1.2.1 システム構築のポイント
(1) インストールとセットアップ
日立JavaVMを利用するために,次の作業を実施します。
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uCosminexus Application Runtime with Javaのインストール
uCosminexus Application Runtime with Javaを,マニュアル「uCosminexus Application Runtime ユーザーズガイド」の手順に従って導入対象の環境へインストールします。uCosminexus Application Runtime with Javaをインストールすることで,日立JavaVMがインストールされます。
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日立JavaVMを使用するための設定
日立JavaVMを使用してトラブルシューティングを行うには,JavaVM起動オプションの設定や,導入対象の環境(アプリケーション基盤)に応じた設定が必要です。マニュアル「uCosminexus Application Runtime ユーザーズガイド」を参照してデフォルトの設定値を確認してください。
Java実行環境として日立JavaVMを使用するには,アプリケーションサーバシステムを動作させる前に,設定を実施してください。
(2) メモリチューニングによるシステム処理性能の確保
日立JavaVMを適用したシステムの処理性能を高めるには,基盤となるJavaVM自体のチューニングを適切に実施する必要があります。
特に,GC(ガーベージコレクション)の仕組みを考慮した上で,適切なメモリ管理ができるようにチューニングすることで,システムの処理性能が向上します。GCの挙動はメモリ管理方式によって変わるため,システムの要件に合わせて適切なメモリ管理方式を選択してください。日立JavaVMでは,3つのメモリ管理方式(SerialGC,G1GC,およびZGC)を選択できます。
日立JavaVMによるメモリ管理の仕組みとメモリチューニングの方法は,「2. メモリチューニング」を参照してください。