1.4.37 プライマリボリュームの仮想LDEV IDと同じ仮想LDEV IDが副サイトの仮想ストレージマシンで表示されたときには
プライマリボリュームの仮想LDEV IDと同じ仮想LDEV IDが副サイトの仮想ストレージマシンで表示されたときは、GADのシステム構築の計画に誤りがあるおそれがあります。システム構成を見直してください。
副サイトの仮想ストレージマシンにあるLDEV IDが0xfefeのボリュームに、プライマリボリュームの仮想LDEV IDと同じ仮想LDEV ID(0x2222)が割り当てられている場合の例を次に示します。
コマンド例
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副サイトの仮想ストレージマシンに、プライマリボリュームと同じ仮想LDEV IDが割り当てられているかどうかを確認します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x2222 -key front_end -cnt 1 -fx -IH101 Serial# LDEV# SL CL VOL_TYPE VOL_Cap(BLK) PID ATTRIBUTE Ports PORT_No:LU#:GRPNAME ... 411111 2222 - - NOT DEFINED
副サイトの仮想ストレージマシンに、仮想LDEV ID(0x2222)が割り当てられています。
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仮想LDEV IDが0x2222のボリュームの実LDEV IDを確認します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x2222 -fx -IH101 Serial# : 411111 PHY_Serial# : 422222 LDEV : 2222 PHY_LDEV : fefe SL : - CL : - VOL_TYPE : NOT DEFINED SSID : - RSGID : 1
この出力例では、実LDEV IDが0xfefeのボリュームに、仮想LDEV IDの0x2222が割り当てられていることを確認できます。
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GADペアのボリュームに仮想LDEV ID(0x2222)を使用したい場合は、raidcom unmap resourceコマンドを使用して、LDEV IDが0xfefeのボリュームから仮想LDEV ID(0x2222)の割り当てを解除します。
raidcom unmap resource -ldev_id 0xfefe -virtual_ldev_id 0x2222 -IH1
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LDEV IDが0xfefeのボリュームから仮想LDEV ID(0x2222)の割り当てが解除されたことを確認します。
raidcom get ldev -ldev_id 0x2222 -key front_end -cnt 1 -fx -IH101
構成定義ファイルのHORCM_VCMDに仮想ストレージマシンを指定しているときに、-cntオプションを指定してraidcom get ldevコマンドを実行すると、-cntオプションで指定した範囲にある仮想LDEV IDが表示されます。
上記コマンドを実行しても仮想LDEV IDの0x2222が表示されない場合は、プライマリボリュームと同じ仮想LDEV ID(0x2222)が副サイトの仮想ストレージマシンにありません。
- メモ
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仮想LDEV IDの割り当てを解除したあとに、-cntオプションを指定しないでraidcom get ldevコマンドを実行すると、次のエラーコードとメッセージが出力されます。
raidcom: [EX_EGPERM] Permission denied with the Resource Group
このエラーは、指定したリソースに対してアクセス権がないことを示しています。例では、仮想LDEV ID(0x2222)の割り当てが解除されていて未定義のため、仮想ストレージマシンのユーザにアクセス権がありません。
仮想ストレージマシンを指定してコマンドを実行するとき(HORCM_VCMDを使用するとき)は、指定するリソースの実IDと仮想IDの両方が、ユーザに割り当てられている必要があります。なお、仮想ストレージマシンを指定しないとき(HORCM_CMDを使用するとき)は、指定するリソースの実IDだけがユーザに割り当てられていれば、コマンドを実行できます。