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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.7.39 プライマリボリュームとセカンダリボリュームの両方から仮想LDEV IDが削除されている場合のGADペアの作成手順

  1. プライマリボリュームとセカンダリボリュームの仮想属性を確認します。

    プライマリボリュームとセカンダリボリュームの両方の仮想属性に、GAD予約が割り当てられていることを確認します。

    コマンド例:

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)とセカンダリボリューム(LDEV ID:0x5555)の情報を表示します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x4444 -fx -IH0
    (略)
    LDEV : 4444 VIR_LDEV : ffff
    (略)
    raidcom get ldev -ldev_id 0x5555 -fx -IH1
    (略)
    LDEV : 5555 VIR_LDEV : ffff
    (略)
    

    仮想属性にGAD予約が割り当てられているボリュームに、raidcom get ldevコマンドを実行すると、VIR_LDEV(仮想LDEV ID)に「ffff」が表示されます。

  2. プライマリボリュームへのLUパスをすべて削除します。

  3. プライマリボリュームのGAD予約を解除します。

    コマンド例:

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)のGAD予約を解除します。

    raidcom unmap resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id reserve -IH0

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)の情報を表示します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x4444 -fx -IH0
    (略)
    LDEV : 4444 VIR_LDEV : fffe
    (略)
    

    GAD予約が解除されたボリュームには、仮想LDEV IDが割り当てられていません。仮想LDEV IDが割り当てられていないボリュームに、raidcom get ldevコマンドを実行すると、VIR_LDEV(仮想LDEVID)に「fffe」が表示されます。

  4. プライマリボリュームに仮想LDEV IDを設定します。

    コマンド例:

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)に、仮想LDEV IDの0x4444を設定します。

    raidcom map resource -ldev_id 0x4444 -virtual_ldev_id 0x4444 -IH0
    

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)の情報を表示します。

    raidcom get ldev -ldev_id 0x4444 -fx -IH0
    (略)
    LDEV : 4444 VIR_LDEV : 4444
    (略)
    
  5. プライマリボリュームとセカンダリボリュームの仮想属性を確認します。

    コマンド例:

    raidcom get ldev -ldev_id 0x4444 -fx -IH0
    (略)
    LDEV : 4444
    (略)
    raidcom get ldev -ldev_id 0x5555 -fx -IH1
    (略)
    LDEV : 5555 VIR_LDEV : ffff
    (略)
    

    プライマリボリューム(LDEV ID:0x4444)に仮想LDEV IDの0x4444が割り当てられていて、セカンダリボリューム(LDEV ID:0x5555)にGAD予約(VIR_LDEV:ffff)が割り当てられています。

  6. プライマリボリュームに使用するポートとホストグループを指定して、LUパスを再設定します。

  7. GADペアを再作成します。