絶対パスが含まれている
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バージョンに関係なく,本製品をインストールしていない
日立JavaVMが同梱されていないuCosminexus Application Runtime for Spring Bootを使用する場合は,さらに次の前提条件も含まれます。なお,Tomcatから提供されている公式のDockerイメージを使用する場合,次の条件を満たしているかどうかは,使用するJREによって異なります。Tomcatから提供されている公式のDockerイメージの配布サイトでご確認ください。
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TomcatがインストールされたDockerイメージに,Java SE 8以降,Java SE 11以降またはJava SE 17以降に準拠するJava Runtime Environment(JRE)がインストール済みであること
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上記のJREのインストールディレクトリの絶対パスが,環境変数JAVA_HOMEまたはJRE_HOMEにセット済みであること(「${JAVA_HOME}/bin/java」または「${JRE_HOME}/bin/java」が存在すること)
「12.2 インストーラを準備する」および「12.3 Dockerfileを作成する」の手順は,本製品のアーカイブファイルを用いて実施することもできます。アーカイブファイルを用いることによるメリットおよび手順については「付録C 本製品のアーカイブファイルを用いたインストールおよびアンセットアップ」を参照してください。