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 システム管理者 クイックリファレンス


3.22.27 管理GUIでアラートを確認した場合の対処手順

背景

管理GUIでアラートを確認した場合、maintenance utilityの操作画面を表示してください。

maintenance utilityは、ストレージシステムの状態を常時監視し、画面左上に表示します。

トラブルが発生すると「Warning」または「Failed」と表示されます。下記の操作によりトラブルの詳細を調べてください。

ストレージシステム状態がFailed、Warningの場合は、maintenance utility画面で参照していないアラート(SIM: Service Information Message)の有無と、そのアラートのSIMリファレンスコードとアクションコードを確認して弊社保守員に連絡してください。

操作手順

  1. ストレージシステムの状態を確認します。

  2. ヘッダエリアで、[アラート]をクリックします。

    [アラート]タブが表示されます。

    [図データ]

    ストレージシステムの状態

    説明

    未参照アラート (SIM)

    ナビゲーションエリア

    [アラート]ボタンのアイコン/色

    Failed

    システムダウンが発生している可能性のあることを示します。

    なし

    [図データ]

    [図データ]

    あり

    [図データ]

    [図データ]

    Warning

    部品状態にBlocked、Warningがあることを示します。

    なし

    [図データ]

    [図データ]オレンジ

    あり

    [図データ]

    [図データ]オレンジ

    Ready

    部品状態がすべて正常であることを示します。

    なし

    [図データ]

    [図データ]

    あり

    [図データ]

    [図データ]

    Power-on in progress

    電源ON中であることを示します。

    [図データ]

    Power-off in progress

    電源OFF中であることを示します。

    [図データ]

    Unknown

    そのほか(電源をONにする前の状態など)

    [図データ]

  3. [アラート]タブで、[DKC]、[GUM (CTL1)]、および[GUM (CTL2)]をクリックし、参照していないアラート(SIM)がないか確認します。

    [図データ]
  4. [アラートID]の文字列をクリックすると、[アラート詳細]画面が表示されます。アラートの内容を確認します。

    [図データ]
  5. 手順4で確認したSIMリファレンスコード、アクションコードを弊社保守員に連絡してください。

〈この項の構成〉

(1) アラート詳細の確認方法

背景

弊社保守員からアラート詳細に表示される内容の確認をお願いする場合があります。

依頼があった場合、次の手順に従って確認してください。

操作手順

  1. ヘッダエリアで、[アラート]をクリックします。

    [アラート]タブが表示されます。

  2. [内部アラート参照]リストから、[内部アラート(DKC)]または[内部アラート(GUM)]を選択します。

    [図データ]
  3. [SSB]タブまたは[SSBS]タブを選択します。 SSBは重要度の高いエラーの詳細情報、SSBSは重要度の低いエラーの詳細情報です。

    [図データ]
  4. 弊社保守員が指定する[エラーコード]に対応する[アラートID]の文字列をクリックします。

    [図データ]

    [アラート詳細]が表示されます。弊社保守員の指示に従ってください。

    [図データ]

(2) SNMP使用時に予期されるトラブルへの対処方法

次の場合、トラップが報告されないなどの不都合が発生するおそれがあります。それぞれの説明を参照して対処するか、お問い合わせください。

トラブル

原因と対策

GET REQUEST、GETNEXT REQUEST、およびGETBULK REQUESTで情報が取得できない。

次の原因が考えられます。

  • SNMPマネージャのIPアドレス、コミュニティ、またはユーザが登録されていない。

  • GUMに障害が発生した。

  • ネットワーク環境に問題がある。

次の対策を実施してください。

  • IPアドレス、コミュニティ、またはユーザを登録してください(「3.9.5 リクエスト許可対象を設定する」を参照)。

  • GUMを回復してください。

  • ネットワーク管理者にお問い合わせください。

トラップが受信できない。

次の原因が考えられます。

  • トラップ通知先のIPアドレス、コミュニティ、またはユーザが登録されていない。

  • ライセンスが無効。

  • GUMに障害が発生した。

  • ネットワーク環境に問題がある。

次の対策を実施してください。

  • トラップ通知先のIPアドレス、コミュニティ、またはユーザを登録してください(「3.9.4 SNMPトラップの通知先を設定する」を参照)。

  • ライセンスを有効にしてください。

  • GUMを回復してください。

  • ネットワーク管理者にお問い合わせください。

(3) FRU(Field Replacement Unit)に関するアラートの確認

背景

弊社保守員からFRUに関するアラートの確認をお願いする場合があります。依頼があった場合、次の手順に従って確認してください。

操作手順

  1. maintenance utility画面の[ハードウェア]メニューから、対象のハードウェアを選択します。ハードウェアの[状態]リンクをクリックします。

    コントローラシャーシの場合

    [図データ]

    ハードウェアごとの[関連アラート]画面起動方法は次のとおりです。

    部位

    メイン画面

    タブ

    [状態]リンク

    コントローラシャーシ

    [コントローラシャーシ]画面

    ドライブ

    状態

    CTL

    CTL状態

    CMG状態

    BKMF

    BKMF状態

    バッテリ状態

    CFM

    状態

    CHB

    状態

    SFP状態※1

    PECB

    状態

    DKB

    状態

    LANB

    状態

    PS

    状態

    [Small Form-Factor Pluggable]画面

    -

    SFP状態

    ドライブボックス

    [ドライブボックス]画面

    ドライブ

    状態

    ENC

    状態

    PS

    状態

    チャネルボードボックス

    チャネルボードボックス画面

    CHB

    状態

    SFP状態

    SWPK

    状態

    FAN

    状態

    PCP

    状態

    PS

    状態

    Small Form-Factor Pluggable 画面

    SFP状態

    注※

    [SFP 状態]をクリックすると、[Small Form-factor Pluggable]画面が表示されます。

    再度、[SFP 状態]をクリックすると[関連アラート]画面が表示されます。

    状態の意味を、次に示します。

    状態

    意味

    部品の枠の色

    状態のアイコン

    Normal

    正常な状態です。

    なし

    [図データ]

    Warning

    • 故障が疑われる部品です。

    • 他の関連部品の故障が原因で表示される可能性もあります。

    • 他の関連部品の故障が原因の場合、対象の部品を交換することで最新の状態が反映されます。

    オレンジ

    [図データ]

    Failed

    当該部品が故障しています。

    [ドライブ状態限定]

    • 故障が疑われる部品です。

    • 他の関連部品の故障が原因で表示される可能性もあります。

    • 他の関連部品の故障が原因の場合、対象の部品を交換することで最新の状態が反映されます。

    [図データ]

    Blocked

    maintenance utilityからの閉塞指示が必要な部品のみ表示され、当該部品が交換できる状態です。

    [図データ]

    Not fix

    [SFP状態限定]

    種別未確定状態です。

    オレンジ

    [図データ]

    Warning (Port n failed)

    [ドライブ状態限定]

    ドライブポートに障害のある状態です。

    n:障害ドライブポート番号

    オレンジ

    [図データ]

    Copying n %(TYPE to DRIVE)

    [ドライブ状態限定]

    コピー中の状態です。

    n:コピー進捗率

    TYPE:“Correction copy”、“Copy back”、“Dynamic sparing”、“Drive copy”

    DRIVE:コピー先ドライブロケーション(“Correction copy”で当該ドライブがコピー先の場合は“this Drive”が表示されます)。

    コピー状態が複数ある場合は、コピー状態ごとに改行して情報が表示されます。

    オレンジ

    [図データ]

    Copying n % (TYPE from DRIVE)

    [ドライブ状態限定]

    コピー中の状態です。

    n:コピー進捗率

    TYPE:“Copy back”、“Dynamic sparing”、“Drive copy”

    DRIVE:コピー元ドライブロケーション

    コピー状態が複数ある場合は、コピー状態ごとに改行して情報が表示されます。

    オレンジ

    [図データ]

    Pending (TYPE to DRIVE)

    [ドライブ状態限定]

    コピーが中断している状態です。

    TYPE:“Correction copy”、“Copy back”、“Dynamic sparing”、“Drive copy”

    DRIVE:コピー先ドライブロケーション(“Correction copy”で当該ドライブがコピー先の場合は“this Drive”が表示されます)。

    コピー状態が複数ある場合は、コピー状態ごとに改行して情報が表示されます。

    オレンジ

    [図データ]

    Pending (TYPE from DRIVE)

    [ドライブ状態限定]

    コピーが中断している状態です。

    TYPE:“Copy back”、“Dynamic sparing”、“Drive copy”

    DRIVE:コピー元ドライブロケーション

    コピー状態が複数ある場合は、コピー状態ごとに改行して情報が表示されます。

    オレンジ

    [図データ]

    Copy incomplete

    [ドライブ状態限定]

    コピー不完全状態です。

    オレンジ

    [図データ]

    Reserved

    [ドライブ状態限定]

    スペアドライブを使用できない状態です。

    オレンジ

    [図データ]

  2. [関連アラート]画面が表示され、ストレージシステムが検出したアラートのうち、選択したハードウェアの交換が必要な可能性があるアラートが一覧表示されます。

    [図データ]

    [関連アラート]画面に表示される条件は次のとおりです。

    • 指定した部位、および関連する部位のアクションコードを含んだアラートのみが表示されます。

    • 最新のアラートから257件以上古いアラートは表示されません。

    • [関連アラート]画面に表示されたアラートのうち、最新のアラートから、1時間以上前に検出されたアラートは表示されません。

      メモ

      [関連アラート]画面にアラートが表示されない場合は、「2.9.6 管理GUIでアラートを確認した場合の対処手順」のみを行なってください。

  3. [アラートID]の文字列をクリックすると、[アラート詳細]画面が表示されます。

    [図データ]
  4. 手順3で確認したSIMリファレンスコード、アクションコードを弊社保守員に連絡してください。

(4) 管理GUIを起動する際にトラブルが発生した場合の対処手順

項番

障害内容

対処方法

1

管理PCまたは管理クライアントから管理GUIを起動すると、しばらくして"Server Busy. Wait a few minutes and then try again"というメッセージが表示される。

maintenance utilityのネットワーク設定の変更「2.2.6 ネットワーク設定の変更」で、DNSサーバを設定している場合、DNSサーバに以下の項目を登録してください。

  • ホスト名:localhos

  • IPアドレス:127.0.0.1