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コンパスドキュメント


16.1.1 容量不足を通知するためのユーザ定義しきい値を設定する

内蔵CLIまたはRAID Managerを使用してプールの容量不足を注意喚起するためのユーザ定義しきい値を設定します。

前提条件

メモ

プールのユーザ定義しきい値は次の2種類があります。

ユーザ定義しきい値

危険レベル

デフォルト

WARNING

70%

High water mark

80%

このためユーザ定義しきい値を指定しなくても、プールの使用量が70%を超えると警告メッセージが発行されます。

High water markをデフォルトの80%のままWARNINGを変更する場合は80未満の数値を指定してください。

High water markは単独で変更できません。WARNINGとHigh water markを同時に指定してください。

High water mark80%以外に変更した場合、以降の変更は必ずWARNINGとHigh water markを同時に指定してください。

High water markを80%以外の数値から80%に戻しても、引き続きWARNINGとHigh water markを同時に指定してください。

操作手順

  1. 内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムにログインします。

  2. ストレージシステム内部に蓄積されている不要なエラー情報をクリアします。

    コマンド例:

    #raidcom reset command_status
  3. 設定内容を確認します。

    コマンド例:

    #raidcom get dp_pool

    出力される情報の[W (%)]がWARNINGの設定値、[H (%)]がHigh water markの設定値です。

    確認の結果、ユーザ定義しきい値を変更する必要がない場合は作業を終了します。

  4. ユーザ定義しきい値を変更します。

    引数の-poolにプールの番号、-user_thresholdにWARNINGとHigh water markを指定します。

    WARNINGを75%、High water markを85%に変更する場合の例を示します。

    コマンド例:

    #raidcom modify pool -pool 0 -user_threshold 75 85
  5. 設定内容を反映します。

    コマンド例:

    #raidcom get command_status
  6. 設定内容を確認します。

    コマンド例:

    #raidcom get dp_pool

    出力される情報の[W (%)]がWARNINGの設定値、[H (%)]がHigh water markの設定値です。

  7. 内蔵CLIまたはRAID Managerでストレージシステムからログアウトします。