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2.1.4 クローン

ストレージシステム内のデータを配布する場合などに、クローンを実行して効率的にデータを配布できます。

クローンの概要を次に示します。

[図データ]

クローンを実行するためには、論理ボリュームをプライマリボリューム、DP-VOLをセカンダリボリュームとするペアを作成します。クローンを実行するためのペアをクローン属性のペアと呼びます。また、セカンダリボリュームはそれぞれ第2 階層のセカンダリボリュームともペアを作成できます。第1 階層(L1)のセカンダリボリュームは、第2 階層(L2)のセカンダリボリュームともペアを作成できます。階層は第3 階層(L3)まで作成でき、1 個のプライマリボリュームに対して実行できるクローンは、最大1,024個(スナップショットデータを取得する場合は、スナップショットデータの数と合わせて最大1,024個)です。

クローン属性のペアを分割すると、プライマリボリューム全体のデータが非同期でセカンダリボリュームにコピーされます。コピーが完了するとペアが削除され、セカンダリボリュームは単一のボリューム(DP-VOL)となります。このボリュームは、プライマリボリュームと同じ状態のボリュームとして使用できます。これを、クローンの実行と呼びます。

メモ

クローンとは、プライマリボリューム全体のデータをセカンダリボリュームにコピーして単一のボリュームにするまでの一連の動作のことであり、クローンを実行した結果作成されるボリュームのことはクローンと呼びません。