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uCosminexus Application Runtime for Apache Tomcat ユーザーズガイド


11.3.1 ファイルによる情報の収集

表11-2 スナップショットログ収集機能の収集対象情報と収集方法」で収集方法が「ファイル」になっている収集対象情報は,ファイルに含まれた状態で収集されます。ここでは,スナップショットログ収集機能で収集されるファイルについて説明します。

収集対象を変更したい場合は,「11.8.1 収集対象を変更したい場合」を参照してください。

重要

収集対象外のファイルは収集されません。また,収集対象および収集対象外の両方に当てはまるファイルは収集されません。例えば,snapshot.include.paths.<n>とsnapshot.exclude.globs.<n>にそれぞれ同じファイルを指定した場合は,そのファイルは収集されません。

注※

config.properties(uCART設定ファイル)のプロパティです。詳細は,「12.2.4(4) スナップショットログ収集機能に関するプロパティ」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 収集対象のパス

スナップショットログ収集機能の収集対象のパスを次の表に示します。glob形式で表記しています。

表11‒3 スナップショットログ収集機能の収集対象のパス

収集対象のパス(glob形式)

パスの説明

/etc/hosts

ホスト定義ファイルのパス

/var/log/messages*

syslogのパス

/var/log/syslog*

syslogのパス

${CATALINA_BASE}/bin/setenv.sh

Tomcatの環境設定スクリプトのパス

${CATALINA_HOME}/bin/setenv.sh

Tomcatの環境設定スクリプトのパス

${CATALINA_BASE}/conf

Tomcatの設定ディレクトリのパス

${CATALINA_HOME}/conf

Tomcatの設定ディレクトリのパス

<common.base※1の指定値>

ログ出力先ディレクトリのパス

<monitor.log.maintenance.filepath※1の指定値>*

Tomcatプロセスモニタの保守ログのパス

<monitor.log.message.filepath※1の指定値>*

Tomcatプロセスモニタのメッセージログのパス

<snapshot.include.paths.<n>※1の指定値>

追加で指定した収集対象のファイルのパス2

<tracer.log.filepath※1の指定値>*

トレース機能のログのパス

(凡例)

*:ワイルドカードを示します。

注※1

config.properties(uCART設定ファイル)のプロパティです。詳細は,「12.2.4 指定可能なプロパティ」の各プロパティの説明を参照してください。

注※2

複数のパスを収集対象に指定できます。収集対象のファイルを追加したい場合は,「11.8.1(2) スナップショットログの収集対象を追加する」を参照してください。

なお,これらのパスがディレクトリを指す場合,サブディレクトリの情報も収集されます。収集対象のパスにファイルが存在しない場合は,情報が収集されません。

(2) その他の収集対象

表11-3 スナップショットログ収集機能の収集対象のパス」の情報に加え,次の表に示す情報も収集されます。

表11‒4 スナップショットログ収集機能のその他の収集対象

収集対象

説明

config.properties(uCART設定ファイル)

なし

uCARTのバージョン情報ファイル

  • /etc/.hitachi/pplistd/pplistd

  • /etc/.hitachi/ppinfo

  • <uCARTのインストールディレクトリ>/internal/version.dat

uCARTのインストールログ

<uCARTのインストールディレクトリ>/install.log

各アプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタファイル

デプロイされたアプリケーション内の次のファイルが収集されます。

  • /META-INF/context.xml

  • /WEB-INF/web.xml

  • /WEB-INF/tomcat-web.xml

コマンド実行結果格納ディレクトリ

スナップショットログ収集中にコマンドが実行され,結果がファイルに出力されます。コマンド実行結果格納ディレクトリには,これらのファイルが格納されます。

コマンド実行結果格納ディレクトリの詳細は,「11.3.2 コマンドの実行による情報の取得」を参照してください。

(3) 独自の収集対象パス(日立JavaVMを使用する場合)

日立JavaVMを利用している場合,「(1) 収集対象のパス」および「(2) その他の収集対象」で示した情報に加え,スレッドダンプファイルも収集されます。詳細を次の表に示します。

表11‒5 スナップショットログ収集機能で日立JavaVMを利用する場合だけ収集される情報

収集対象

説明

スレッドダンプファイル

Tomcatサーバプロセスが起動してから出力されたスレッドダンプファイルがすべて収集されます。次のファイルが収集対象です。

  • スナップショットログ収集時に要求したスレッドダンプファイル

  • スナップショットログ収集要求以前に出力されたスレッドダンプファイル

なお,スレッドダンプファイルの出力ファイル名および出力内容は,マニュアル「uCosminexus Application Runtime - Cosminexus Developer's Kit for Java 機能解説・リファレンス」を参照してください。

(4) 収集対象外ファイル

スナップショットログ収集機能で収集対象外のファイルパスを次の表に示します。パスはglob形式です。

表11‒6 収集対象外のパス

収集対象外のパス(glob形式)

説明

${CATALINA_BASE}/conf/tomcat-users.xml

Tomcat Managerのログインユーザ定義ファイルのパス

${CATALINA_HOME}/conf/tomcat-users.xml

Tomcat Managerのログインユーザ定義ファイルのパス

<snapshot.log.filepath※1の指定値>*.zip

過去に出力されたスナップショットファイルのパス

<snapshot.exclude.globs.<n>※1の指定値>

収集対象外に指定したファイルのパス2

注※1

config.properties(uCART設定ファイル)のプロパティです。詳細は,「12.2.4(4) スナップショットログ収集機能に関するプロパティ」を参照してください。

注※2

複数のパスを収集対象外に指定できます。収集対象外のパスを指定したい場合は,「11.8.1(1) 特定のファイルおよび特定のディレクトリを収集対象外にする」を参照してください。