31.4.1 ccbl2002コマンド

ccbl2002コマンドの入力によって,COBOLソースファイル中のプログラムをコンパイルして,オブジェクトファイルや実行可能ファイルなどを出力できます。

ccbl2002コマンドの形式を次に示します。

形式

ccbl2002 〔オプション〔…〕〕 ファイル名〔…〕

オプション
コンパイラオプションを指定します。
コンパイラオプションの指定方法には,ccbl2002コマンドの引数に指定する方法と環境変数CBLCOPT2002で指定する方法の2種類があります。なお,ccbl2002コマンドの引数と環境変数CBLCOPT2002の両方にコンパイラオプションを指定した場合は,引数で指定したオプションの方が優先されます。
個々のコンパイラオプションの機能と使用方法については,「31.5 コンパイラオプション」を参照してください。
ファイル名
コンパイルするCOBOLソースファイルや,その他必要なファイルの名称を指定します。指定できるファイルの種類は次のとおりです。
  • COBOLソースファイル(.cblほか)
  • オブジェクトファイル(.o)
  • HTMLファイル※1(.htm,.html)
  • ライブラリファイル(共用ライブラリ)※2
注※1
HP-UX(IPF),AIX(32),Solaris(SPARC)で有効です。
注※2
ライブラリファイルやライブラリ検索パスの指定方法は,システムの規則に従ってください。
指定規則
  • 各引数は,一つ以上の空白,タブ,または改行文字で区切ります。
    ただし,ccbl2002コマンドに空白を含むファイル名を指定する場合は,ファイル名をアポストロフィ(')で囲む必要があります。
  • コマンドライン上には,リンカに渡すオプションも指定できます。この場合,-Linkオプションを使用します。-Linkオプションの使い方については,「31.5 コンパイラオプション」を参照してください。
終了コード
ccbl2002コマンドは,次の終了コードを返します。
終了コード意味出力される
エラーメッセージのレベル
0コンパイルは正常終了した。Iレベルエラー
Wレベルエラー
1重大エラーが発生した。Sレベルエラー
2回復不能エラーが発生した。Uレベルエラー
なお,エラーの詳細については,コンパイルリストやエラーメッセージを参照してください。
ccbl2002コマンドのヘルプ
オプションもファイル名も指定しないで,ccbl2002コマンドだけが入力された場合,または-Helpオプションを指定された場合にccbl2002コマンドのヘルプを出力できます。
形式

ccbl2002 〔-Help