9.1 サーバを使用したボリュームのフルバックアップとリストア
次の例は、サーバを使用してボリュームをフルバックアップする方法を示しています。バックアップのプロセスが、サーバを経由しないで、バックアップ中であってもサーバに負荷を掛けることなくストレージシステム内部だけで実行されます。これによってサーバのサービスを停止する必要がありません。これは、サーバに負荷を掛けることなくバックアップしたい場合に有効な方法です。
ご準備いただくリソース
バックアップ用のボリュームを作成するためのストレージ領域
操作の概要
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業務サーバのデータをバックアップするときの操作イメージを次に示します。
業務サーバが使用しているボリューム(プライマリボリューム)のデータを、バックアップ用のボリューム(セカンダリボリューム)にコピーします。
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業務サーバのデータを復旧するときの操作イメージを次に示します。
①:業務サーバのサービスを停止して、プライマリボリュームへのI/Oを停止します。
②:セカンダリボリュームに格納されているバックアップデータを、プライマリボリュームにコピーします。
③:業務サーバのサービスを再開します。
- ヒント
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セカンダリボリュームへのデータのバックアップ完了後、バックアップしたデータをバックアップサーバから磁気テープなどの外部媒体にコピーできます。バックアップ時にプライマリボリュームへの接続が不要であるため、業務サーバで稼働中のサービスに影響を与えることはありません。
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複数のプライマリボリュームのデータをまとめてバックアップしたい場合は、RAID Managerの構成定義ファイルでボリュームをグループ化することで一括して実施できます。詳細についてはRAID Manager ユーザガイドを参照してください。
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