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Hitachi Storage Advisor Embedded ガイド 


9.2 ボリュームの稼働状況を性能グラフで確認する

IOPS、平均応答時間(サーバからの要求の応答にかかる時間)、転送速度の状態をボリュームごとに表示して稼働状況を確認します。各性能グラフの内容は、csvファイルとしてダウンロードすることもできます。

前提条件

次の情報を確認しておくこと。

メモ

Windows Serverで、Internet Explorerを使用して性能グラフの内容をcsvファイルにエクスポートする場合は、Internet Explorerセキュリティ強化の構成を無効にして実施してください。

操作手順

  1. ダッシュボードの[サーバ]、またはナビゲーションバーの[サーバ]をクリックします。

  2. サーバ名をクリックして、詳細画面を表示します。

  3. ボリューム名をクリックして、詳細画面を表示します。

    ボリュームに対してQoSの設定が有効なときは、ボリュームの詳細画面および[稼働状況監視]タブに表示される項目が通常とは異なります。

  4. [稼働状況監視]タブのIOPS、平均応答時間、転送速度のそれぞれのグラフでボリュームの稼働状況を確認します。

    ボリュームの詳細画面は次の構成になっています。

    [図データ]

    • ボリュームの概要

    • QoSの設定内容

      ボリュームに対してQoSの設定が有効なときに表示されます。

      [QOSアラート発生時刻]タブの発生時刻は、アラートが発生した最終発生時刻が表示されます。

      メモ
      • アラート発生時刻は、GUIを使用する場合、管理PCのシステムに設定されたタイムゾーンに基づく時刻が表示されます。REST APIを使用する場合、協定世界時(UTC)に基づく時刻が返ります。

      • ストレージシステムのタイムゾーンを変更すると、タイムゾーンを変更する前のアラート発生時刻が不正な値となります。

    [図データ]

    • 稼働状況の性能グラフ

      ボリュームに対してQoSの設定が有効なときは、性能状況のグラフに表示される項目が通常とは異なります。

      QoSの設定が有効な場合に表示される項目について次に示します。

      [稼働状況監視]タブ(IOPS)

      表示項目

      説明

      [サーバ要求]

      サーバからのコマンド要求数

      [稼働状況]

      ストレージシステムが処理したコマンド数

      [上限値]

      [IOPS上限値]に設定されている値

      [下限値]

      [IOPS下限値]に設定されている値

      [稼働状況監視]タブ(平均応答時間)

      表示項目

      説明

      [実測値]

      サーバからの要求の応答にかかる時間

      [目標値]

      [目標値]に設定されている値

      [稼働状況監視]タブ(転送速度)

      表示項目

      説明

      [サーバ要求]

      サーバからのコマンド要求に付随するデータ転送速度

      [稼働状況]

      ストレージシステムが実際に処理したデータ転送速度

      [上限値]

      [転送速度上限値]に設定されている値

      [下限値]

      [転送速度下限値]に設定されている値

      注意
      • サーバとストレージシステム間のI/O情報をモニタリングします。ストレージシステム間のI/O情報はモニタリングの対象に含みません。

      • 性能状況のグラフに表示される時刻が通常とは異なり、ストレージシステム側でデータを計測したときの時刻が表示されます(通常はクライアント側でデータを取得したときの時刻)。

    メモ

    ストレージシステムから性能情報が取得できなかった場合は、グラフが連続して表示されません。