1.10.8 正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源を計画的にオン/オフする
Quorumディスクにボリュームを設定しない構成を使用している場合、Quorumディスク用外部ストレージがないため、電源オン/オフ作業がありません。
一つでも外部ストレージを使用してQuorumディスクにボリュームを設定済みの場合、次の手順に従ってください。
「(1) 正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする」の手順を実施後、「(2) 正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする」の手順を実施してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする
正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオフにする手順を次に示します。
-
交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトおよび副サイトのストレージシステムへのI/Oを停止します。
-
正サイトのストレージシステムで、プライマリボリュームを指定してGADペアを中断します。
コマンド例:pairsplit -g oraHA -IH0
-
GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Local)、セカンダリボリュームのペア状態がSSUS(Block)に変わったことを確認します。
コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH0
-
正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへの接続を切断します。
コマンド例:raidcom disconnect external_grp -ldev_id 0x9999 -IH0
- メモ
-
Quorumディスクへの接続を切断するときに、Quorumディスク閉塞のSIM(def0zz※)が発生することがあります。SIMは、ストレージシステムの電源をオンにし、Quorumディスクを再接続したあとでコンプリートします。
注※ zzはQuorumディスクIDを示します。
-
正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへの接続が切断されていることを確認します。
コマンド例:raidcom get path -path_grp 1 -IH0
-
正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびに外部ストレージシステムの電源をオフにします。
(2) 正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする
停止中である正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびにQuorumディスク用外部ストレージシステムの電源をオンにする手順を次に示します。
-
正サイトと副サイトのストレージシステム、ならびに外部ストレージシステムの電源をオンにします。
-
正サイトと副サイトのストレージシステム、およびQuorumディスク用ストレージシステムに閉塞部位がないことを確認します。
閉塞部位があった場合は、回復します。
-
パスの閉塞に関するSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。
-
正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続します。
コマンド例:raidcom check_ext_storage external_grp -ldev_id 0x9999 -IH0
-
正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Quorumディスクへ接続していることを確認します。
コマンド例:raidcom get external_grp -external_grp_id 1-1 -IH0
-
正サイトおよび副サイトのストレージシステムの外部ボリュームが、Quorumディスクとして認識されていることを確認します。
コマンド例:raidcom get ldev -ldev_id 0x9999 -IH0
-
正サイトまたは副サイトのストレージシステムで、Quorumディスク閉塞のSIMが発生している場合は、それらのSIMをコンプリートします。
-
GADペアのプライマリボリュームのペア状態がPSUS(Local)、セカンダリボリュームのペア状態がSSUS(Block)であることを確認します。
コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH0
-
正サイトのストレージシステムで、プライマリボリュームを指定してGADペアを再同期します。
コマンド例:pairresync -g oraHA -IH0
-
GADペアのプライマリボリュームとセカンダリボリュームのペア状態が、両方ともPAIR(Mirror(RL))に変わったことを確認します。
コマンド例:pairdisplay -g oraHA -fcxe -IH0
-
交替パスソフトウェアを使用して、サーバから正サイトおよび副サイトのストレージシステムへのI/Oを再開します。