15.1.1 運用例1
ボリュームを再利用するために、ボリュームのデータを完全に消去します。
条件
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前提とする構成は次のとおりです。
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サーバ(RAID Managerを使用する場合)
RAID Managerがインストールされていること
RAID Managerの環境は設定済みで、ストレージ内のボリュームに対してコマンドを実行できること
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データを消去するボリューム
ボリュームID:100
ボリュームID:200
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データを消去しないボリューム
ボリュームID:300
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ストレージシステムのユーザ名とパスワード
ユーザ名:user00
パスワード:password00
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2回目に上書きするダミーデータには、任意のデータパターンを指定できます。ここでは、2回目に上書きするデータパターンは「0x55aa55aa」とします。
- 注意
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一度消去したデータは復元できません。コマンドを実行する前に、データを消去するボリュームが正しいか、十分に確認してください。
(1) サンプルコード1-1:ボリュームのデータの消去
前提条件
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ボリュームのI/Oが停止していること
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ボリュームが他のボリュームとペアを組んでいないこと
操作手順
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内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムにログインします。
コマンド例:
# raidcom -login user00 password00
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データ消去の対象となるボリュームをすべて閉塞します。
コマンド例:
# raidcom modify ldev -ldev_id 100 200 -status blk
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閉塞したボリュームのデータを消去します。
コマンド例:
# raidcom initializec ldev -operation shrd 0x55aa55aa -ldev_id 100 200
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データの消去が完了したことを確認します。
コマンド例:
# raidcom get command_status # echo $? 0
コマンドの戻り値に0が返ってきていることを確認します。戻り値が0になっていれば正常に完了しています。
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内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムからログアウトします。
コマンド例:
# raidcom -logout
コマンドの詳細については、RAID Managerコマンドリファレンスを参照してください。