Hitachi

 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.6.10 デルタリシンクを実行する

セカンダリボリュームを指定してGADペアを中断(スワップサスペンド)すると、GADペアのセカンダリボリュームのペア状態が、PAIRからSSWSに変わります。ペア状態がSSWSに変わると、デルタリシンク用URペアがURペアに変わり、GADのセカンダリボリュームからURのセカンダリボリュームへコピーが始まります。これをデルタリシンクデルタリシンクと呼びます。

[図データ]

前提条件

コマンド例

pairsplit -g oraHA -RS -IH1
〈この項の構成〉

(1) デルタリシンクに関する注意事項

デルタリシンクに関する注意事項を次に示します。

(2) デルタリシンクが失敗したときには

デルタリシンク失敗デルタリシンクが失敗すると、デルタリシンク用URペアがURペアに変わります。ただし各ペアのペア状態は、次の図のように変わります。

[図データ]

デルタリシンクが失敗した場合は、次の2点を確認してください。

なお、デルタリシンクが失敗したあとで、URペアを再同期すると、GADペアのセカンダリボリュームのデータがURペアのセカンダリボリュームへ形成コピーされます。

メモ

GADURを併用している場合、[ミラーオプション編集]画面の[デルタリシンク失敗]に[全てコピー]を設定していても、自動でデータはコピーされません。

[図データ]