28.1.1 サービスルーチンの一覧

サービスルーチンは,COBOLの言語仕様にない機能を,CALL文で呼び出すプログラムとして提供しているものです。このシステムが提供しているサービスルーチンを次に示します。

<この項の構成>
(1) プログラム実行制御
(2) ダイアログボックス/ウィンドウ
(3) 変換・転記・演算
(4) COBOLの入出力機能

(1) プログラム実行制御

主にCOBOLプログラムの開始/終了時に,プログラムを制御するサービスルーチンです。

プログラム実行制御のサービスルーチンを,次に示します。

サービスルーチン機能OS
FHABJKLS
CBLENDCOBOLの実行環境を終了させる。
CBLABNプログラムを異常終了させる。
CBLARGCコマンド行に指定した引数の個数を取得する。
CBLARGVコマンド行に指定した引数の内容を取得する。
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
注※
COBOLプログラムのCALL文で呼び出して使用するのではなく,他言語のプログラムから呼び出して使用するサービスルーチンです。

サービスルーチンの詳細については,「28.4 プログラム実行制御」を参照してください。

(2) ダイアログボックス/ウィンドウ

ダイアログボックスへの入出力,およびウィンドウへの入出力を制御するサービスルーチンです。

ダイアログボックスのサービスルーチンを,次に示します。

サービスルーチン機能OS
FHABJKLS
JCPOPUP表形式のデータ項目を主画面とは別の画面に表示し,選ばれたブロック番号をインタフェース領域に格納する。×××
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている
×:サポートしていない

サービスルーチンの詳細については,「28.5 ダイアログボックス/ウィンドウ」を参照してください。

(3) 変換・転記・演算

特殊な変換・転記・演算をするためのサービスルーチンです。

変換・転記・演算のサービスルーチンを,次に示します。

サービスルーチン機能OS
FHABJKLS
CBLNCNV英字・英数字・英数字編集・数字編集項目を日本語・日本語編集項目に変換する。
CBLUBITビットデータを論理演算する。
(凡例)
F:HP-UX(IPF)
H:HP-UX(IPF64)
A:AIX(32)
B:AIX(64)
J:Linux(x86)
K:Linux(x64)
L:Linux(IPF64)
S:Solaris(SPARC)
○:サポートしている

サービスルーチンの詳細については,「28.6 変換・転記・演算」を参照してください。

(4) COBOLの入出力機能

COBOLの入出力機能についてのサービスルーチンは次のとおりです。