1.4.3 コンテナ仮想化環境の場合
コンテナ仮想化環境のクラウド環境(AWSやAzureなど)で,本製品を組み込んだTomcat環境を使用する場合,負荷分散や業務継続性を考慮すると,次の図のようなシステム構成が想定されます。
コンテナ仮想化環境で本製品を使用した効果を次に示します。各説明の番号は図中の番号と対応しています。
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本製品が異常を検知した場合,ユーザスクリプトを自動実行させることができます。
オーケストレーションツールに異常を知らせるProbe(Readiness Probe)をユーザスクリプトに実装することで,異常発生からリクエスト閉塞までの時間を極小化することや,閉塞後のスケール回復ができます。
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本製品が異常を検知した場合,サポートサービスへの問い合わせに必要な保守資料(ログファイル,定義ファイル,環境情報など)が自動的に収集されます。
収集された保守資料は,スナップショットログという1つのアーカイブファイルとして出力されます。スナップショットログの出力先は,インスタンスがスケールインされても揮発しないPersistent Volumeに格納してください。
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Tomcatに対するHTTPリクエストには,本製品によってリクエストごとに一意のIDが採番され,トレースログに出力されます。
採番されたIDは,JAX-RSクライアントやHiRDBのJDBCドライバに渡されるため,uCosminexus Application ServerやHiRDBの性能解析トレース機能と連携できます。
コンテナ仮想化環境で本製品を使用する場合の設計・構築・運用については,このマニュアルの第3編を参照してください。