9.4　Dockerイメージをビルドする

本製品をインストールするDockerイメージ，および実行可能JAR/WARを起動するDockerイメージをビルドする手順を説明します。なお，ビルドする前に，次の条件をすべて満たしている必要があります。

• 「図9-1　作成，変更するDockerイメージ」に示したベースイメージがpull可能であること

• インストーラアーカイブのパスに本製品のインストーラをアーカイブしたTARファイルが存在すること

操作手順

1. 「9.3　Dockerfileを作成する」で作成したDockerイメージをビルドする。

   docker buildコマンドを実行します。

   実行例：

   $ docker build ./ -t ucars:1.0-openjdk11-bullseye

   下線部分のイメージ名とタグは任意です。この例では，イメージ名を「ucars」，タグ名を「1.0-openjdk11-bullseye」としています。

2. 「(B) 実行可能JAR/WARを起動するDockerイメージ」のDockerfileのイメージ名・タグ名を書き換える。

   Dockerfileのベースイメージのイメージ名・タグ名を，手順1.でビルドしたDockerイメージのイメージ名・タグ名に変更します。ここでの例に従った場合は「ucars:1.0-openjdk11-bullseye」にします。

3. 手順2.でイメージ名・タグ名を書き換えた「(B) 実行可能JAR/WARを起動するDockerイメージ」をビルドする。

なお，実行可能JAR/WARの起動コマンドは，CMD命令のexec形式で指定してください。これによって，コンテナ起動時には「(A)本製品をインストールするDockerイメージ」で指定したエントリーポイントであるプロセスモニタ起動スクリプト（starter.sh）の引数として渡されます。

指定例

CMD [ "java", "-Xmx128m", "-Xms128m", "-jar", "<実行可能JAR/WARファイルパス>" ]

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