Hitachi

uCosminexus Application Runtime for Apache Tomcat ユーザーズガイド


11.5.1 障害時の保守情報の収集

TomcatプロセスモニタがTomcatサーバプロセスの障害を検知すると,保守情報(スナップショットログ)が次のパスに自動で出力されます。

<snapshot.log.filepathの指定値>_<yyyy-MM-dd_HH-mm-ss.SSS>_<n>.zip

説明

スナップショットログのログファイルの活用方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) スナップショットログの自動収集の条件

スナップショットログが出力される条件は,「8.5 自動でスナップショットログが収集されるタイミング」を参照してください。

(2) Tomcat稼働中情報の取得

uCARTが障害を検知したときに,Tomcatサーバプロセスが稼働中であればTomcat稼働中情報が取得されます。ただし,config.properties(uCART 設定ファイル)のプロパティで設定すれば,TomcatプロセスモニタがTomcatサーバプロセスの停止要求を検知したとき,停止する前にTomcat稼働中情報を取得できます。設定方法は,「11.9.3 Tomcatサーバプロセスの停止要求時,停止する前にTomcat稼働中情報を取得したい場合」を参照してください。

また,稼働監視で障害を検知したときのTomcat稼働中情報の取得時の条件をカスタマイズしたい場合は,「11.9.4 稼働監視で障害を検知したときのTomcat稼働中情報取得時の条件をカスタマイズしたい場合」を参照してください。

Tomcat稼働中情報の出力トリガーと取得可否を次の表に示します。

表11‒15 Tomcat稼働中情報の出力トリガーと取得可否

Tomcat稼働中情報の出力トリガー

Tomcat稼働中情報の取得可否

備考

Tomcatサーバプロセスの停止要求を受けた

Tomcatプロセスモニタが停止シグナルを受ける終了方式の場合に取得されます。

Tomcatサーバプロセスの終了方式によっては,Tomcat稼働中情報を取得できない場合があります。例えば,Tomcatサーバプロセスがシャットダウンポートによって終了するときは,Tomcat稼働中情報を取得できません。

Tomcatサーバプロセスが終了した

×

なし

稼働監視が異常を検知した

なし

(凡例)

○:Tomcat稼働中情報が取得されます。

×:Tomcat稼働中情報が取得されません。