3.1.1 構成概要
ストレージシステムを構築、運用、および管理するためのサーバが必要です。この管理サーバをSVP(SuperVisor PC)と呼びます。
VSP E590およびVSP E790のSVP
ストレージ管理ソフトウェアと、SVPソフトウェアがインストールされたSVPが納入されます。
初期設定サービスをご契約されていない場合、SVPの設置後に、お客様の環境に合わせた初期設定作業が必要です(詳細は「3.2.2 初期設定作業の項目」を参照)。
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SVPは、SVPのLANポートとストレージシステムを接続して、ストレージシステムにアクセスします。
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SVPのハードウェア仕様は、ハードウェア リファレンスガイドを参照ください。
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SVPのソフトウェア仕様は、「3.1.5 管理サーバ(SVP)の要件(VSP E590およびVSP E790)」を参照ください。
VSP E590およびVSP E790以外のSVP
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SVPは、お客様のLANを介して、ストレージシステムにアクセスします。
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SVPのハードウェアは、お客様で準備する方法と、弊社がSVP用に提供するサーバを購入する方法があります。お客様でSVPを準備する場合は、「3.1.6 管理サーバ(SVP)の要件(VSP E590およびVSP E790以外)」を満たしてください。
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SVPには、「3.1.12 ストレージシステムを利用するために必要なソフトウェア」に示すストレージ管理ソフトウェア、およびSVPソフトウェアをインストールしてください。
本書は、「付録A 初期設定作業」に示す作業をする際に、SVPを直接操作する前提で記述しています。
- ヒント
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管理クライアントからSVPにリモートデスクトップ接続して、ストレージシステムとSVPのネットワーク設定、SVPの初期設定、およびSVPで動作するソフトウェアのインストールを行うこともできます。リモートデスクトップ接続を行う場合は、「付録L 管理クライアントからSVPへの接続方法」を参照してください。また、SVPにDVDドライブが搭載されていない場合は、リモートデスクトップ接続のオプションにより管理クライアントのDVDドライブを使用します。
- 注意
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VSP E590およびVSP E790の場合、ストレージシステムごとに専用のSVPがセットで納入されます。
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VSP E590およびVSP E790以外の場合、1台のSVPで最大8 台のストレージシステムを管理できますが、1台のストレージシステムを、複数台のSVPで管理できません。必ず1台のSVPで管理してください。
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SVPは、クラスターソフトウェアによる冗長化に対応していません。
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SVPを新しいプラットフォームに移行する場合は、必ず移行前のSVPのサービスを停止した後に、移行作業を行ってください。なお、VSP E590およびVSP E790の場合、プラットフォームの移行はできません。
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No |
管理インターフェース |
インストール先 |
管理ツール |
主な用途 |
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1 |
GUI |
ストレージシステムに組み込み済 |
maintenance utility |
ストレージシステムのハードウェアの基本設定 |
2 |
SVP |
Hitachi Storage Navigator |
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3 |
CLI |
ストレージシステムに組み込み済 |
内蔵CLI※1 |
構成設定操作 |
4 |
外部サーバ※2 |
RAID Manager |
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5 |
API |
ストレージシステムに組み込み済 |
REST API |
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- 注※1
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内蔵CLIはRAID Managerのサブセットです。raidcomではじまるコマンドが使用できます。
制限情報については、RAID Managerユーザガイドを参照してください。
- 注※2
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ストレージシステムの管理ポートが接続されているLANの同一セグメントに接続されているプラットフォームである必要があります。プラットフォーム条件は、RAID Managerインストール・設定ガイドを参照してください。
- 注※3
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実行できないレプリケーション操作が一部あります。実行可能なAPIの詳細は、REST APIリファレンスガイドを参照してください。