3.3.5 SAPライブラリの配置(V02-40以降)
JP1/AJS3(ジョブ管理)のマネージャーにSAPライブラリやサーバー証明書の配置や取得ができます。
マネージャー一覧画面から,対象のマネージャーを1つ選択して[SAPライブラリ配置]ボタンをクリックします。起動する以下のダイアログに必要な情報を入力して内容に誤りがないことを確認(チェック)し,[実行]ボタンをクリックして配置します。入力項目に何も指定されていない場合,[実行]ボタンは活性化しません。
ERP連携オプションを契約されていないマネージャーの場合,[SAPライブラリ配置]ボタンが非活性となり,操作できません。複数選択した場合やステータスが操作中のマネージャーを選択した場合,またはマネージャー種別が「ジョブ管理」以外の場合,[SAPライブラリ配置]ボタンが非活性となり,操作できません。
- 注意事項
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配置するSAPライブラリなどに誤りがないことを事前に確認してください。サービスで対応するバージョン情報などについては,JP1 Cloud Service ジョブ管理 ERP連携 利用ガイドを参照してください。
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ディザスタリカバリオプションを契約されていて,災対環境で稼働中の際には,この機能を利用してライブラリ・ファイルの配置や作成を実施しないでください。
項目
説明
指定要否
マネージャーホスト名
選択したマネージャーホスト名が表示されます。
−
SAP NetWeaver RFC Library
配置するSAP NetWeaver RFC Libraryを1つ追加します。このファイルは,ERP連携オプションで提供する機能を利用するために必ず配置が必要になります。
指定するファイルはSAPが提供する解凍ツールで解凍済みのファイルをまとめたzipファイルとし,ファイル名の長さは64バイト以内で,半角英数字と以下の記号から成るファイル名を指定可能です。
- 使用できる記号
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- _ .
なお,指定するzipファイルを作成・圧縮時には,配置対象のファイル一式を格納したlibフォルダを圧縮し,解凍時には解凍先直下にlibフォルダが展開される(このlibフォルダ内にファイル一式が格納される)ように作成してください。
任意
SAP Cryptographic Library
配置するSAP Cryptographic Libraryを1つ追加します。このファイルは,WebSocket RFC(S/4HANA Cloud)との接続を行う場合に配置が必要になります。
指定するファイルはSAPが提供する解凍ツールで解凍済みのファイルをまとめたzipファイルとし,ファイル名の長さは64バイト以内で,半角英数字と以下の記号から成るファイル名を指定可能です。
- 使用できる記号
-
- _ .
なお,指定するzipファイルを作成・圧縮時には,配置対象のファイル一式を直接選択・指定して圧縮し,解凍時には解凍先直下にファイル一式が展開されるように作成してください。
任意
サーバー証明書
配置するサーバー証明書を1つ追加します。このファイルは,WebSocket RFC接続でTLSによる暗号化通信(サーバー認証)を行う場合に配置が必要になります。
指定するファイルのファイル名の長さは64バイト以内で,半角英数字と以下の記号から成るファイル名を指定可能です。
- 使用できる記号
-
- _ .
なお,前提として,SAP Cryptographic Libraryの配置が必要になります。
任意
クライアント証明書の作成
WebSocket RFC接続でTLSによる暗号化通信(サーバー認証に加えてクライアント認証)を行う場合に選択します。選択して実行した場合,クライアント証明書が作成されます。
デフォルトは「しない」が選択されています。
なお,前提として,サーバー証明書の配置が必要になります。
任意
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[ライブラリダウンロード]ボタンをクリックすると,システムに配置されているライブラリ一式を取得できます。ライブラリファイルがない場合には,その旨を知らせるメッセージが表示されます。
また,[証明書ファイルダウンロード]ボタンをクリックすると,システムに配置されているサーバー証明書やクライアント証明書などの証明書ファイルを取得できます。ファイルがない場合には,その旨を知らせるメッセージが表示されます。