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JP1 Cloud Service システム管理 生成AI連携 利用ガイド


2.2.8 ユーザープログラムの設定(任意)(02-40以降)

プログラム実行サービスと連携するために接続情報を設定する必要があります。AWS Lambdaとの連携時に必要な情報を以下の表に示します。

表2‒11 AWS Lambdaとの連携に必要な情報

#

項目

内容

1

AWS Lambdaについて必要な情報

  • AWS LambdaにデプロイされたLambda関数の識別子

  • Lambda関数を実行するIAMロールのARN

  • AWS Lambdaのリージョン

ユーザープログラム呼び出し機能で利用するユーザープログラムを設定ファイル(ai_assistant.yml)およびプロンプト定義ファイル(prompt.chat.ja.yml),ツールプロンプト定義ファイル(tools.ja.yml)に設定情報を定義します。

定義例をまとめたサンプルファイルを「JP1CloudService-生成AI連携_サンプルコンテンツ_ユーザープログラム定義例.zip」にまとめて提供します。

  1. ユーザープログラムのツールプロンプト定義

    ツールプロンプト定義ファイルにツールの名前,説明,引数を定義します。カスタムエージェントはツールの説明を参照して,実行すべきツールを決定するため,生成AIがツールを選ぶための情報を記載する必要があります。

    引数はユーザープログラムの実装に合わせた設定にする必要があります。定義例のサンプルは,「JP1CloudService-生成AI連携_サンプルコンテンツ_ユーザープログラム定義例.zip」のLambda関数とtools.ja.ymlファイルを参照してください。複数のツールを定義する場合は複数定義してください。

  2. ユーザープログラムを実行するユーザープログラム呼び出しツールの設定

    設定ファイルのservice.langchain.tools[]にユーザープログラム呼び出しツールを定義します。ツール名(service.langchain.tools[].name)はツールプロンプト定義ファイルで定義したツール名と一致させる必要があります。ユーザープログラム呼び出しツールの情報(service.langchain.tools[].aws_lambda_function)には呼び出す対象のユーザープログラムの情報を指定します。(1)に合わせて複数のツールを定義する場合は複数定義してください。

  3. カスタムエージェントの設定

    設定ファイルのservice.langgraph.workflows[].nodes.supervisor.child_agents.custom_agentにカスタムエージェントを定義します。ワークフローの定義は「2.2.3 ワークフローの設定(02-30以降)」を参照してください。

  4. カスタムエージェントのプロンプト設定

    プロンプト定義ファイルに,(3)で定義したカスタムエージェントのプロンプトを定義します。プロンプトの定義例は「JP1CloudService-生成AI連携_サンプルコンテンツ_ユーザープログラム定義例.zip」のprompts.chat.ja.ymlを参照してください。

  5. カスタムエージェントとプロンプトの紐づけ

    設定ファイルのservice.langchain.prompts[]にカスタムエージェントが利用するプロンプトを定義します。この時,以下が一致する必要があります。

    • service.langchain.prompts[].nameはプロンプト定義ファイルのcustom_agent[].nameを指定

    • service.langchain.prompts[].toolsは(1)および(2)で定義したツール名を指定します。複数のツールを一つのカスタムエージェントに紐づける場合は複数のツール名をカンマ区切りで指定します。

    • service.langchain.prompts[].applied_node.workflows[]は(3)で定義したワークフロー名を指定

    • service.langchain.prompts[].applied_node.nodeは(3)で定義したカスタムエージェント名を指定