24.4 CGI環境変数へのアクセス

CGIプログラム作成支援機能では,環境変数を使ってCGIプログラムに必要な情報を取得できます。CGIプログラムに必要な情報を提供する環境変数を,CGI環境変数と呼びます。

CGI環境変数から値を取得するには,CBLGETENVサービスルーチンを使用します。また,CGI環境変数の一覧と値をHTML形式で出力するには,CBLPRINTENVサービスルーチンを使用します。各サービスルーチンの詳細については,「24.7 CGIプログラムの作成を支援するサービスルーチン」を参照してください。

次に,アクセスできるCGI環境変数の一覧を示します。

表24-2 CGIプログラム作成支援機能でアクセスできるCGI環境変数

CGI環境変数名説明
AUTH_TYPEユーザを認証するときに使う認証のタイプ
CONTENT_LENGTHPOST要求の場合の入力バイト数
CONTENT_TYPEtext/HTMLのようなMIMEタイプ
HTTPファイルのアップロード用にはmultipart/form-dataがセットされる。
GATEWAY_INTERFACEサーバが使用するCGIプロトコルのバージョン
HTTP_ACCEPTWWWブラウザが受け取るMIMEタイプ
HTTP_COOKIEクッキー情報
HTTP_USER_AGENTクライアントが使用するWWWブラウザ名,バージョン
PATH_INFOCGIプログラムに渡される追加パス情報
(URL中のスクリプト名のあとのクエリー文字列の前にある部分)
PATH_TRANSLATED環境変数PATH_INFOに指定された絶対パス情報
(仮想パス名がディレクトリに展開される)
QUERY_STRINGGET要求の場合,CGIプログラムに渡されるクエリー情報
REMOTE_ADDRクライアントのIPアドレス
REMOTE_HOSTクライアントのホスト名
REMOTE_IDENT要求を出しているクライアント
REMOTE_USERクライアントによって与えられ,サーバに認証されたユーザ名称(AUTH_TYPEが設定されている時だけ有効)
REQUEST_METHODHTTP要求メソッド名("GET"または"POST")
SCRIPT_NAME実行中のCGIプログラム名
SERVER_NAMEサーバのホスト名
SERVER_PORTサーバが動いているホストのTCP/IPポート番号
SERVER_PROTOCOL要求された情報を取り出すプロトコル名とバージョン
SERVER_SOFTWAREクライアントの要求に答えているWebサーバ名とバージョン