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JP1 Cloud Service ジョブ管理 バージョンアップ 利用ガイド


1.3 新環境へのデータ移行

ジョブ管理のバージョンアップにおける旧環境から新環境へのデータ移行について,JP1 Cloud Service側で移行可能なデータや一部お客様にて対応が必要なデータ,移行ができないデータがあります。

ジョブ管理のバージョンアップで新環境へ移行する各データ項目の移行可否を以下に示します。

#

データ項目

旧環境のバージョン

移行可否

説明

1

JP1ユーザー

共通

ジョブ管理マネージャーに登録されているJP1ユーザーの情報をJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

2

実行エージェント情報

共通

実行エージェントまたは実行エージェントグループの定義情報をJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

3

ジョブ定義

共通

スケジューラーサービスにあるユニットの定義情報をJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。ただし,ジョブユニットの所有者が「空白」の場合,ジョブ定義が一致しないことがあります。また,ルートジョブグループ(JP1CLOUD01〜10)をデフォルトの定義情報から変更している場合,新環境へ移行できません。

4

スケジュール

共通

ジョブネットのスケジュール情報をJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

5

カレンダー

共通

ルートジョブグループのカレンダー情報をJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

6

ジョブの実行結果

共通

×

スケジューラーサービスにあるジョブに実行結果の情報は新環境に移行できません。

7

実行登録状態

共通

×

実行登録をしているユニット情報一覧の情報は新環境に移行できません。

8

一時変更情報

共通

×

保留状態や計画一時変更状態,実行結果詳細情報は新環境に移行できません。

9

サーバ内ログ

共通

×

サービスポータルからダウンロード可能なログ,ジョブ稼働実績,認証ログの情報は新環境に移行できません。ただし,旧環境のジョブ管理が稼働している場合,参照することができます。

10

メトリクス情報

V01-10以降

×

ジョブ管理マネージャーのCPU使用率やメモリ使用率等の利用状況の情報は新環境に移行できません。ただし,旧環境のジョブ管理およびサービスポータルが稼働している場合,参照することができます。

11

JP1/AJS3 - WebConsole監視設定

共通

×

JP1/AJS3 - WebConsoleが使用するファイル情報はJP1 Cloud Service側で新環境に移行できません。お客様側で新規登録を行う必要があります。

12

ホスト名情報

共通

ジョブ管理マネージャーに登録されたサーバのホスト情報はJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

13

/usrfile(ユーザーデータ領域)

V01-12以降

/usrfile配下のお客様データはJP1 Cloud Service側で新環境に移行します。

(凡例)

○:JP1 Cloud Service側で実施

△:JP1 Cloud Service側で実施(制限あり,一部お客様側で対応)

×:移行できない