1.12.3 ホストバスアダプタに優先度を設定する
背景
ホストバスアダプタとポートが多対多で接続されている場合は、優先WWNと非優先WWNを設定し、これらとポートの間のトラフィックをそれぞれ測定して、分析する必要があります。
優先WWN優先WWNとは、処理の優先度の高いホストバスアダプタ、非優先WWN非優先WWNとは、処理の優先度の低いホストバスアダプタです。優先度の高いホストに内蔵されているホストバスアダプタは優先WWNに、優先度の低いホストに内蔵されているホストバスアダプタは非優先WWNに設定します。
- 注意
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SPMグループに登録済みのWWNは、この操作では優先度を変更できません。
前提条件
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必要なロール:ストレージ管理者(システムリソース管理)ロール
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Storage Navigatorのサブ画面を使用できること(詳細はHitachi Device Manager - Storage NavigatorユーザガイドのStorage Navigatorサブ画面の使い方に関する章を参照)。
操作手順
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次のどちらかの方法で、[性能モニタ]画面を表示します。
Hitachi Command Suiteを使用する場合:
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[リソース]タブで[ストレージシステム]ツリーを展開します。ローカルストレージシステムを右クリックし、[性能モニタ]を選択します。
Storage Navigatorを使用する場合:
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[分析]ツリーから[性能モニタ]を選択します。
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[Server Priority Manager]をクリックします。
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をクリックして、Modifyモードに変更します。
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[Server Priority Manager]画面で[Server Priority Manager]をクリックします。
[優先ポート制御]画面が表示されます。
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[WWN]タブを選択します。
[WWN]タブの左側にツリーが2つ表示されます。左上のツリーには、ストレージシステムのポートが一覧表示されます。
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画面右上のドロップダウンリストから[All]を選択します。
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左上のツリーで、ポートを1つ選んでダブルクリックします。
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ポートの下に表示されている[モニター対象]をダブルクリックして展開します。
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[モニター対象]の下に、Server Priority Managerの制御の対象としたいホストバスアダプタ(WWN)がすべて表示されていることを確認します。
WWNがすべて表示されていない場合は、[モニター対象]の下にすべて移動させてください。
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[モニター対象]を選択して、モニタリングの対象となっているホストバスアダプタの情報を、ツリー右側のリストに一覧表示します。
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リストで、優先WWNにしたいホストバスアダプタ(WWN)を選択して右クリックし、ポップアップメニューから[Non-Prio. ->> Prio.]を選択します。
優先WWNの[属性]欄に[Prio.]という表示が現れます。 優先WWNを複数設定する場合は、この操作を繰り返してください。
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リストで、非優先WWNにしたいホストバスアダプタ(WWN)を選択して右クリックし、ポップアップメニューから[Prio. ->> Non-Prio.]を選択します。
非優先WWNの[属性]欄に[Non-Prio.]という表示が現れます。 非優先WWNを複数設定する場合は、この操作を繰り返してください。
[Non-Prio.]に設定したWWNに対しては、上限値を設定する必要があります。
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手順7で選択しなかった各ポートに対して、手順7~12を繰り返します。
1つのホストバスアダプタが複数のポートに接続している場合は、1つのポートに対してホストバスアダプタを優先WWNまたは非優先WWNに設定すると、ほかのポートに対しても自動的に同じ設定になります。
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[優先ポート制御]画面で[適用]をクリックします。
今までの設定内容がストレージシステムに適用されます。
ホストバスアダプタに優先度を設定したら、トラフィック(I/Oレートおよび転送レート)を測定してください。