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JP1 Cloud Service システム管理 生成AI連携 利用ガイド


2.1.2 お客様が用意するもの

お客様が用意する必要のあるものを以下に示します。

〈この項の構成〉

(1) 連携サービス

本プログラムを利用する際に事前準備が必要な構成要素を以下に示します。

なお,各連携サービスの利用料金につきましては,お客様負担となります。

表2‒1 本プログラムで必要な構成要素

#

構成要素(顧客準備物)

必須/任意

説明

1

Azure OpenAI Service

#3とどちらか片方が必須

本プログラムが連携する生成AIサービスとして必要です。GPT-3.5とGPT-4が利用可能です。

なお,利用料金につきましては,トークン数によって決定いたしますが,お客様が送信された問い合わせ本文に加え,プロンプト作成機能により追加された文章が,トークンの対象となりますので,ご了承ください。利用料金の詳細は,「付録A 連携サービス」を参照してください。

2

Azure AI Search

任意

本プログラムが連携する検索サービスです。「1.5.3ユーザーコンテンツ取得機能」を使用して,生成AIにユーザーコンテンツを参照させて回答させる場合に必要です。本プログラムで指定するスキーマのインデックスを作成する必要があります。利用料金の詳細は,「付録A 連携サービス」を参照してください。

3

Amazon Bedrock

#1とどちらか片方が必須

本プログラムが連携する生成AIサービスとして必要です。Claude3が利用可能です。

なお,利用料金につきましては,トークン数によって決定いたしますが,お客様が送信された問い合わせ本文に加え,プロンプト作成機能により追加された文章が,トークンの対象となりますので,ご了承ください。利用料金の詳細は,「付録A 連携サービス」を参照してください。

4

Knowledge Bases for Amazon Bedrock

任意

本プログラムが連携する検索サービスです。「1.5.3 ユーザーコンテンツ取得機能」を使用して,生成AIにユーザーコンテンツを参照させて回答させる場合に必要です。本プログラムで指定するスキーマのインデックスを作成する必要があります。利用料金の詳細は,「付録A 連携サービス」を参照してください。

5

Identity and Access Management(IAM)ロール

#3または#4を使う場合必須

本プログラムがお客様のAWSリソースと連携するために必要な認証・認可リソースとしてIAMロールが必要です。Amazon Bedrockを使用する場合は「InvokeModel」,Knowledge Bases for Amazon Bedrockを使用する場合は「Retrieve」アクションが有効なロールを用意してください。また,JP1 Cloud ServiceのAWSアカウントからのAssumeRoleアクションを許可するように設定してください。

Azureの各サービスとプライベートエンドポイントを利用したプライベート通信を行なう場合は,システム管理マネージャーとインターネットVPN接続が可能な状態である必要があります。設定方法の詳細は「JP1 Cloud Service ジョブ管理・システム管理 導入ガイド」の「1.2.3 接続の手順(Azureの場合)」を参照してください。

AWSの各サービスとプライベートエンドポイントを利用したプライベート通信を行なう場合はシステム管理マネージャーとAWS Transit Gatewayを経由した接続が可能な状態である必要があります。設定方法の詳細は「JP1 Cloud Service ジョブ管理・システム管理 導入ガイド」の「1.2.2 接続の手順(AWSの場合)」を参照してください。

また,本機能においてAzureの各サービスとのプライベート通信を実現するためには,システム管理マネージャーに対して設定を施す必要があります。本機能をご利用中に以下のいずれかを行いたい場合は,サービス窓口へお問い合わせください。