15.1 ボリュームシュレッディングによるデータ漏えいの防止
次のような運用をするときに、ボリュームのデータを消去しておくことで、データの漏洩を防止できます。
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運用が終了しているボリュームを、別の用途で使用したい
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ドライブを破棄したい
ボリュームに意味のないダミーデータを繰り返し上書きすることで、そのボリュームにもともと書き込まれていたデータを完全に消去できます。
操作イメージ
対象のボリュームを閉塞させてから、データを消去します。
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ボリュームを閉塞する
対象のボリュームへのアクセスを切断するために、内蔵CLIまたはRAID Managerを使ってボリュームを閉塞させます。操作ミスを防止するために、ボリュームを閉塞してからでないとデータを消去できません。
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ボリュームのデータを消去する
内蔵CLIまたはRAID Managerを使って、対象のボリュームのデータを消去します。意味のないダミーデータを繰り返し上書きすることで、ボリュームのデータを消去します。次の順序でダミーデータを上書きします。
1回目:0x00000000
2回目:0xFFFFFFFF
3回目:0x00000000
なお、2回目に上書きするダミーデータには、任意のデータパターンを指定できます。
- 〈この節の構成〉