11.1 スナップショットログ収集機能の概要
スナップショットログ収集機能とは,障害を検知したときに,原因の解析に必要な保守情報(スナップショットログ)を一括で収集できる機能です。
障害が発生した場合は,原因の解析をサポートサービスに依頼するために,次の情報を収集する必要があります。
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ログの情報
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スレッドダンプの情報
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実行環境の情報
スナップショットログ収集機能を利用すると,これらの情報を一括で自動収集できるため,迅速にサポートサービスへ問い合わせることができます。
また,この機能には,スナップショットログを自動収集する方法に加え,手動収集する方法も備わっています。手動収集では,次のどちらかを利用して任意のタイミングで情報を収集できます。
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スナップショットログ収集コマンド
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スナップショットログ収集REST API
そのため,サポートサービスに依頼するときだけでなく,自身で障害の原因を解析するときにも,この機能を利用できます。
スナップショットログ収集機能には,このほかにも次の機能があります。
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収集対象のカスタマイズ
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パスワードなどの機密情報のマスキング
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障害発生時の,揮発性のある環境※1での情報の保持※2
- 注※1
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コンテナ環境などを指します。
- 注※2
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スナップショットログの出力先を永続化領域に指定する必要があります。