1.3.22 Quorumディスクが割り当てられているCLPRのWriteペンディング率に関する注意事項
正サイトと副サイトのストレージシステムにあるQuorumディスク(外部ボリューム)が割り当てられているCLPRのWriteペンディング率が70%を超えると、GADペアのボリュームに対するI/Oの性能が低下したり、GADペアが障害によって中断したりすることがあります。正サイトおよび副サイトのストレージシステムから、Performance Monitorを使用してQuorumディスクが割り当てられているCLPRのWriteペンディング率を定期的に監視してください。Performance Monitorのモニタリング対象に、[キャッシュ]-[Writeペンディング率(%)]を指定し、Writeペンディング率が70%を超える場合は、次の観点で構成を見直してください。
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正サイトと副サイトのストレージシステムでI/O負荷が高い場合は、I/O負荷を下げてください。
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正サイトと副サイトのストレージシステムでキャッシュの負荷が高い場合は、次のどれかを実施してください。
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I/O負荷を下げる。
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Quorumディスクをキャッシュの負荷が低いCLPRに移動させる。
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キャッシュメモリを増設し、容量を増やす。
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正サイトと副サイトのストレージシステムの障害によって、一時的にキャッシュのWriteペンディング率が増加し、70%を超えることがあります。この場合でもGADペアのボリュームに対するI/Oの性能が低下したり、GADペアが障害によって中断したりすることを避けるため、通常はQuorumディスクが割り当てられているCLPRのWriteペンディング率が35%以下になるような構成にすることを推奨します。