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 ボリュームミラーリング クイックリファレンス 


1.4.20 リソースグループを作成する

プライマリボリュームとセカンダリボリュームを同一のボリュームとしてサーバから認識させるためには、仮想情報として正サイトのストレージシステムのシリアル番号とモデルを使用して、リソースグループを作成します。

メモ

プライマリボリュームが仮想ストレージマシンに登録されている場合は、プライマリボリュームが登録されている仮想ストレージマシンと同じモデルとシリアル番号の仮想ストレージマシンを、副サイトのストレージシステムに作成します。

同じ仮想情報を持つリソースグループの集合体を、仮想ストレージマシンと呼びます。仮想情報を指定してリソースグループを作成すると、指定した仮想情報を持つ仮想ストレージマシンに登録されます。指定した仮想情報を持つ仮想ストレージマシンがストレージシステム内にない場合は、リソースグループを作成したときに、自動的に仮想ストレージマシンが作成されます。

プライマリボリュームが仮想ストレージマシンに登録されていない場合の、リソースグループの作成手順例を次に示します。

[図データ]

コマンド例

リソースグループ(HAGroup1)を作成します。仮想情報として、シリアル番号に411111、モデルにVSP G700を設定します。

raidcom add resource -resource_name HAGroup1 -virtual_type 411111 M850M3 
-IH1

確認コマンド例

副サイトのストレージシステムにあるリソースグループの情報を表示します。

raidcom get resource -key opt -IH1
RS_GROUP            RGID   V_Serial#  V_ID   V_IF    Serial#
meta_resource          0      422222  M8     Y        422222
HAGroup1               1      411111  M8     Y        422222

すべてのリソースグループの情報が一覧で表示されます。作成したリソースグループのリソースグループ名、リソースグループID、仮想シリアル番号、および仮想モデルが正しいことを確認します。

メモ

リソースグループに設定した仮想情報を解除するには、リソースグループを削除する必要があります。

コマンド例:raidcom delete resource -resource_name HAGroup1 -IH1

〈この項の構成〉

(1) プライマリボリュームが仮想ストレージマシンに登録されている場合のリソースグループの作成例

仮想ストレージマシン内のボリューム同士で、GADペアを作成することもできます。仮想ストレージマシン内のボリューム同士で、GADペアを作成する場合は、正サイトのストレージシステム内にある仮想ストレージマシンのモデルとシリアル番号を、副サイトのストレージシステム内にある仮想ストレージマシンに割り当ててください。

[図データ]

コマンド例

リソースグループ(HAGroup1)を作成します。仮想情報として、シリアル番号に200001、モデルにHUS VMを設定します。

raidcom add resource -resource_name HAGroup1 -virtual_type 200001 M700 
-IH1

なお、次の手順以降では、プライマリボリュームが仮想ストレージマシンに登録されていない場合の例を記載しています。