6.1　セットアップの前提条件を確認する

ここで説明するセットアップ手順は，uCARTの前提OSをベースイメージとして，TomcatがインストールされたDockerイメージを作成済みであることを前提としています。Tomcatから提供されている公式のDockerイメージも利用できます。

このセットアップ手順で作成，変更するDockerイメージは，次の図に示す階層になることを想定しています。

図6‒1　作成，変更するDockerイメージ

注※

Cosminexus Developer's Kit for Javaが同梱されているuCARTを使用する場合は，他社製のJava Runtime Environment（JRE）は使用しません。そのため，JREがインストールされたDockerイメージがなくても問題はありません。

図中の「（A）TomcatがインストールされたDockerイメージ」は，次の状態となっていることを前提としています。なお，Tomcatから提供されている公式のDockerイメージは，これらの条件を満たしています。

• Tomcatをインストールしている

• Tomcatを起動していない

• 環境変数CATALINA_HOMEがTomcatのインストール先の絶対パスを指すように設定している

• 環境変数CATALINA_BASEを定義していない

• 環境変数PATHに，Tomcatのインストール先直下のbinディレクトリを指す絶対パスが含まれている

• どのバージョンのuCARTもインストールしていない

Cosminexus Developer's Kit for Javaが同梱されていないuCARTを使用する場合は，さらに次の前提条件も含まれます。なお，Tomcatから提供されている公式のDockerイメージを使用する場合，次の条件を満たしているかどうかは，使用するJREによって異なります。Tomcatから提供されている公式のDockerイメージの配布サイトでご確認ください。

• TomcatがインストールされたDockerイメージに，Java SE 8以降，またはJava SE 11以降に準拠するJava Runtime Environment（JRE）がインストール済みであること

• 上記のJREのインストールディレクトリの絶対パスが，環境変数JAVA_HOMEまたはJRE_HOMEにセット済みであること（「${JAVA_HOME}/bin/java」または「${JRE_HOME}/bin/java」が存在すること）

ページの先頭へ