HTMLトランスレータでHTMLファイルをCOBOLソースファイルに変換するには,次のように指定します。
- 形式
cblhtmtr 〔-H2cbl〕 HTMLファイル名 〔…〕
- -H2cbl
- 固定形式ソースに変換するオプションです。オプションを指定しなかった場合は,-H2cblが仮定されます。
- HTMLファイル名
- COBOLソースファイルに変換したいHTMLファイルの名前を指定します。複数のHTMLファイル名を指定した場合,別々のCOBOLソースファイルに変換されます。
- 戻り値
- 0:正常終了した場合
- 1:変換中にエラーが発生した場合
- 規則
- HTMLファイル名に指定できるのは,拡張子が.htm,および.htmlのファイルだけです。
- HTMLファイル名に指定するファイル名またはディレクトリ名に空白が含まれる場合,ファイルを引用符( " )で囲って指定します。
- ファイル名の長さが30バイトを超える場合,HTMLファイル名に指定できません。
- HTMLファイル名に指定するファイル名は,COBOLのプログラム名の構文規則に従った名称でなければなりません。プログラム名に指定した英小文字,ハイフン(-),#,¥,@はコンパイル時に別の文字に変換されるため,CBLFILLTEMPLATEサービスルーチンに指定するHTMLファイル名に使用しないでください。
- 絶対パス名の長さが255バイトを超えるファイル名は,HTMLファイル名に指定できません。
- 出力されるCOBOLソースファイルの名称は,「HTMLファイル名.cbl」となります。
- 出力されたCOBOLソースファイルのPROGRAM-IDは,HTMLファイル名から拡張子を除いた名称になります。
- HTMLファイルの変換中にエラーが発生した場合,エラーメッセージが出力されます。出力されるエラーメッセージの形式は,コンパイラが出力するメッセージと同じです。
- 注意事項
- 次の文字列は,HTMLトランスレータの予約語になっています。
- $%
- %$
- REPEAT
- END-REPEAT
- IF
- ELSE
- END-IF
- NULL
「$」および「%」をWebページに出力したい場合,実体参照で記述する必要があります。実体参照での"$","%"の表記を,次に示します。
表示する文字 | 実体参照での表記 |
---|
$ | $ |
% | % |
- HTMLトランスレータで固定形式ソースを作成すると,テキスト領域にある日本語などの多バイト文字は,環境変数LANGの値によって次のような文字コードを使用しているとみなして処理されます。
システム | 環境変数LANGの設定値によって有効となる文字コード※ | 文字コード |
---|
HP-UX(IPF),AIX(32) | シフトJISコード | シフトJISコード |
日本語EUCコード | 日本語EUCコード |
上記以外 | シフトJISコード |
Solaris(SPARC) | シフトJISコード | シフトJISコード |
日本語EUCコード | 日本語EUCコード |
上記以外 | 日本語EUCコード |
- 注※
- 環境変数LANGの設定値と文字コードについては,「付録A COBOLで使用する文字集合」を参照してください。
漢字コードによるコード一覧を次に示します。
漢字コード | 先行コード | 後続コード |
---|
シフトJISコード | 0x81~0x9F,0xE0~0xFC | 0x40~0x7E,0x80~0xFC |
日本語EUCコード | 0xA1~0xFE | 0xA1~0xFE |
- HTMLテンプレートからCOBOLファイルを生成中にHTML拡張言語でエラーが発生した場合,エラーメッセージの行情報がずれて出力されることがあります。