6.1.2 アラームの表示(V01-11以降)
「アラーム」とは各マネージャーのメトリクス(CPU使用率・メモリ使用率)の状態を簡易的に監視し,稼働状況を受動的に把握するための概念になります。各マネージャーのメトリクスに対して,「しきい値」および「持続時間」を設定しアラーム設定を有効化することで,メトリクスの値が「しきい値」を超過しているかどうか1分間隔で評価し始めます。
メトリクスの値が「しきい値」を「持続時間」分超過していたと評価されたときに「アラーム発生」状態となります。また「持続時間」の中で1度でも「しきい値」を下回ったと評価された場合には,「アラーム解消」状態となります(なお,評価対象のデータポイントも1分間隔の解像度となっています)。
ポータルでは「アラーム発生」状態および「アラーム解消」状態にそれぞれ変化した時点を契機に,アラームの設定対象としたマネージャー上でJP1イベントを発行します。ポータルから発行するJP1イベントの形式について以下に示します。なお,JP1イベントのメッセージ内の時刻のタイムゾーンはJSTです。
発行契機 |
イベントID |
拡張属性 |
メッセージ形式 |
---|---|---|---|
アラーム発生時 |
アラームの設定機能により設定されたイベントIDが指定されます。 |
|
[ホスト名] 対象メトリクス(CPU使用率/メモリ使用率)がしきい値(しきい値%)を超過しました。(時刻=アラーム発生時刻(YYYY/MM/DD HH:MM:SS)) |
アラーム解消時 |
[ホスト名] 対象メトリクス(CPU使用率/メモリ使用率)がしきい値(しきい値%)を下回りました。(時刻=アラーム解消時刻(YYYY/MM/DD HH:MM:SS)) |
アラームの表示機能では,各メトリクスに対して設定したアラームの詳細情報を表示できます。
メトリクス画面から,[アラーム表示]ボタンをクリックすると,アラームの表示ダイアログが起動します。
表示する項目と説明を以下に示します。
項目 |
説明 |
---|---|
対象ホスト名 |
参照するアラームを設定中のホスト名が表示されます。 表示名はメトリクス表示画面にて選択中のホスト名となります。 |
対象メトリクス |
アラームの表示対象のメトリクスを選択します。 選択を切り替える度,現在の設定内容がダイアログ内に表示されます。
|
アラーム設定の状態 |
参照するアラームに設定中の状態が表示されます。なお,アラーム未設定の状態では「-」が表示されます。
|
しきい値 |
参照するアラームに設定中のしきい値が表示されます。なお,アラーム未設定の状態では「-」が表示されます。 |
持続時間 |
参照するアラームに設定中の持続時間が表示されます。なお,アラーム未設定の状態では「-」が表示されます。 |
イベントID |
参照するアラームの発生時および解消時に発行されるJP1イベントのイベントIDがそれぞれ表示されます。なお,アラーム未設定の状態では「-」が表示されます。 |
重大度 |
参照するアラームの発生時および解消時に発行されるJP1イベントの重大度(SEVERITY)がそれぞれ表示されます。なお,アラーム未設定の状態では「-」が表示されます。 |