1.1.27 障害発生時にコンシステンシーグループ単位でGADペアを中断させる(協調サスペンド)
コンシステンシーグループ内の一部のGADペアが障害によって中断されると、そのGADペアが登録されているコンシステンシーグループ内のすべてのGADペアが中断状態に変わります。これを、協調サスペンド協調サスペンドと呼びます。障害が発生した場合にも、プライマリボリュームのI/OモードがBlockに変わったときにはプライマリボリューム間で、セカンダリボリュームのI/OモードがBlockに変わったときにはセカンダリボリューム間で、データの一貫性が保証されます。
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一方のストレージシステムに、最新のデータがあるボリュームを集約する
一部のペアに障害が発生したときに、コンシステンシーグループに登録されているすべてのGADペアが中断状態に変わると、最新のデータがあるボリュームが、正サイトまたは副サイトのストレージシステムに集約されます。
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GADペアの中断前後でデータの一貫性を保証する
コンシステンシーグループに登録されているすべてのGADペアが中断状態に変わると、最新データがある正サイトまたは副サイトのボリュームだけが、サーバからのI/Oを受領します。もう一方のサイトのボリュームは、障害が発生していないボリュームへのI/Oであっても、サーバからのI/Oの受領とデータの書き込み処理を停止します。これによって、サーバからのI/Oを中断したサイトのボリュームで、中断前後のデータの一貫性が保証されます。
例えば、サーバが書き込みをA~Dの順に発行し、ストレージシステムが書き込みBを受領したあとに、プライマリボリュームのLDEV障害によってコンシステンシーグループに登録されているすべてのGADペアが中断状態に変わったとします。この場合、GADペアが中断状態に変わる前にストレージシステムが受領した書き込みAとBは、プライマリボリュームとセカンダリボリュームに書き込まれます。GADペアが中断状態に変わったあとにストレージシステムが受領した書き込みCとDは、セカンダリボリュームにだけに書き込まれます。
最新のデータがあるボリュームは、副サイトのストレージシステムに集約されています。