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JP1 Cloud Service システム管理 利用ガイド


4.1.1 監視サービスを構成する要素(V02-00以降)

システム管理における監視サービスを構成する主な要素を以下に記載します。

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機能

説明

1

製品プラグイン

JP1/IM3の連携機能として動作し,監視エージェントの構成,パフォーマンスデータ,JP1イベントを管理するコンポーネントです。

2

統合エージェント基盤

エージェントの管理機能,システム管理マネージャーホストと統合エージェントホスト間の通信の代理機能,コマンド実行機能,定義ファイル操作機能,エージェントインストール機能を提供します。

3

統合エージェント管理基盤

システム管理マネージャーホスト側で動作する統合エージェント基盤のプログラム(imbaseとimbaseproxy)の総称です。

4

統合エージェント制御基盤

統合エージェントホスト側で動作する統合エージェント基盤のプログラム(imagentとimagentproxy)の総称です。

5

アドオンプログラム

統合エージェントホストにインストールする追加機能のプログラムです。Prometheus,Alertmanager,Fulentd,各種Exporterを指します。

6

IM-DD

JP1/IM3 - Managerを構成するコンポーネントです。デジタルダッシュボードを提供します。

7

統合エージェント情報管理DB

統合エージェントの情報を管理するDBです。

システム管理マネージャーホストのPostgreSQL上に作成します。

8

Prometheus(性能監視機能)

サーバやインフラなどのリソースをプル型で監視するOSS。Prometheus server,Alertmanagerをまとめた総称です。監視モジュールのコンポーネントとして構成します。

性能監視機能は,アドオンプログラムのPrometheus,Alertmanager,Exporterで構成され,以下の2つの機能を提供します。

  • Exporter経由でパフォーマンスデータを取得し,システム管理マネージャーにパフォーマンスデータを送信します。

  • 取得したパフォーマンスデータの閾値監視を行う。条件に該当した場合は,JP1/IM3-Managerにアラートを通知します。

システム管理マネージャーに送信したパフォーマンスデータやアラートは統合オペレーション・ビューアーで参照することができます。

9

Exporter

メトリクス形式のパフォーマンスデータを,特定のURLで返却するOSS群。OSやデータベース,クラウドなど,様々な監視対象ごとにExporterが公開されています。監視モジュールのコンポーネントとして構成します。

10

Fluentd(ログ監視機能)

アプリケーションのログデータを収集管理するOSS,ログトラップ,ログ収集に使用します。

ログ監視機能は,アドオンプログラムとして,ユーザー環境のログを監視し通知する機能を提供します。

OSSのFluentdを使用し,監視対象のログファイルに出力される情報,および,Windowsのイベントログに出力される情報をJP1イベントに変換します。JP1イベントはシステム管理マネージャーのJP1/Baseに登録され,IM-Viewや統合オペレーション・ビューアーで表示することができます。