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 システム管理者 クイックリファレンス


3.2.54 関連コンテンツ(Storage Navigator ストレージシステムの初期設定作業)

〈この項の構成〉

(1) Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorにログインする

背景

(a) Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorへのログイン手順

背景

Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorに、初めてログインしたとき、および、SVP上のCBAがアップデートされた後に初めてログインしたときは、CBAが管理クライアントにダウンロードされます。ダウンロードされるファイルの容量は約30MBです。ダウンロード後に、ログイン画面が起動するため、起動には約10秒かかります。

注※

Captive Bundle Application。Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorアプリケーョンです。SVPソフトウエアをアップデートしたときに、SVP上のCBAがアップデートされることがあります。

メモ
  • 1台の管理クライアントで複数のストレージシステムを操作する場合は、ストレージシステムごとにCBAがダウンロードされます。

  • 管理クライアント上のアップデート前のCBAは削除されません。管理クライアントのドライブ空き容量を増やしたい場合は、Storage Navigatorを起動していない状態で、次の場所にある、すべてのファイルを削除してください。

    (Storage Device Launcherのインストールディレクトリ)\WCLauncher\SDLauncher\micro

    ファイルを削除した後に、Adobe AIR環境で動作するStorage Navigatorを起動すると、最新のCBAがダウンロードされます。

メモ

前提条件

  • Storage Device Launcherをインストールしてあること

  • Storage Device Launcherインストール時と同じユーザで、管理クライアントにログインしていること

操作手順

  1. Storage Navigatorのログイン画面を起動します。

    Storage Device Launcher からログイン画面を起動する場合:

    1. 管理クライアントのデスクトップまたはスタートメニューの[Storage Device Launcher]を右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

      [Storage Device Launcher]画面が表示されます。

      メモ

      セキュリティ警告や実行をブロックする画面が表示された場合は、そのまま実行しないでください。「(c) Storage Device Launcher実行ブロックの解除」に従って、Storage Device Launcher実行のバッチファイルのプロパティを変更してから、再操作してください。

    2. SVPのIPアドレスまたはホスト名を入力します。

    3. HTTPSのポート番号(デフォルトは”443”)を指定します。

    4. [Connect]をクリックします。

    5. Storage Navigatorのログイン画面が表示されます。手順2に進みます。

    Webブラウザからログイン画面を起動する場合:

    1. 管理クライアントのWebブラウザを管理者権限で起動します。

    2. Webブラウザに次のURLを入力します。

      sdlauncher://SVPのIPアドレスまたはホスト名/

      HTTPSのポート番号(デフォルトは”443”)を変更している場合は、変更後のポート番号を指定してください。

      sdlauncher:// SVPのIPアドレスまたはホスト名:[HTTPSポート番号]/
      メモ

      セキュリティ警告や実行をブロックする画面が表示された場合は、そのまま実行しないでください。「(c) Storage Device Launcher実行ブロックの解除」に従って、Storage Device Launcher実行のバッチファイルのプロパティを変更してから、再操作してください。

  2. ご使用の環境によって次に示す操作が必要になることがあります。

    • セキュリティの設定が有効になっていることを知らせるメッセージが表示されたときは、[今後、この警告を表示しない]をチェックし、[OK]をクリックします。

    • セキュリティに関する警告メッセージが表示されたときは、証明書の内容が正しいことを確認して、画面の操作に従ってください。

    • 特定のサイトがブロックされたことを知らせるメッセージが表示されたときは、SVPを信頼済みサイトとして登録してください。

  3. [Storage Device List]画面が表示されたら、目的のストレージシステムを選択します。

    Storage NavigatorのLoading画面が表示された場合は、<Service>の<Status>がすべて[Ready (Normal)]になるまでお待ちください。すべて[Ready (Normal)]になると自動的にログイン画面が表示されます。

    Loading画面の表示例です。管理クライアントのOSで日本語をご使用の場合でも、メッセージは英語で表示されます。

    [図データ]
  4. Storage Navigatorのログイン画面が表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力します。

    ビルトインユーザのユーザ名はmaintenanceです。ビルトインユーザには全権限があります。ビルトインユーザ

  5. [ログイン]をクリックします。

  6. [セキュリティ情報]画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。

    ログインに成功すると、Storage Navigatorメイン画面が表示されます。Webブラウザから操作した場合は、Webブラウザを閉じて問題ありません。

(b) 実行するユーザに管理者権限がない場合のログイン手順

背景

管理者権限を持たないユーザで管理クライアントにログインしている場合、次の手順に従って、Storage Navigatorにログインしてください。

前提条件

操作手順

  1. Storage Navigatorのログイン画面を起動します。

    1. デスクトップSDLauncher.batのショーットカットを実行します。

      メモ

      セキュリティ警告や実行をブロックする画面が表示された場合は、そのまま実行しないでください。「(c) Storage Device Launcher実行ブロックの解除」に従って、Storage Device Launcher実行のバッチファイルのプロパティを変更してから、再操作してください。

    2. SVPのIPアドレスまたはホスト名を入力します。

    3. HTTPSのポート番号(デフォルトは”443”)を指定します。

    4. [Connect]をクリックします。

    5. セキュリティに関する警告メッセージが表示されたときは、証明書の内容が正しいことを確認して、画面の操作に従ってください。

    6. Storage Navigatorのログイン画面が表示されます。

  2. ユーザ名とパスワードを入力します。

  3. [ログイン]をクリックします。

  4. [セキュリティ情報]画面が表示された場合は、[はい]をクリックします。

    ログインに成功すると、Storage Navigatorメイン画面が表示されます。

(c) Storage Device Launcher実行ブロックの解除

背景

ウィルス検出プログラムやWindowsのセキュリティレベル等の設定によっては、Storage Device Launcherの起動時に、セキュリティの警告や実行をブロックする画面が表示されることがあります。この場合は、次の手順に従って、バッチファイルのプロパティを変更してから、Storage Device Launcherを再度、起動してください。

注意

SVPからダウンロードしたStorage Device Launcherのバッチファイルに対してのみ、ブロック解除の設定を実施してください。対象以外のファイルに対して、ブロック解除の設定をすると、セキュリティ上の問題が発生するおそれがあります。

操作手順

  1. 次の場所にあるSDLauncher.batを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

    (Storage Device Launcher のインストールディレクトリ)\WCLauncher\SDLauncher

    SDLauncher.batのプロパティが表示されます。

  2. [セキュリティ]の[ブロックの解除]を選択します。

    Windows 10での例:

    [図データ]
  3. [適用]をクリックし、[OK]をクリックします。

(2) Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用を禁止する/許可する(Adobe Flash Playerの無効化/有効化)

背景

Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの画面表示には、Adobe Flash Playerが使われています。Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能を無効化すると、Webブラウザ上で動作するStorage Navigatorの使用が禁止されます。

デフォルトでは、Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能は有効です。

Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能を無効化すると、Hitachi Command SuiteのプログラムからStorage Navigator にアクセスできなくなります。

Hitachi Command Suiteのプログラムを使用する場合は、Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能を無効化しないでください。ただし、お使いのHitachi Command SuiteがAdobe AIR環境で動作するStorage Navigatorとの連携をサポートをしているバージョンの場合は、無効化してもStorage Navigatorにアクセスできます。

この操作は、SVPにログインして実施します。1台のSVPで複数のストレージシステムを管理している場合は、ストレージシステムごとに設定します。

前提条件

  • SVPにログイン済みであること。

操作手順

  1. 設定対象のストレージシステムに接続しているStorage Navigatorをすべて終了します。

  2. SVPのコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

  3. バッチファイルがあるフォルダ(例:C:\MAPP\wk\Supervisor\MappIniSet)にカレントディレクトリを移動し、バッチファイルを実行します。

    操作したいこと

    バッチファイル

    引数

    Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能の無効化

    MappFlashDisable.bat

    ストレージシステムのシリアル番号

    Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能の有効化

    MappFlashEnable.bat

    ストレージシステムのシリアル番号

    Adobe Flash PlayerでStorage Navigatorを表示する機能の設定状態の確認

    MappFlashState.bat

    ストレージシステムのシリアル番号

    バッチファイル実行例(シリアル番号”400102”のストレージシステムに対して、Storage NavigatorをAdobe Flash Playerで表示する機能を無効化する)

    C:\MAPP\wk\Supervisor\MappIniSet> MappFlashDisable.bat 400102

    ストレージシステムのシリアル番号は、SVPの[Storage Device List]画面の[S/N]に表示される番号です。

  4. 完了メッセージが表示されます。

  5. 処理を続行するために、任意のキーを入力します。

  6. コマンドプロンプトを閉じます。

(3) パスワード変更ウィザード

(a) [パスワード変更]画面

[図データ]

選択したユーザの、または自分自身のパスワードを変更します。

情報設定エリア

項目

説明

ユーザ名

操作対象のユーザ名が表示されます。

現在のパスワード

表示中のユーザの現在のパスワードを設定します。自分自身のパスワードを変更する場合だけ設定が必要です。

新パスワード

表示中のユーザがログイン時に使用する新しいパスワードを設定します。

パスワードの文字数および使用できる文字は、ユーザがどのアプリケーションを使うかによって異なります。詳細については、「3.5.17 ユーザ名およびパスワードの要件」を参照してください。

新パスワード再入力

上記と同じパスワードを設定します。

(b) [設定確認]画面

[図データ]

[ユーザ編集結果]テーブル

項目

説明

ユーザ名

操作対象のユーザ名が表示されます。

現在のパスワード

現在のパスワードが表示されます。

入力しなかった場合は、[‐]が表示されます。

新パスワード

新しいパスワードが表示されます。

(4) ストレージシステム情報編集ウィザード

(a) [ストレージシステム情報編集]画面

[図データ]

情報設定エリア

項目

説明

ストレージシステム名

ストレージシステム名を設定します。

一部の記号(\ , / ; : * ? ” < > | & % ^)を除く最大180文字の半角英数字を入力できます。先頭または末尾にスペースを入力しないでください。

この項目を変更すると、Maintenance Utilityの[ストレージシステム]画面および[アラート通知]画面の[SNMP]タブの[ストレージシステム名]も変更されます。

連絡先

管理者名や連絡先を設定します。

一部の記号(\ , / ; : * ? ” < > | & % ^)を除く最大180文字の半角英数字を入力できます。先頭または末尾にスペースを入力しないでください。

Maintenance Utilityの[ストレージシステム]画面および[アラート通知]画面の[SNMP]タブの[連絡先]も変更されます。

場所

ストレージシステムの設置場所を設定します。

一部の記号(\ , / ; : * ? ” < > | & % ^)を除く最大180文字の半角英数字を入力できます。先頭または末尾にスペースを入力しないでください。

Maintenance Utilityの[ストレージシステム]画面および[アラート通知]画面の[SNMP]タブの[場所]も変更されます。

(b) [設定確認]画面

[図データ]

[ストレージシステム情報編集]テーブル

項目

説明

ストレージシステム名

ストレージシステム名が表示されます。

連絡先

管理者名や連絡先が表示されます。

場所

ストレージシステムの設置場所が表示されます。