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 システム管理者 クイックリファレンス


3.1.5 管理サーバ(SVP)の要件(VSP E590およびVSP E790

VSP E590およびVSP E790の場合、SVPはストレージシステムとセットで納入されます。このため、SVPをご用意いただく必要はありませんが、必ずこのSVPを使用してください。

〈この項の構成〉

(1) SVPのハードウェア仕様(VSP E590およびVSP E790

SVPのハードウェア仕様は、ハードウェア リファレンスガイドを参照ください。

(2) 管理サーバ(SVP)の電源ON/OFFに関する注意事項(VSP E590およびVSP E790

VSP E590およびVSP E790は、セットで納入されるSVPを常時監視しています。VSP E590およびVSP E790SVPと15分間連続して通信できない場合、VSP E590およびVSP E790はGUM-SVP間通信障害(7d0cxx)を通知します。そのため、SVPには、電源ONとOFFに関する制約があります。

電源ONに関する制約

SVPを電源ONにした後、装置の電源をON。または、装置の電源をONにした後、15分以内にSVPの電源をON。

電源OFFに関する制約

装置の電源をOFFにした後、SVPの電源をOFF。または、SVPの電源をOFFにした後、15分以内に装置の電源をOFF。

メモ
  • SVPの電源は、リモートでON/OFFできません。

  • 管理クライアントからVSP E590またはVSP E790に直接アクセスする場合、事前にSVPの電源をONしてください。管理クライアントは、SVPに内蔵されているHUBを経由してストレージシステムにアクセスします。

(3) IPアドレスを変更する場合の注意事項

VSP E590VSP E790またはSVPのIPアドレスの変更により、VSP E590またはVSP E790SVPと15分間連続して通信できない場合、VSP E590およびVSP E790はGUM-SVP間通信障害(7d0cxx)を通知します。

(4) SVPのソフトウェア仕様(VSP E590およびVSP E790

表3‒2 SVPにインストールされているソフトウェア

項目

仕様

SVPのOS

Windows 10 Enterprise

Webブラウザ

Internet Explorer 11

Storage Navigatorと一緒にインストールされるソフトウェア

  • JavaまたはJRE(Java Runtime Environment)

  • Java(Client)またはJRE(Client)

  • Strawberry Perl

  • Apache

  • Jetty

  • OpenSSL

  • PuTTY(ssh2 対応)

メモ
  • セキュリティを確保するため、お客様でWindows Updateを実施してください。

  • 次に示すソフトウェア以外はインストールしないでください。

    • OSの更新プログラム

    • 弊社が、お客様毎に使用を許可したソフトウェア

    • ウイルス検出ソフトウェア

    • SVPソフトウェアのインストールメディアに含まれるプログラム(ただし、ストレージ管理ソフトウェアとSVPソフトウェアはインストールしないでください。)

    • SVPソフトウェアを使用するために必要なソフトウェア

    • プログラムプロダクトのインストールメディアに含まれるソフトウェア

    • プログラムプロダクトを使用するために必要なソフトウェア

  • 装置とセットで納入されるインストールメディアを保管願います。インストールメディアは、SVP保守作業の際に使用します。

    インストールメディアを紛失された場合、インストールメディアを入手してください。

  • SVPソフトウェアの再インストールやSVP交換などの保守作業は弊社が行います。このため、インストールメディアを準備した後に保守を依頼し、保守作業が始まる前に保守員にお渡しください。

(5) 管理サーバ(SVP)の保守用アカウントとユーザアカウント(VSP E590およびVSP E790

保守用アカウントについて

VSP E590およびVSP E790の場合、SVPのハードウェア障害、およびSVPソフトウェアの再インストールを要する障害のトラブルシュートは、保守員が行います。これらのトラブルシュートに備え、SVPに保守用アカウントが設定されています。保守用アカウントとパスワードは、SVPの納入時に添付されている書類に記載されています。

SVPの納入時に設定されている保守用アカウントとパスワードは変更してください(「3.2.5 VSP E590およびVSP E790とセットで納入されるSVPの保守用アカウントを変更する場合の注意事項」を参照)。なお、保守用アカウントのセキュリティの「アカウントの種類」は「管理者」に設定してください。また保守員が保守作業を行う際に、変更後の保守用アカウントとパスワードを保守員に伝えてください。

ユーザアカウントについて

SVPの操作はユーザアカウントを用いて行います。保守用アカウントでは操作しないでください。ユーザアカウントは、保守用アカウントを使用して作成してください(「3.2.4 SVPにユーザアカウントを登録する」を参照)。