付録N.4 SMI-Sプロバイダの設定ファイルをアップロードする
背景
ユーザが作成したSMI-Sプロバイダの設定ファイルを使用して、SMI-S機能を制御できます。
前提条件
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SMI-Sプロバイダの設定ファイル(array-setting-01.properties)が作成済みであること。
ファイル名がarray-setting-01.properties以外の場合は、array-setting-01.propertiesに変更してください。
array-setting-01.propertiesファイルについては「(1) SMI-Sプロバイダの設定ファイル」を参照してください。
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SMI-Sプロバイダのサービスが停止していること(「3.20.23 ストレージシステム単位のサービスを停止」参照)。
操作手順
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SVPでWindowsのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
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カレントディレクトリをツールが存在するディレクトリに移動し、次のコマンドを実行します。
cd /d C:¥Mapp¥wk¥Supervisor¥MappIniSet
MappSmisConfUpload.bat△[ストレージシステムのシリアル番号]△[SMI-Sプロバイダの設定ファイルの(絶対パス)]
△:半角スペース
[]内:引数
- ヒント
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C:¥Mapp:ストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアのインストールディレクトリを示します。
「C:¥Mapp」以外をインストールディレクトリに指定した場合は、「C:¥Mapp」を、指定のインストールディレクトリに置き換えてください。
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完了メッセージが表示されます。
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「続行するには何かキーを押してください...」のメッセージが表示されます。任意のキーを入力します。
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コマンドプロンプトを閉じます。
- メモ
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設定ファイルの更新を反映するためには、SMI-Sプロバイダのサービスを起動する必要があります。
- 〈この項の構成〉
(1) SMI-Sプロバイダの設定ファイル
SMI-Sプロバイダの設定ファイルについて説明します。
array-setting-01.propertiesファイル
SMI-Sプロバイダのユーザ設定ファイルです。ファイル形式とファイル書式、およびユーザ設定ファイルで定義されるパラメータについて説明します。
ファイル形式
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形式:テキスト
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文字コード:ISO 8859-1
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行末記号:¥n、¥rまたは¥r¥n
-
コメント:#または!が最初の非空白文字として含まれる行
ファイル書式
# コメント行 パラメータ 1=パラメータ 1 の設定値 パラメータ 2=パラメータ 2 の設定値 # コメント行 : :
ユーザ設定ファイルで定義されるパラメータ
パラメータ名 |
説明 |
---|---|
ResourceGroup |
SMI-Sプロバイダが使用できるリソースグループを指定します。 任意の設定項目です。設定されていない場合はデフォルトの設定となります。設定した場合は、VVolForSnapshotパラメータとPoolIDForSnapshotパラメータの設定が無効になります。 パラメータの詳細は「ResourceGroupパラメータ」を参照してください。 |
ResourceGroupパラメータ
SMI-Sプロバイダが使用できるリソースグループを指定します。
デフォルトでは、すべてのリソースグループが指定されます。
ResourceGroupパラメータの設定方法
次に示す<RangeOfResourceGroupID>と<SingleResourceGroupID>をコンマ(,)で連結して設定します。
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<RangeOfResourceGroupID>:リソースグループIDの範囲を指定する。
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<SingleResourceGroupID>:単一のリソースグループIDを指定する。
<RangeOfResourceGroupID>の書式
<Start ResourceGroupID>to<End ResourceGroupID>
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<Start ResourceGroupID>:指定範囲の先頭のリソースグループID
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<End ResourceGroupID>:指定範囲の最終のリソースグループID
<SingleResourceGroupID>の書式
<ResourceGroupID>
-
<ResourceGroupID>:指定するリソースグループID
設定例
ResourceGroup=1to2,4,6to8
この例では、次のどれかのリソースグループIDを持つリソースグループが利用されます。
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1から2まで
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4
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6から8まで